マガジンのカバー画像

韻文(俳句・短歌・詩)

529
俳句や短歌、詩、それに関するエッセイなど韻文に関わる記事。
運営しているクリエイター

2022年8月の記事一覧

桃四句

流水に桃の産毛の流れをり洗ふほど指より匂ふ桃の香よドラキュラのごと啜りたる桃の汁頬張りてしゃぶるものなり桃の種

鈴虫一句

あてどなき旅路鈴虫鳴く方へと、即吟だと情景の浮かばない観念的な句になる。 かっこよく詠みましたよ感。 まず「あてどなき旅路」=行くあてもない旅の道のり これをもっと映像にしないとね。 三叉路は左鈴虫鳴く方へ鈴虫は当然鳴いているからこそ認識しているわけで、それなら鳴くって言わなくていいな。 三叉路は左の鈴虫へあと三音←イマココ

秋風一句

見上げれば秋風がちぎった雲だちょっと迷走している。 秋風がちぎった雲だ蒸しパンだ

花野一句

どこまでもはなの花野よぼくのみち 紫乃ちゃんへ きみも歩くよきみだけのみち

芙蓉一句

あかるさがひらいたようよ花芙蓉

休暇果つ一句

渋滞の列は途切れぬ休暇果つ知っているだろうか。 8月31日と9月1日とは、交通量が明らかに違う。 学校が社会に大きな影響を与えていることを実感する日だ。

秋晴れ一句

秋晴れのひかり集めて南薩路今日は午後からお休みを取りまして、薩摩路を北から南へとドライブ。 明日の会に必要な書類を受取りに行くのだ。 俳句始めると、そんなロングドライブは苦じゃなくなる。 至るところに俳句のタネが落ちているからだ。 吟行に出発〜。

秋扇一句

進捗の八割ほどよ秋あふぎ嘘です。 六割ほどです。 気づいたら今日なの。 優先順位つけてひとつずつだぞ、俺。

秋出水一句

飛石の如き車よ秋出水この季語は難しい。 もう洪水となった状態のことを言うんだよな。経験したくない季語だな。

かなかな一句

旅先のかなかな僕のためのうた この間、自分の句を整理した。 実はこの句で500句目。 俳句の日に達成。 ちなみに二年前の7/21に俳人になったので、ざっくり760日くらいか。 一日一句も詠んでない計算である。

狗尾草(ゑのこ草・猫じゃらし)二句

ゑのこ草握りゆくごと生きてゆく本当は犬であつたか猫じやらし 昔はよくにぎにぎして遊んだものだ。 俺の中では猫じゃらしという名前が正式だったが、エノコログサが正式で猫じゃらしは通称だったのね。 ちなみに穀物だけに食えるらしいね。

流れ星一句

掃除して洗濯干して星飛んで【季語】星飛ぶ(流れ星傍題) 家事をしていると時間ってあっという間。

阿波踊・秋めく・終戦日

阿波踊り気づけば指先を空へ秋めきてゑのころの尾の巻上がるみどりごのこぶし開けり終戦日

オクラ一句

瞠目せよ美味いオクラは六角形どうもくせようまいおくらはろっかっけい 【季語】オクラ 上五字余りで。 今日の冒険。 この説ほんと?笑