よく分かる！外耳炎と原因と治療法について

こんにちは！獣医師くま子です。

今回は暑くなって耳が蒸れてきたんじゃないかなーということで

外耳炎と軽く耳掃除についてお話します！

外耳炎とは？

外耳の炎症のことです。
外耳ってどこをさすかというと、鼓膜より外側を指します。
みなさんのイメージする耳は外耳だと思います！

ちなみに鼓膜の内側の音を伝える部分が中耳。
平衡感覚に関わるもっと内側にあるのが内耳。

ざっくりこんな感じです！

もともと耳には自浄作用というものがあってですね、
なーんにも問題なければ耳のゴミは外側に押し出されていくんです。

しかーし、たとえば耳の中のイボがあったり、何かで耳を傷つけたり、アレルギーで皮膚自体が弱かったりするとそこで炎症が起きてしまい、ゴミがたまったり菌が繁殖してしまったりします！

外耳炎はよくある病気なので、ほっときがちですが、ほっておくとどんどん耳の道が細くなってしまって、
一生外耳炎治らなーい！
なーんてこともあります。

むしろ症状が軽いうちに治しておくのがベスト！！！

どんな症状があったら病院にいくべき？

◎耳を痒がる
◎耳の中から黒や茶色、黄色の耳垢がたくさん出てくる
◎耳がくさい

こんなときは病院へGO!!!

治療は

耳掃除で洗浄液を使って綺麗に。

点耳薬で直接薬を耳にいれて、炎症や菌を殺す。

酷いと飲み薬で、抗生剤やステロイドなんかを飲みます！

まずはなんで外耳炎になってしまったかが大事です。

耳にイボがあって外耳炎が治らない場合は、イボ取らない限り治らないですし、
イボが癌だったら耳ごと切り取っちゃう手術なんかもあったりします！
環境が悪いところにいるとミミダニなんかがいたり、、
レスキューされてくる子はミミダニいることが多い多い！！！

(ミミダニがいるとこんなふうに黒い耳垢がたくさんでます。)

また、外耳炎になりやすい犬種があって、
耳が垂れてるこや
脂っこいキャバリアや
耳の道が狭いフレンチブルドッグなんかはなりやすかったりします！

耳毛はどうするべきでしょうか？

トリミングサロンによっては耳毛は抜かないところもあります！
くま子は抜く派です！
やっぱり耳毛で耳道が塞がれやすいし、
蒸れるし、よく見えないし、、、

多分耳毛抜かない派は、抜くことで耳に炎症起こしちゃうのが嫌なのかなーと思います。

ホームケア

お家での耳掃除ですが、、、、
やめて欲しいのは綿棒を使って奥まで掃除すること。
綿棒で耳道が傷ついて、そこから炎症が起きたりもします。

あとは洗浄液を耳の中にいれて洗うのは
悩ましいところです。

先程、外耳と中耳の話しましたが
中耳ところに鼓膜があるじゃないですか、
鼓膜がやぶれている状態で洗浄液で洗うと洗浄液が中耳まで入り込んでしまって
それが原因で斜頸(首がかたむく)が起こったり、することもあるんです。
特に猫で多いですかね、、

あとは洗浄液が耳の奥で残っていると、それで耳の中が蒸れて耳の中の環境を悪くすることもあるので、
洗浄液入れた後は犬に顔振ってもらって
しっかり水分を外にだしたほうがいいです！

このような注意点があるので、あまりお家での耳掃除はオススメしません。

もし、それでもケアの仕方を知りたいのならば、くま子のおすすめは

1 コットンに洗浄液をふくませる

（ぱんだの近くの病院さんはこちらを使用されていたので、春さんにはこちらを使用しています。）

2 そのコットンを耳に指でいれて、耳を根本からもむ！

3 できたら、コットンが外に出るくらいまで頭を振ってもらって(降らなければそのままコットンをとる)

4 最後に外側に出てきた汚れを拭き取ってください！

（すみません...写真が綿棒でやってしまった時のものしかなく汗汗）

あくまでも耳の奥は自分の指が入るところまでで大丈夫です。

綿棒だと奥の汚れが取れますが、傷つける恐れがあるのでこの方法が安全安心だと思います。

こんな感じでざっくり話したが、いかがでしたでしょうか？

抽象的すぎてわからない、文章が拙くてわかりづらい、病気の説明が難しいなどの感想がありましたら是非コメントください！

善処します！

また、こんな病気知りたいよーなどのリクエストも受け付けてます！

でわでわ。

#外耳炎 #犬 #犬の病気 #猫の病気