DSC_0514のコピー

平成生まれと白いばら

こんにちは。
郷里の娘 写真集・イラスト担当の愛です。
白いばらでは2年ほどしか働いておらず、しかも学生だったので週2〜3勤務のホステスでした。
そんな短い中でも白いばらで働いていた時間は濃厚で、よく記憶に残っています。
平成生まれのわたしが昭和の装いをして、昭和を生きた人をあの空間でもてなす仕事は面白かったです。

奇しくも平成が終わる直前に長い歴史の幕を閉じた白いばら。
閉店時、20代以下のホステスさんはほぼ平成生まれでした。
私としては歴史資料館でバイトをしているという感覚が強く、出てくるものすべて物珍しかったのですが
お客様は「これが普通のキャバレー」という感覚でご来店されていたのでしょうね。
昔の俳優や歌手のことを話題にできるようにちょっと覚えたりしました。(それはそれで趣味が古いなと言われる。笑)

何人かのご年配のお客様から聞いて印象的だったのが「10代の頃からこのあたりで遊んでいた」という話。
お金が無いながらも楽しく遊んでいた時代のことを語るお客様の中では、銀座は私のイメージとは全く別の街なのだなと思いながら聞いていました。
あのころやんちゃしていた少年達と一緒に歳をとって、白いばらは老舗として平成にあったのでしょう。

最近はGINZA SIXや東急プラザもできて、改めて自分の立ち位置を捉えなおしていくような動きのある銀座。
白いばらがなくなって少し寂しいけれど、どう変化していくのかとても楽しみです。

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今回は夢ちゃん、恋ちゃんに誘ってもらってこの同人誌に携わることができてとても嬉しいです。
2人の力があって、たくさんの人に楽しんでいただける本になりました。

夢ちゃんについて
彼女の誘いがきっかけで白いばらに入ったこともあり、この人なくして今はなかったという人物。
興味があるものにとことん迫っていく情熱を持っている人で、好きなものについて熱く語っている夢ちゃんはすごくいいです。
あとフットワーク軽い。
白いばらでは始終穏やかに接客をしている姿が印象的で、彼女のお客さんはゆっくり話をしたいタイプの人が多いイメージでした。

今回の同人誌では企画の取りまとめや段取り、ほぼ全ての文章の作成、資料的な部分のリサーチ、校正、広報やメディアとの折衝等々、
骨組みから足回りまでやってくれて、彼女がいたからこそ高いクォリティのものができました。

恋ちゃんについて
面白い友達がいるよ!と夢ちゃんにロッカーで紹介してもらったのが恋ちゃんでした。
明るく挨拶してくれて、その後も席で会ったりフロアですれ違うたびに小さく手を振ってくれて、ヒーうれしい…と思いながら働いていました。
いつも一生懸命で、大丈夫かな?!というくらい人に気遣いながらもしっかり答えを出して行く人です。
身につけているものも細かいところまでこだわっていて可愛い。
おしゃれな中に香るサブカルみに勝手に親近感を感じています。

今回は夢ちゃんが前の記事に書いてくれた通り、全ページのレイアウトデザイン(とてもかわいい)や閉店までのレポート、元従業員のダンサーさんやボーイさんへの連絡をしてくれました。
彼女がいちばん長く働いていて、白いばらの中でしっかり人間関係を築いていてくれたからこそ作れた本です。

ふたりともいつもありがとう!!

【告知】
2018年11月4日(日)
おもしろ同人誌バザール@神保町への参加が決定しました!既刊+コピー本を持って行く予定です。
個人的にもちょっと何か出すつもり。
よろしくお願いします!

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