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その時は気づかない、あれは最後のチャンスだった。。。

🟧私の中に、いつまでも残るワンシーンがある。

遅い時間に行った近所の本屋さん。
店内をウロウロしていると、いつ来たのか…知り合いがチラッと見えた。
こんな時間だし、格好はとってもラフ。
いつもオシャレな人だったので、人にあまり会いたくないタイミングかな、
と思って特に声も掛けず、私も欲しい本を探し続けてた。
気が付けば、その人はもういなくなってた。

とってもありがちな日常の一コマ。

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それからしばらくして、その人が家のお風呂場で倒れたという話を聞いた。
意識も戻らず、そのまま病院で寝たきりだと。

会えば気さくに話をしてくれる人で、
若い頃は一緒に仲間達と遊んだり、悩みに似た愚痴も聞いてもらったこともある。

人当たりがよく、周りにはいつもたくさんの人がいて、
ちょっとワルで、オシャレ。
Facebookには、今年もお誕生日には友達からの気さくなお祝いメッセージが寄せられている。
もう、6年以上前に逝ったのに。。。

私が最後にその人に会ったのは、棺の中で眠る姿だった。

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あの日…、久し振りに見かけた本屋で、話せるチャンスがあったのに。
あの時、声を掛けにいかなかったことが、今でも悔やまれる。
「おぉ〜、久し振りぃ〜」
と、きっと楽しい会話ができたはず。
ほんの何気ないやりとりでも、心に残る笑顔や言葉を記憶に残せた。

その時は気づかない、あれは最後のチャンスだった。

一昨日、様子を見に会いに行ってきた実家の母。
しばらく会ってない妹。
今朝送り出した家族。
誰との間にも、あの時が最後だったんだ…という記憶が必ず作られる。

声を掛けないまま、
けんかしたまま、
ご無沙汰したまま、
今、モヤモヤとさせていること、ないですか?

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