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見回した何処も雨よ寒明忌

みまわしたいずこもあめよかんあけき
季語 寒明忌(晩冬)

寒明忌とは、河東碧梧桐の命日である2月1日のこと。
碧梧桐の句は、

赤い椿白い椿と落ちにけり


という句が有名だよね。
映像が鮮やかに浮かぶし、椿だから何だかぼとりという音まで聞こえてくる。
俳句をやればやるほど、こういう句が圧倒的な存在感を持って目の前に立ちはだかる。
あー、映像の見える句が詠みたい。

さて、俺が好きな河東碧梧桐の句はこちら。
表題の句はオマージュでした😏

曳かれる牛が辻でずっと見回した秋空だ

映像どころか映画のワンシーンかっていう句。
俺は、牛から始まり、ぐるっと秋空が映像の余韻としてのこるイメージ。そして、なぜか牛に切なげな印象をもつ。

俳句ってすごいよなあ

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