(韓国語)文法要素と連結語尾の組み合わせ 【-ㄹ 테-】 #19
前回、前々回と、-겠- と連結語尾が組み合わさるとき、どのような特徴があるのかを見てきました。今回は -ㄹ 테- との組み合わせを見るのですが、注意すべきことは同じで、 -ㄹ 테- の意味にどのような偏りがあるのかという点が中心になります。
-ㄹ 테- との組み合わせは、圧倒的に -ㄴ데 と -니까 が多く、語尾辞典なんかにも -ㄹ 텐데、-ㄹ 테니까 で立項されています。韓国語をある程度勉強してきた方なら、直感的にもそうかな、という感じだと思います。その他は -고 が少しと -면、-지만 は極少数といった具合です。
まず、そもそもこの -ㄹ 테- について説明してから組み合わせの例について見ていきましょう。
-ㄹ 테- について
今回は -ㄹ 테- を取り上げますが、この 테 は 터(〜ところ)と指定詞の -이(다) がくっついてできたものです。 -ㄹ 터이(다) という形もありますが、こちらは -ㄹ 以外の連体形も来るのに対し、터이 がくっついた 테 のときは -ㄹ のみです。
-ㄹ 테- は文末でも使うことは使うんですが、現代語の話しことばでは例は多くありません。なので、いきなり連結語尾との組み合わせについて見ます。
-ㄹ 테- + 連結語尾
-ㄹ 테- は文末では話し手の意志を表すことが多いんですが、連結語尾が付く場合はその組み合わせ次第です。主に意志と、推量的な意味(〜だろう、〜はずだ)を表します。
-니까
資料にもよりますが、-니까 と -ㄴ데 は同じくらいよく使われます。まずは意志も推量もどちらも表す -니까 から見ます。2つの意味を比べると、意志を表す方が断然多いと言えます。日本語から考えると、これからのことで「〜するから」という場合、-ㄹ 테- は必須です。
(1) が意志を表す例です。-ㄹ 테니까 は文末が命令形のことが多く、-ㄹ 테니까 と結び付く動詞がさらに -아/어 주다(〜てあげる)とくっ付いていることも多いです。合わせると「〜してあげるから、…して(ください)」のような文で使われることが多いと言えます。
次の (2) が推量の例です。意志を表す例に比べるとだいぶ少ないです。
-ㄴ데, -지만, -고
次に、-ㄹ 테- が推量の意味しか表さない組み合わせについて、一気に見てしまいましょう。
上で述べたように、-ㄴ데 は -니까 と同じくらいよく使われます。
-지만, -고 の例は上の2つに比べるとぐっと少なくなります。
-면
-면 の例は少ないのですが、表すとしたら基本的に意志を表します。ただし、意志の例は偏りがあり、「〜するなら〜しろ」という文で、「〜」は同じ動詞になることが多いです。例えば「食べるなら食べな!」みたいな感じです。例が少なすぎるので、ちょっと昔のドラマから引用します。
-ㄹ 테- と -면 が合わさった、이를테면(例えば)という副詞があり、これは辞書にも載っています。-ㄹ 테- と -면 の組み合わせでは、まず 이를테면 がよく使われると言えます。
まとめ
今回は -ㄹ 테- と連結語尾の組み合わせについて見ました。 -ㄹ 테- は現代語に限って言えば連結語尾との組み合わせ専用のようなところがあります。たいがい連結語尾との組み合わせでは意志の意味を表すことは少ないのですが、-테니까 の組み合わせに関しては意志が圧倒的に多いというのが特徴です。
次回からは -ㄹ 것이다 と連結語尾の組み合わせを見ることにしましょう。これで長い間続いてきた文法要素と連結語尾の組み合わせはラストを迎えることになります。
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