現実逃避の果ては、私自身のお財布の底。
現実逃避の果ては
家を飛び出し
大阪の革屋さん、
レザークラフトPhoenixさんへ。
色とりどりの
素敵な革が
これでもかと並びます。
いつもの様に目移り。
作る靴は差し置いて、
とりあえず
使ってみたくなる革が
山ほどに。
そこで、とうとう
一日中逃げていた
現実とのご対面。
財布の中身と要相談。
いつか買いに来るからね
店員さんに悟られぬように
目移りしていた革たちに
心の中でつぶやきます。
目的の革を購入し、
後ろ髪引かれる思いで
ゆっくりと
お店の扉を閉めるのでした。