ドット絵の、2年間にわたる作風の変化
※この記事は、ドット絵 Advent Calendar 2021の4日目の記事になります。
他の方の記事も面白いので、ぜひご覧いただければ幸いです。
早速ですが、皆様はじめまして。
約2年間ドット絵を描いている、Shiroishiと申します。
普段はTwitterで描いた絵を投稿しています。
最近はこのようなスタイルのドット絵を描いていて、いいねやRT、コメントをいただくことも増えてきました。いつも見てくださっている方々、本当にありがとうございます。
ですが、もちろん、最初からこの絵柄だったわけではありません。
ここに至るまでの2年間、様々な試行錯誤がありました。
ということでこの記事では、
『2年間にわたり、私のドット絵がどう変化したのか』
を書いていこうと思います。
拙い文章ですが、ドット絵の画像がメインになりますのでよければ最後までご覧ください。
1.2020年前半、ドット絵を楽しむ
2020年前半は、ドット絵を描き始めたばかりでした。
ドット絵を描くようになったキッカケは単純で、もともと絵が下手くそだったからです。
「絵を描くのは楽しいけど、とても人に見せられる上手さじゃない」
と考えていた私は、いつしかドット絵に出会い、
「ドット絵なら自分でもある程度はうまく描けそう!!」
となって、ドット絵を描き始めることになりました。
(当時そう考えていただけで、実際はドット絵だから簡単とか、そういうわけではないです)
実は私、2020年は全く別のTwitterアカウントで絵を公開していました。(恥ずかしいのでここには載せませんが、今でも調べたら出てきます)
当時フォローしていただいていた方が、いまのアカウントもフォローしてくださっているという方も何人かいて、本当にありがたいなと思います。
その時のスタイルがこちらです。
今見ると意外とかわいいですね。gifもよく頑張ってると思います。
この頃はドット絵を描き始めたばかりというのもあり、とにかくドット絵を描くのが楽しかったので、スタイルなどにはこだわらず描いていました。
特に絵柄の意識もしていなかったので、別々の人が描いたドット絵と言っても不思議ではないなと思います。
2020年はこの調子で、とにかく沢山の絵を描いていました↓
2020年前半の特徴としては、
シンプル
基本的に輪郭線を描いている
ドットが大きめ
とにかくドット絵を描くのが楽しい
ということが挙げられます。
それでは次に、2020年後半のスタイルを見ていきましょう。
2.2020年後半、上達を目指す
2020年後半からはドット絵に対する意識が変わり、「楽しく描こう!」から「もっと上手く描きたい!」という意識に変化していきました。
そんな2020年後半のスタイルがこちら。
色々言いたいことがありますが、まず大きく変わったのが、輪郭線が無くなったということです。それまで描いていた輪郭線を描かなくすることで、新しい描き方を模索していたのだと思います。
更に変わったのは、ドットがより細かくなったことです。大きなキャンパスサイズに挑戦し、表現の幅を広げようとしていたことが伺えます。
この2020年後半辺りから、イラストのオリジナリティについて考え始めるようになり、段々と絵が複雑化していきました↓
(個人的に、この頃の絵は気に入っているものが多いです。)
2020年後半の特徴としては、
複雑
輪郭線が無くなった
ドットがより細かくなった
とにかく上手くなりたい
ということが挙げられます。
今見返すと、半年で随分と変化したなーと、ちょっとビックリしています。
それでは次に、2021年前半のスタイルを見ていきましょう。
3.2021年前半、統一感
2020年後半からスタイルが大きく変化したこともあり、2021年からは新しいTwitterアカウント、つまり今のアカウントを作り、投稿を始めていきます。
そんな2021年前半のスタイルがこちら。
まず言えるのは、2020年後半のスタイルを引き継ぎ、全体として作風が統一されてきた感じがします。
この後紹介する絵を見ても、この描き方に慣れてきた感じがします↓
モチーフに対して模様的なデフォルメを試しているのが分かります。
当時の私は、この描き方を気に入っていました。
そのため、しばらくはこのスタイルで描いていました。
しかし、とあるイベントで変化が訪れます。
4.SHIBUYA PIXEL ART 2021への参加
2021年5月ごろ、ドット絵を描いている人ならだれでも知っているであろうコンテスト、SHIBUYA PIXEL ART 2021がスタートしました。
私もせっかくなので、このコンテストに参加しました↓
最初はこのように、いつも通りの描き方で応募しました。
ただ、他の参加する方々の作品を観ていくうちに、
「自分も新しいことに挑戦しなきゃ!」
という気持ちが高まっていきました。
その結果、↓
輪郭線を描かないスタイルからは一転し、輪郭線を描くスタイルにまた戻ってきました。
この描き方は当時の自分にはとても新鮮で、ドット絵を描き始めたときの楽しさを思い出すような気分を再び味わいました。
上手くなることに夢中で忘れていた楽しさを、このコンテストで思い出すことができたのです。
結果としては入賞しませんでしたが、私にとって非常に意味のあるコンテストになりました。やはり、他の方の作品を沢山観て、刺激を受けるのはとても大事なことだなと感じます。
このような流れでスタイルがまた変化した私は、これから様々な描き方を模索していくことになります。
5.2021年後半、スタイルの模索、そして到達
SHIBUYA PIXEL ART 2021への参加後、新しいことに挑戦する意欲が高まっていた私は、色々な描き方を試し始めました。
太い輪郭線を描くやり方にハマった私は、しばらくはその延長線上でいくつも作品を描いていました。
そんなある日、現在のスタイルにも通じる描き方をふと思いつきました。
それがこちら。
一年半以上をかけてようやく、いままでのどのスタイルとも違うスタイルに辿り着きました。
そしては私は、この描き方を今までで一番気に入りました。
この描き方を見つけて以降、どんどんドット絵を描くのが楽しくなっていきました。
このスタイルになってから、自分の作品を気に入ることがとても増えていきました。
そのため、現在もこの描き方で描き続けています。
約2年間かかりましたが、ようやく私は最高のスタイルを見つけることが出来ました!
6.まとめ
ということで、2年間近くドット絵を描いた結果、
といった結果になりました。
いかがだったでしょうか。
今回の記事は、いま自分の絵柄に悩んでいる人や、絵を描くのが嫌になってきた人などの参考になればと思って書いてみました。
世の中には絵の上手い人がめちゃくちゃいます。
なので、つい自分と比べてしまい、自分の絵は下手だなと思って描けなくなってしまう、という人もいると思います。
ですが、よく考えてください。
絵が上手い人は、最初から上手だったわけではありません。
私も、今の自分の絵が上手いとは微塵も思っていませんが、それでも2年前よりは素敵な作品が作れるようになってきたなと思います。
一番大切なのは、
「自分が絵を楽しんで描くこと」
だと思います。
今回、私の描いたドット絵たちをご紹介しましたが、「2020年後半の絵の方が好き」という人や、「最初の頃が一番好き」という方も当然いると思います。また、今後もスタイルが変わる可能性は十分に考えられます。というか、きっとまたすぐに変わることになるでしょう。
ですがやはり大切なのは、『描いている本人が一番好きなことをやるべき』ということではないかと私は思います。周りに合わせて絵を描いていると、いつか楽しくなくなってしまうからです。
私も楽しく描いていなければ、絶対にここまでやってこれませんでした。
創作の世界に上手い下手なんてものは全く関係ありません。
結論としては、
「楽しく描き続けていれば、いつか自分の好きなスタイルに辿り着く!」
ということでした。
なので、この記事を読んでくれたみなさんにもぜひ創作活動を楽しんでいただきたいなと思います。
そんなことを伝えたくて、今回この記事を書かせていただきました。
未熟な文章と作品を最後までご覧いただき、本当にありがとうございました。
繰り返しになりますが、この記事を書くキッカケになったドット絵 Advent Calendar 2021は、素敵な文章が沢山ありますのでぜひ読んでいただけると嬉しいです。よろしくお願いいたします。
おまけ(編集後記)
正直、この記事を公開していいものか結構迷いました。
私には、賞を取ったりとかフォロワーが10000人いるとか、そういった実績が全くないので、そんな奴が記事を書くのはとてもおこがましいことだなと思っていました。
しかし、実績がない人間だからこそ伝えられることもあるのではないかということで、今回この記事を公開させていただきました。
このような長い文章を書くのも久しぶりでしたが、とても楽しかったです。
読んでいただいたみなさん、改めてありがとうございました。
ちなみに、実は今回の記事に載せているドット絵、大半が初公開です。
今後はもう少しTwitterの更新を頑張りたいと思います。
これからもよろしくお願いいたします。
もしこの記事をいいなと思っていただけたのなら、右下の「スキ」やコメントなどもいただけると非常に嬉しいです。よろしくお願いいたします。
最後の最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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