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ぽんストーリー

元気のない森に1台のバスがやってきました🚍


最初の停留所ではクマさんがを待っています🐻

バスに乗ったクマさんは一番後ろの席に座り、傘をさしました。

「バサンッ☂️」

そして、鼻をフフフフフンっと動かすと、

ザザザザザザーンっとバスの中に雨がふりだしました。

バスは雨の水でいっぱいになりました。


《降ります》

クマさんはバスのブザーを押しました。

「昔の森」の停留所でバスが止まり扉が開くと、バスの中の雨の水がドドドドドドーっと流れ出し森の中のカラカラに乾いた川に流れていきました。

🌲🌲🌲


次の停留所では大きなしっぽのリスさんが待っていました🐿️

バスに乗ったリスさんはポケットから風呂敷を取り出しバスの床に敷き詰めだしました。
そして、前から2番目の座席の背もたれに腰を下ろし、その大きなしっぽをブルルルルルンっとふりますと、

ポコポコポコポコっと天井からどんぐりがたくさんふってきました🌰


《降ります》

リスさんはバスのブザーを押しました。

「はげ山」の停留所でバスが止まり、リスさんはどんぐりが落ちないように上手に風呂敷に包み降りていきました。


🌲🌲🌲



次の停留所でバスがとまりました。
あれれ、でも誰もいない。

しばらくすると、バスの床から、ドルルルルルルルーっと音がして、床が丸く切り取られもぐらさんが顔を出しました🦫

その穴からバスに乗り込んだもぐらさんは、まわりを見渡して「うん」っと大きくうなずきました。

そして「ドン!」っと大きくジャンプをしましたら、床にポコポコポコポコポコポコっとたくさん小さな穴が開いて、そしてニョキニョキニョキーっとミミズさんが顔をだしました🪱


《降ります》

もぐらさんはバスのブザーを押しました。

「美しの土壌」の停留所でバスが止まるとミミズさんたちは、ニョロニョロニョロっとモグラさんが開けた穴から降りて、そのまま土の中に潜っていきました。


🌲🌲🌲


次の停留所ではハチミツが入ったつぼを持ったミツバチさんが待っていました🍯🐝

バスに乗ったミツバチさんは、ハチミツのつぼを一番前の席において、お尻にある針でハチミツを吸い取り、チューッとバスの中に降りかけはじめました。

すると、さっきミミズさんが現れた小さな穴からポンポンポンポンポポンポンっとお花が咲きだしました🌷🌷🌷


《降ります》

ミツバチさんはバスのブザーを押しました。

ミツバチさんが下りる「花畑」の停留所ではお友だちのミツバチさんがたくさん待っていて、バスの中に咲いたお花をみんなで持って降りていきました。


🌲🌲🌲


次の停留所では少し疲れた様子の渡り鳥さんが待っていました🕊️

バスが止まり渡り鳥さんが乗りました。

渡り鳥さんは疲れていたのでそのまま床の上で眠ってしまいました。

「次は終点、虹の橋、虹の橋」

アナウンスが聞こえ、渡り鳥さんはそのきれいな羽をつかってバスのブザーを押しました。


《降ります》

休んで元気になった渡り鳥さんは「うーん!」っと思いっきり羽を伸ばし、元気よく飛び立ちました。

空には渡り鳥さん飛んだ後を追うようにきれいな虹がかかり、太陽の光が森全体に降り注ぎました🌈


元気がなかった森は、
クマさんが降らせた雨の水で川がよみがえり、リスさんが降らせたどんぐりの実で木が育ち、モグラさんが呼び寄せたミミズさんが土壌を耕し、ミツバチさんが花を植え、渡り鳥さんが虹をかけました。

みんなで力をあわせればなんでもできるね。

みんなの願いを叶えたバスは、次はどこにいくのかな?



おしまい。



みんなの俳句大賞を受賞されたriraさんの、ぽんストーリーからの「ぽん」riraさんが密かに募集をしていたので🤫書いてみました。

みなさんも、いかがですか🤫


このお話は娘が小さいときに作ってあげたお話をすこしアレンジしたものです。いつか、絵本にできたらうれしいと密かに考えています。



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