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明け易し柄に花柄の松葉杖

良女(よめ:俺は妻のことをこう呼ぶ)ちゃんは、朝が早い

俺などはつい微睡の時間を持ちつつじわじわと起きたがるが、良女ちゃんは、スパッと起きる

家族の弁当準備をはじめ、朝の家事は意外と多いから、責任感の強さがそうさせるのかもしれない。

そんな良女ちゃんだが、ちょっと前に怪我をした。
松葉杖の生活になったのだ。

思うように動けない中だが、朝は毎日やってくる。

動きの遅れを逆算して、さらに早く起床する。

松葉杖をつきながら、しかしその家事の動きに澱みはない。

さすが良女ちゃんである。

「ちょうどいい生地の余りがあってさ」

あるとき、自慢げに松葉杖を見せてきた。

杖の持ち手のところにはマリメッコの余り生地で作った持ち手カバー?ができていた。

快復は近いと思った。

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