(韓国語)連結語尾の主語をチェック! 【1; 同主語/異主語、人称】 #5
連結語尾により節と節を繋ぐ場合、明示されていなくても主語が2つ以上出てくることになります。
主語1 動詞1-連結語尾 (主語2) 動詞2-文末
この主語1と主語2は同じこともあり(その場合は普通どちらか省略される)、違うこともあります。そしてこれは連結語尾の表す意味や、文中での役割に大きく関わっています。今回は連結語尾の主語をまずチェックすることが重要だ、という話をしていきます。
主語については、同じか、違うか、ということ以外にも、その主語の人称がなんなのか、ということも重要なポイントです。
そもそも連結語尾のなかには基本的に主語が同じでなければいけない、同時を表す -면서、途中を表す -다가 もあれば、主語は同じでも違くても関係ない -지만, -는데/ㄴ데 などがあります。また、同じ連結語尾であっても、意味によって主語が異同が決まってきたりもします。
例えば -고 は「〜て(から)」という継起的な意味を表す場合は同主語でなければいけませんが、対比、列挙の意味であれば異主語でもかまいません。(1) の例では、-고 は「〜て(から)」という意味を表しており、「夕飯を早めに食べる」のも「ブレイクタイムを持つ」のも 우리 なので主語は同じです。
次の (2) は、前半の主語が 미조 で後半の主語が 오빠 です。ここでの -고 は時間的な前後はあまり関係なく、2つの出来事が列挙されています。(1) は -고 の前後を反対にすると意味が変わりますが、(2) はそうではありません。
-(아/어)서 も表す意味によって、主語が同じか異なるかに差があります。
(3) の場合は「〜て(から)」という継起的な意味を表す場合の -(아/어)서 で、これは (1) の -고 と同様に、主語は同じでなければなりません。(3) では主語は特に出てきていませんが、家に行くのも、服を着替えるのも話し手である1人称(わたし)です。
(4) は原因を表す -(아/어)서 です。この場合は前半の主語が 학생증 で、後半は現れていませんが1人称(わたし)だと考えられます。大体において原因を表す場合は主語が異なり、しかも前半の原因となる主語は人以外が主語だったりします。
次に、主語の人称について簡単に見てみましょう。
「〜すると(…だった)」という文できっかけの意味を表す -니까 は通常、1人称が主語です。というわけで、大体において「わたしが〜すると、…ということを発見した」のような文で使われるということです。(5) の場合、1文目で「見た」のも2文目で「行った」のも話し手です。
きっかけの意味を表す -니까 は (5) のように主語が1人称の場合が多いですが、主語が2人称の例もよく用いられます。その場合は、(6) のように「〜してどう?」のような疑問文になります。
きっかけの -니까 は1, 2人称の例が多いものの、(7) のように3人称主語(ここでは 반응「反応」)でも用いられます。
ここで紹介した連結語尾以外にも -고 に助詞の -는 が結合した -고는 は「〜すると」という意味で用いられる場合は大抵3人称主語になるなど、人称が重要な連結語尾は多いです。人称はもちろん連結語尾に限らず、様々な文法に関連するポイントです。話し手が経験したことを聞き手に「〜だったよ」と伝える終結語尾の -더라(고) も主語は普通1人称であるなど、様々な文法にに顔を出すのが人称です。
次の2回は、連結語尾の中でも特に人称の注目が大事な -면서 と -더니 を取り上げます。
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