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RISING SUN ROCK FESTIVAL 2017 in EZO

2017.08.12
RISING SUN ROCK FESTIVAL 2017 in EZO
TK from 凛として時雨 / PANDAS [中野雅之(BOOM BOOM SATELLITES) + TK(凛として時雨)]

【開演前】

メトロックで出演した際も、リハでは頑なにTKだけステージに登場しないことが話題(?)になりましたが、今回もそんな感じで。メトロックと違ったのはギターのサウンドチェックもローディーさんにしてもらっていたこと。そしてスタッフさんが必死にカーテンを引っ張って奥を見えないようにしていたのですが、「誰か」がTKだとすれば、もうPANDASの衣装着てただろうから、そんな盛大なネタバレ出来ないよね、と後から勝手に納得しました。

【PANDAS】
薄暗く、青っぽい照明のなか、まず中野さんがステージに現れて下手の卓にスタンバイ。それからTKが登場、揃いの白スーツであることに気づきザワつくフロア(もちろん私も例外ではない)。
白スーツ……とか、PANDASが先か……とか、あまりの衝撃と緊張感によりBOBOさんが入ってきたタイミングは失念。

・PANDASの衣装 (※BOBOさんは私服)
上下とも白を基調としたスーツで、脚の両サイドとか脇腹のところに太い黒の切り替えが入ってる。ラインのような入り方ではないのでスポーツウェア感は無く、上品なデザイン。中野さんは白シャツ(襟の形状はよく見えず)に黒ネクタイ。TKはスタンドカラーっぽい白シャツにノーネクタイだった気が。後ろの長めの裾がジャケットから出ていて、それがひらひらしていて絶妙にエレガントでした。2人ともお揃いではないですが黒いブーツっぽかったです。

言葉は無く、TKもスタンバイするとそのままパフォーマンスが始まる。ゆっくりじわじわとEARTH TENTに広がるシンセとビート。マイクがあるの見てるにも関わらず、TKが歌い出した時は「歌うんだ……!」と驚いた。

照明は終始暗めで、曲もだけどクラブみたいだった。

静かにリズムに乗って卓を前にする中野さんと、激しく体をくねらせながら歌い、ミキシングする動作も大きいTKが対照的でした。

TKは歌いながら右手人差し指立てたり、ときどき人差し指、小指、親指が立った何かのサインみたくなってた。ギター無いのでほぼマイク両手持ち。ツマミもいじりつつとにかくよく動いていた印象。その全てが、衣装も相まって艶っぽくて、刺激が強すぎた……。

バンドや弾き語りが「目の前で音を鳴らしている」という感覚ならPANDASは「目の前で音をつくっている」という感じ。構築された無機質な音にTKの声と言葉が乗ると一気に生々しくなって、その合わさった違和感が繰り返されるのが心地よくて気づいたらトランス状態、みたいな。バキバキのダンスミュージックと生ドラムにTKの声を合わせるとこんなにトランス出来るんだって衝撃と陶酔。ここが俺達のベルクハインだ(行ったことない)。

とにかく観れるならぜひとも観てほしい。聴いてほしい。私ももっと観たいし聴きたい。衣装を作っているということはかなりしっかり続けていく意志があると考えていいと思うから、いろんな場所で観られるチャンスがあってほしいな……。

吸い込まれるような残響音をTKがボリュームを絞って収束させると、「ありがとうございました、PANDASでした」と言って終了。今回はてけふろのオープニングアクトのような感じで、お披露目として1曲のみ。本当にソニマニで30分間どう展開させていくのかを目撃したすぎる……(行けません)

3人がハケた後、すぐにMacBookなどのPANDAS用の機材は撤収されて、いつものてけふろセッティングへ。その間はなんだかボワーンとしたノイズのような謎のBGM(Secret SensationツアーライブDVDのメニュー画面でかかるアレをもっと音少なくしたみたいなやつ)がかかっていたのですが関連は謎。撤収も合わせて5分くらい?してから、おもむろにサポートメンバー登場。それから衣装を着替えたTKが登場し拍手と歓声が大きくなる。いつもてけふろライブ時にかかる登場SEは無しでした。


【TK from 凛として時雨】

・TKの衣装
黒のシルクっぽいシャツチュニック(第2ボタンくらいまで開襟)
ブルーグレーのスキニー
黒のレースアップブーツ
右手の小指にhiyuリング
左腕にhiyuブレスレット

01:Wonder Palette
最初の間奏でギターを素早く掻き鳴らす時に、弦とピックが触れる音がよく聴こえて改めて近さを実感。3,4列目くらいで観てました。

PANDASで全く見たことない姿を見てしまったのでドギマギしてたんですが、見慣れた姿とWonder Paletteの白っぽいスポットライトがステージを包み込む演出を見て妙に安心してしまった笑

「金木犀が」で右手でふわりと指差し、「(薄められたこの)感受性」で歌のメロディーに合わせてトン、トン、トン、と宙を叩くように指差し、「黒く塗りつぶされないように」の後に微笑みながら頭でリズムをとっていました。あれは本当に笑っていたと思う。

曲の終わりに「ありがとう……」と一言。

02:Fantastic Magic
曲が始まる前にチューニングで鳴らしたギターの残響がずっとふわ〜〜っと鳴ってたので、次に何やるかわからなくてこの曲来て少しびっくりした。(Fantastic Magicはパッと無音にさせてから始まる印象だった)

「君達が奪われた〜」では目を瞑って歌い、「君達に奪われた〜」では目を見開いてフロアに視線を流す様にゾクゾク。音(自分)の世界に入り込んでいるように見えるのに「君」とか「君達」と歌う時にこちらに投げかけてくる仕草が本当にズルい…好きです。

照明は水色とピンクのライトが散りばめられたような部分があったのと、最後のアウトロはストロボばしゃばしゃな感じで残像張りつきました。

アウトロは激しく弾き狂った後、最後の最後のキメでギターを鳴らすと同時に前のめりになって低めの声でシャウトしていた気がします。普段のライブで聞こえない音が聞こえたのとTKの口が開いてたのでたぶん……たぶんてけシャウト(たぶん)

この辺(たぶん)で一言MC
「はじめまして、TKといいます」

03:Crazy Tampern
たぶん、ギターのフレーズ的にこの曲だと思うんですが、間奏で弾き狂った後にちょっとだけ次のフレーズに間があった時(1番のサビ後の間奏だと思う)にTKが完全に腕をだらんと垂らして脱力してたのがなかなか見ない感じだったので良かったという……。でも本当にこの曲か自信無い(記憶の仕方……)

04:flower
「flower」と歌い出したTKの吐息が白く浮かび上がったのがあまりに美しすぎて瞬きが出来なくなった。TKの後方から青紫の光が当たっていて、シルエットと白い息がとてもよく見えた。神がかり的なタイミング。気温が低く雨が降り続くあの場所・あの日だからこそ見れたその光景が本当に本当に美しくて、たったこれだけでもここまで来てよかったと思えた。

「誰かが待ってる気がして生きてるだけ」でやっぱり泣いてしまった私でした。

05:Signal
「傷から目を逸らさない様に」と歌いながら視線がゆらゆら揺れていて、そのままふっと(フロアから見て)右へ流していた。頭全体じゃなく視線だけがこんなに動くのはあまり見たことがなかったのと、段々TKの目が据わってきてたのでソワソワしました。

「逸らさない様に」と歌ってるのに逸らしたなぁ……と後から思ってしまったことは秘密のSen(以下略)

06:unravel
曲が始まると同時に歓声が上がるフロア。私が観ていた位置的には近すぎてそんなに音のバランスよくなかったはずなのに、なんだか凄く調和してるというか、全員のタイム感が物凄くぴったり合ってて……グルーヴと言うんでしょうか、曲の迫力、そして「いい曲だなぁ」と改めて感じました。

この曲だったかわかんないシリーズ。どっかでいつもはそんなにマイクから離れないところで、一瞬凄い上半身を離して(横を向いて)からまた歌うみたいな仕草があって、最初から思ってましたが本当によく動いてた印象。テンションが高いようには見えなかったけど目は据わってるし、やっぱ夜の遅い時間だから……? 横向いた視線も怖かったし……(好き)

「忘れないで」はシャウト無し。だけど激情的な声色でグッとくる。は〜〜〜好き(唐突な語彙力の喪失)

「9年ぶりのライジングサンです」とTKが言うとワアっと歓声が上がったんですが、歓声に掻き消されながら「楽しんでますか」的なことを言ってたと思う。「たの……」くらいまではギリ聞こえた笑 それにこういう問いかけは毎回絶対に言うからそうかな、と。「今日は最後までありがとうございました、TKでした」と言って次へスタンバイ。

07:Shandy
あのですね、この曲は途中でカポ外しますけど、TKはいつも外したらちゃんとマイクスタンドに付けるじゃないですか(付けるんですよ)。なのに今回は、床にポイッて投げ捨ててたんですよびっくり。左手で取って、(フロアから見て)左の方にシュッと笑 いつも物の扱いが丁寧で育ちの良さそうな人が稀に乱暴な仕草見せると、精神的に余裕無さそうに見えてなぜかドキッとしてしまうからダメですね(私の頭が)(ただしTKに限る)。アウトロで弾き狂いながらステージ上フラフラしてたのでカポ踏み潰してないか心配してしまった笑

そういえば開演前、鎌野さんがサウンドチェックしてた時に鳴らした音が、完全にShandyの音でした。

アウトロ弾き狂ってCDみたいには止めずに鳴らしたまま「ありがとうございました」と言って、ギターを置いてスタスタとハケるTKの後ろ姿を見て(シャツの生地めっちゃテロテロだ……)とかどうでもいいこと思っててすいませんでした。シャツのボタン二つ目くらいまで開けてたからTKが弾き狂うたびにギターのストラップで襟がずり上がって真っ白なデコルテが見えてたのがどう考えてもDYNAMITE SEXY SUMMERでしたありがとうございました(言いたいだけ)

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【余談】
TKが使用していたタンブラーは白(多分中身はスタッフさんがペットボトルからわざわざ移したクリスタルガイザー)と、黒(中身不明)。途中で白をひと口、後半で黒をひと口。汗ふきタオルは赤茶の無地のやつで、グッズのは使わないんだなーと思った。

湿気でなのかTKの髪が、もしくはPANDASお披露目に合わせて(?)パーマかけて来たのか、すんごいふわっともじゃっとしてた。TKが頭を振ったり体を動かすたびに揺れてた。
ソニマニ行く方は会場内湿気がひどくなかったらパーマか否か確認してほしい笑

ちなみに開演前のサウンドチェックで、

と私が思ったのは、BOBOさんが、たぶんですけどsubliminalの冒頭っぽいフレーズを叩いてた気がして、絶対その選曲は来ないだろと思いながらもこの曲大好きなんでヤバくなってました。そもそもsubliminalのフレーズじゃなかったら恥ずかしい。

あとこれも開演前ですが

もしかしてこれがPANDASのサウンドチェックかな……!?と思ってましたが、やはりそれで当たりだった気がします。ビートの感じ同じだったし。

Signalあたりから怪しかったけどunravel、Shandyは妙にTKの目が据わっていて、見開いた時の視線が怖かった。最近前髪短め(当社比)なので目元がよく見えるし。今思えば曲間に喋ってる時は怖いとか思わなかったので、やっぱりパフォーマンスしてる時に何かのスイッチが入ってるのかな。勘違いしやすいファンなので何回か目が合ったと思ってるんですが、ウッと動けなくなりそうなのを堪えて、頭でリズム取るとかは止めないし目も逸らしません(何の意地) フロアを見つめる時もガン飛ばしてるのかってぐらいの気迫がありつつ、音に入り込んじゃってるような虚ろな感じもあり……夜のTKはいろんな意味で恐ろしかったです 〜完〜


【リンク】
ARTIST PHOTO GALLERY 2017
http://rsr.wess.co.jp/2017/gallery/photo2017/12/photo/83/1

SET LIST
http://rsr.wess.co.jp/2017/artists/lineup/profile/83


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2017.08.15
(2020.10.01 note移行にあたり一部編集)

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