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【FFX歌舞伎】5回観劇したキャラ感想 ユウナレスカと祈り子/幼少期ティーダ編

FFX歌舞伎キャラ個別の感想7記事目のユウナレスカと祈り子/幼少ティーダ編。
ただのFFXファンで歌舞伎の知識が皆無なので、その点はご容赦ください。
見出し画像は劇場で撮ったものと3月10日のカーテンコールです。
メインキャラは今回で最後なのですが、丑之助さんについても語りたいので語らせていただきます!!


5回観劇の日付・座席位置

文中で◯回目が多発するので書いておきます。

1回目 3月5日  SS席2列目中央(開演して2日目の日曜日)
2回目 3月10日 A席25列目中央(平日)
3回目 3月27日 SS席5列中央より少し下手側(平日)
4回目 4月3日 S席13列中央(平日)
5回目 4月12日 SS席1列中央より少し下手側(千穐楽)


ユウナレスカ:中村芝のぶさん

芝のぶさんを初めて拝見したのはフォトコールの会見でした。
いきなりユウナレスカの声で紹介してくれます。

ラスボスの風格がある女性の声にしか聞こえなくてびっっっくりしました!
男性?ほんとに??違和感ゼロ!ユウナレスカだ!
しかもディシディアファイナルファンタジーの暗闇の雲やアルティミシアと並んでもおかしくない女性ラスボス感!!!!
観劇前から期待大でした。

ユウナレスカは拵えが発表された時のワクワク感も段違いでした。
個人的には原作より好みの衣装です。(原作は薄着すぎ。)
天野喜孝さんの絵の雰囲気とドット絵時代のボス感があって、FFXはPS2のゲームですが、FFのボスってこういうのだよねっていうのが見事に表現されてます。
周りに黒衣さんの蛇がウヨウヨしてるのも暗闇の雲(FF3)みたいで好きです。

渋谷駅の広告のユウナレスカ様

腰の帯は原作と同じ色で「aebon」(=エボン)のエボン文字が入ってます。
この帯のおかげでユウナレスカだってわかるようになってます。

最初の1文字はこれだけでエボンを意味します。
FFXYevonってフリーフォントがあるので皆さんもエボン文字で楽しんでみて。

1回目は(前半のシーモア戦の激しさを見ていたので)えっアーロン1人で戦うの?ユウナレスカ様はそこから動かないの??といった疑問が浮かんでしまいましたが、強敵感を見事に表現してくださり、ただただ圧倒されました。
声だけでなく、指先までプルプルと力を入れて禍々しさを表現しているのです。
ユウナレスカ様が持っている杖みたいなのはなんなのかな?と思っていたら、「鉄杖」だそうです。(打杖ともいう)

打杖
読み方ウチヅエ
打杖とは、鬼や天狗龍神などが、神通力などを使うために持つのこと。
この振り上げ戦いシーン演じられます。

 weblioj辞書 https://www.weblio.jp/content/打杖

ふむふむ、まさにユウナレスカ様にぴったりの装備ですね!

映像でもすごかったですが、実際の舞台の発声もものすごくて、どこからあの高音を抱いてるの??私はふと石田彰さんを思い出し、2人とも55歳本当に??同じ歳&誕生日も近い??55歳は何か魔法を使えるの??なんて考えてました。

芝のぶさんも1回目から千穐楽まで安定した演技を見せてくださり、本当に素晴らしかったのです。
表情については芝のぶさんのアメブロのアメンバー限定記事を読んでいてなるほど!と感じるところがありました。

芝のぶさんがすごいところはFFX、特にユウナレスカの考察です。
長いことFFXファンをやってきましたが、こんなにユウナレスカにクローズアップして考えてらっしゃる文章を読むのは初めてでした。
私はパーティメンバーのことしか考えてなかったので、ユウナレスカの立場に立ってみると確かに…!となり、目から鱗でした。
そんな作品を深く理解している方に演じていただいて本当に良かったです。

アメンバー会員になったのは初めてです。芝のぶさんのために登録しました。
ぜひ皆さんもアメンバー会員になってFFX歌舞伎に関する記事を読んでみてください。すぐに承認してくださいます。

芝のぶさんユウナレスカや獅童さんアーロンの戦いの激しさは熱がこもっていて、獅童さんアーロンはまとわりつく蛇達とも戦うので、戦いが終わったあとは獅童さんが汗びっしょりになるくらいの激しいアクションでした。
見得の時に赤い舌を出すのもユウナレスカ第三形態を表現してくださってました。

演技がとても良かったのもあり、ユウナレスカは舞台の中での出番が短かったのが唯一残念です。いや確かに原作でも同じくらいの出番なんですが、シーモア戦くらい激しい戦いを期待してたので、もっと盛り上げたバトルの演出もほしかったです。
だってFFXの中では屈指の盛り上がりポイントでしょ!??
アーロンが「自分の心で感じたままに物語を動かす時だ!」って煽って
ワッカ「ここで逃げちゃあオレはオレを許せねえよ!」
ルールー「同じこと考えてた」
ティーダ「一緒に続けようオレたちの物語を!」
などなどの名台詞があり、今までのスピラの固定概念を崩す戦いだから全員で立ち向かうべきところなのにアーロン1人で戦っちゃうところがすっきりしません。
アーロンは10年前にユウナレスカに負けているので雪辱を果たす意味では納得できるんですけどねー。
全員で攻撃して、トドメはアーロンくらいの感じが望ましかったです。

芝のぶさんはユウナレスカだけでなく、ザナルカンドの住人やティーダの母でも登場しているので、2回目以降はそういったところにも注目してみていました。
ビサイドの村人もやってらっしゃったかな?配信でチェックします!

ザナルカンドの住人は通路席で踊ってくれるので3回目の5列目はとてもよく見える位置です。
芝のぶさんは本当にユウナレスカをやってらっしゃる方??と思うくらい役によって雰囲気が違います。
メインキャストの方はやはり主役然とした佇まいで素敵なのですが、芝のぶさんは良い意味で私のような下々の者たちを温かく包み込んでくれるような親しみやすさがあるのです。とても素敵なお方だなと思いました。

芝のぶさんは毎日毎日熱心にFFX歌舞伎の凝ったサボテンダーの楽しい宣伝ツイートをされていたので、千穐楽はこっそりリュックにサボテンダーのぬいぐるみをつけていきました。

4月12日千穐楽カーテンコール
目の前にいらっしゃってあまりに神々しかった芝のぶさん。
カーテンコールの際は1000年前のお姿です。
映像でしか登場しないので1回目は誰かな?って思ってました。

すっかり芝のぶさんのファンになってしまったため、若芝会に入りましたとも!!
入会してから若芝会便りというメールマガジンが届きまして、ユウナレスカ様の物凄い解説と舞台登場前の準備の貴重なお写真などがっ!!!
皆さんも若芝会に入りましょう!なんと信じられないことに無料です!!!

4月12日千穐楽カーテンコール
緊張のあまりブレブレ


祈り子/幼少期ティーダ:尾上丑之助さん

いわゆるチラシに写真が載っているようなメインキャストには含まれないのですが、FFX歌舞伎を語る上で絶対に外せないのが丑之助さんです!!!

原作では召喚獣バハムートの祈り子ですが、FFX歌舞伎は他の祈り子は登場しないので、全ての祈り子の象徴のような存在になってます。
後編の夢のザナルカンドに登場する祈り子はティーダに真実を告げる重要な役どころ。
1回目の観劇ではメインキャスト以外の配役は把握してませんでした。
私は本物の子どもが登場したことに動揺し、舞台よりもこの祈り子の子が何事もなく無事に演技ができるかに気を取られてしまいました。
私は近い歳の7歳の子がいるから親のような気持ち?
映画やドラマと違ってやり直しできないじゃないですか。

去年ミュージカルアニーを見ましたし、子役の演技が初めてってわけでもないんですが、FFX歌舞伎は子ども向け舞台とは違う空気感ですし、みんなが静まり緊張感が高まる場面なので余計に気になっちゃったんですよね。

原作での祈り子のシーン
祈り子の顔は口元しか見えない

後方席だと比較的落ち着いてみられるんですが、2列目だと近いから余計にリアルなんですよ。

私の余計な心配は全く無用で丑之助さん祈り子は長いセリフを全く間違えず、堂々としていて、さらに祈り子ならではの不思議で神聖的な落ち着いた雰囲気を漂わせていました。

丑之助さんがすごかったので帰宅してから色々調べてしまいました。
9歳!?菊之助さんの実の息子!??
後編のみの登場ということは小学校に毎日通いつつ、終わったら舞台に登場しているの!??それだけでもすごすぎない??!と驚きの連続。
想像しただけでも大変な生活だろうなと思います…。

前編では少しだけ登場する祈り子はフードを被っていて別の人が歩いてるだけなんだなーと2回目以降はチェックしていました。
原作でもフードを被ってるから1回目はあまり気にしてなかったです。

3月10日カーテンコール
丑之助さんは3月11日から幼少期ティーダでの登場になったようです。
6〜10日の4日間(休演日1日あるため)しか撮影できなかった貴重な祈り子姿。

丑之助さんは幼少期のティーダでも登場します。
前編のジェクトとの回想は原作にもあり、そのティーダの演技は子どもらしさがあり、ティーダの幼さが上手く表現されていました。

丑之助さんティーダは菊之助さんティーダの衣装をちょっとアレンジしたバージョンってところがいいですよね。
髪も金髪ですぐに子どもの頃のティーダだってわかるようになってます。

4月12日千穐楽カーテンコール
実の親子でお揃いの衣装
原作幼少期ティーダは青い服で茶髪
海で脱色して金髪になったという設定なんです

ジェクトとの決戦で突然幼少期ティーダが現れた時は原作にない表現だったので、何!???こうきたか!と思いました。
ユウナレスカ戦は全員で戦うべき、と書きましたが、ジェクト戦はティーダが父を倒すことに意味があるのでこの演出は大正解だと思います。

このシーンはセリフがなく、シンプルに動きのみで魅せるシーンなので、祈り子の時のような余計な心配をせずに落ち着いて見られました。

一点気になったのはボールを投げるジェスチャーをして背景がキラキラと弧を描くのですが、どこで見ても微妙にズレてるように見えるのでバミリ位置が悪いんじゃ?と思ってました。

最後は幼少期ティーダと17歳ティーダと一緒にジェクトを倒す!
親子で見事な連携で素晴らしい演出でした。

4月12日千穐楽カーテンコール
親子で仲良くハイタッチ!

3回目以降の丑之助さん祈り子は少し緊張がほぐれたのか雰囲気を変えてみたのか、固さが減り、よりナチュラルで子どもらしい話し方になっていました。
特に「疲れちゃった」の言い方が可愛らしい。
だんだん余裕が出てきたのかな、なんて感じていました。

千穐楽は最前列だったので、丑之助さんがよく見えました。
気が付いたのが、常に拳をギュッと握ってたんですね。
離れて見ている時はああいう基本ポーズ、と思ってたんですが、結構力強く握っていて、丑之助さんも実はとても緊張しているんじゃないかと思ったんです。
拳をギュッと握ることでリズムをとりつつ、演技に集中させているように見えたんです。(全て私の想像です。)

そうするとやっぱり私の勝手な親心が出てきてしまって、気になっちゃいましたね。
自分の子どもと一緒でもナチュラルに演技する菊之助さんもすごすぎるわ。

丑之助さんのブロマイドも速攻で買いましたとも。
今後の成長が非常に楽しみです。

4月12日千穐楽カーテンコール
祈り子とは白いタイツと足袋は変わらない。白いタイツかわいいから好き。


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