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お店であるものを見て思い出したこと。

1歳から保育園に通っていた、今は20歳の娘の話。

インドア派の娘は、保育園の周りの子が外で走り回っている中でも、いつもお部屋の中で遊んでいました。お気に入りはパズル、カプラ(積み木のようなもの)おままごと。中でも「ポットン落とし」という、カラフルなテープを巻いた割り箸を、ひたすらぺットボトルに入れていく、という先生の手作りおもちゃが大好きでした。

ポットン、ポットン、と落としていくので、ポットン落とし。


あるお迎えに行った時のこと。

お部屋の中ではポリバルーンでおおはしゃぎの園児たちがいました。


子供たちは、先生に風船を作ってもらいたくて、あれよあれよと集まって、ワイワイ、ポンポンっと楽しそう。

娘はというと、チューブから出てくるジェルを気に入っていたようで、指先でコネコネしながらニコニコと座っていた。

「かえろう」そう私が声をかけると、
そのコネコネしているジェルを「持って帰る!」と言って聞きません。

あまりに気に入っている様子に、先生も「本当は、ダメだけど、みんなには内緒ね」といって特別に持ち帰ることを許してくれたのでした。



家に帰ってからもずっとコネコネしている娘。

「よっぽど気に入ったのね」と何も考えずに私はその様子を楽しんで見ていました。


しかし夜、寝る頃には、娘の手にコネコネはもうありませんでした。

((あれ、もう捨てちゃったのかな?))

なんてまたまた何も考えず、娘に聞くこともせずにいた私でした。


何も考えずただ日常を当たり前のように過ごしていると、そこに隠れていた事実に急に引き戻され、びっくりしたという事、ありませんか?
娘のこのコネコネも、そういったごくごく当たり前の日常の、たった一辺だったわけで、日が経つにつれて、コネコネのことはすっかり忘れていってしまう出来事のはずだったのですが。隠れていたんです。びっくりする事実が。。
しろくま心の声より



その後、何日かたった日のお風呂上がり。
娘をバスタオルで包んでクルクルと拭いていてあげていた時、ある光景に目を奪われました。

「あれれ、お鼻の中に、鼻ゴミさんがいるね?」
そういって、私はティッシュを持ってきて「ふん」して、と娘に鼻をかむように言いました。

娘は、思いっきり「フン!」としました。

でも、娘の中のその、いわゆる「鼻ゴミさん」は出てきません。
「おかしいね、もう一回!ふんして」

娘はもう一回、「フン!!」としました。

でもやっぱり、出てきません。

見た目にも明らかに娘の鼻の、小鼻のちょうど丸みを帯びた部分に沿うように「鼻ゴミさん」がいるのです。

「ちょっと我慢してね」そういって、私は娘の小さな鼻の中に指を入れて、なんとか取り出しました。

すると、笑いが出るほどの、なんとも大きな塊が出てたのです。


コレって!もしかして!!

「前に、保育園からもらって帰ってきて、「コネコネ」していたの、お鼻の中に入れちゃったの?」

娘は、首を傾げて笑っていました。

きっと、間違えて入れてしまって、取ろうとして指を入れたけど、そのまま押し潰しちゃったんでしょう。小鼻の壁にへばりついた形で、そのまま固まってしまったようです。


あれ、何日前だったっけ???


※ポリバルーンは正しく使いましょう。


#ぷ会 #ポリバルーン #エッセイ #エッセイのまち

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