最後までわからない病名は…Ep5(1)

ウィンナーを
一本
右下腹に長年キープしている
・・・のような感覚で
ずっと過ごしてきた

そのウインナーは
時々グリッと固くなる
なんだか痛い
そのタイミングを計ると
一月毎

なので
これはずっと
「排卵痛」だと思っていた
それは
ずっとずっと長い間…

仕事を終えた夕方
「あれ？」「右下腹が痛い…」
いつものウィンナーがいつもより固い
「い、い、痛ーーーーい」
いつもと違うと感じて
胃腸内科病院へ…

「疲れた？食べ過ぎた？整腸剤出しますか？」
やる気なく言ったDr.は
「一応おなか診ますか？横になって」
ほんと・・・一応・・・というような感じで
言った
右下腹を
Dr.が
指２本くらいでグーッと押して、パン！っと放すと
経験したことのないような激痛が襲ってきた

Dr.は「あれ？もしかすると…」と何かを疑った様子
その瞬間をきっかけ
用意…スタート…パン！
右下腹から胃、心臓、肺、喉、顔面の順に
マグマが駆け上るように
最後は前頭部に熱が流し込まれた
・・・発熱・・・嘔吐・・・

「大きい病院に運びます」
「おそらく手術になると思うので
ご家族に連絡して」
「車は置いていって、後でご家族に
引き取りお願いします」
私は救急病院に運ばれた

最後までわからなかった病名は…
「急性虫垂炎」
・・・のはずだったが

けれどもこれだけでは終わらなかった