(韓国語)文法要素と連結語尾の組み合わせ 【-ㄹ 것이다】 #20
これまで -겠-, -ㄹ 테- が連結語尾と組み合わさるとき、どのような意味を表すのかを見てきました。今回はこのシリーズ最後、-ㄹ 것이다 を取り上げます。
-ㄹ 것이다 の意味
-ㄹ 것이다 は構成が -ㄹ 테- と似ており、同じように意志と推量を表します。ただ、-ㄹ 테- が文末であまり用いられないのに比べて、-ㄹ 것이다 では文末でも頻繁に用いられます。1人称主語のときに意志を表し、2人称主語のときは相手の意志を尋ねる文で使われます。3人称主語の場合は推量を表すことになります。(1) が1人称主語で意志を表す例、(2) が推量を表す例です。
-ㄹ 것이다 + 連結語尾
-ㄹ 것이다 + 連結語尾の特徴として、数は少ないものの、 -겠-, -ㄹ 테- と比べて意志を表す例がよく見られます。また、-면 と組み合わさるときに意志を表す例が多いのは -ㄹ 테- のときと同様です。わりと例が多いので、特徴的な組み合わせについて解説することにします。
-고
-고 との組み合わせが一番多く見られます。意志を表す例も、推量を表す例も、どちらも使われます。(3) が意志、(4) が推量の例です。
-면
-고 と同じくらい多いのが -면 の例です。すでに述べたように -ㄹ 것이다 は相手の意志を表して、「〜するつもりなら…しなさい/するべきだ」のような文に現れることが多いです。
-니까
この連結語尾と組み合わさったときも、-ㄹ 것이다 は意志と推量、どちらの意味も表します。文末は命令形で現れることが多いのが特徴です。どちらかというと多かった意志を表す例を挙げておきます。
-면서
-겠-, -ㄹ 테- との組み合わせでは登場しなかった -면서 の例がいくつか見られます(-겠- との組み合わせ例がないわけではないのですが)。-면서 の場合は -면 と似ていて、-ㄹ 것이다 が相手の意志を表します。-면서 にはいくつか意味がありますが、ここでは「〜くせに、〜なのに」という逆接的意味で用いられます。
小まとめ
-ㄹ 것이다 の場合には他にも -ㄴ데 の例がそこそろ現れるんですが割愛します。この組み合わせも意志と推量の両方を表すことができます。さらに、組み合わせ例は多くないものの、-지만, -(아/어)서 の例もあったりします。見つけたら注目してみてください。繰り返しになりますが、-겠-, -ㄹ 테-, -ㄹ 것이다 と連結語尾の組み合わせでは、それぞれがどのような意味(意志なのか推量っぽい意味なのか)と、その意志を持ったり推量したりするのが誰なのか、という点に注目するのが重要でした。また、たびたび言及しているように、-겠-, -ㄹ 테-, -ㄹ 것이다 と連結語尾の組み合わせが現れる文には、ある型があるものが多いので、そのようなよくある型を使えるようになると、アウトプットの力も向上させることができるでしょう。
大まとめ
これまで過去の -았/었- に始まり、今回の -ㄹ 것이다 まで、文法要素と連結語尾の組み合わせを長々と見てきました。このような組み合わせの妙が韓国語のおもしろいところだと個人的には思っています。
次回からはまた数回にわたり、連結語尾の後に -는/은, -도 などの助詞が付く例について解説していきます。今回までは連結語尾の内側、次回からは連結語尾の外側に注目するわけですね。次回以降をお楽しみに!
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