オタクってなんなんだろうな

 小さな頃から漫画が好きで、下手の横好きでイラストを描いたりもしていた。それで見た目がいけていなかったり、早口だったもので、気づいたらオタクという扱いを受けやすかった。

※今のオタクは容姿にも気を遣っている云々は横に置いておく。

 でも、私の自認はオタクではなかった。自認と他者からの認識のこのずれはなんなのだろうと考えてみた。

 他者から私がオタク認定を受けるのは、オタク的ジャンルを好むからだ。まったく漫画を読まない人からすれば、大人になってからHUNTER×HUNTERを大人買いする私はオタクだろう。また、昔から商業になっていない素人のWEB漫画を好んで読んできたのも、見る人から見るとオタクらしい。

 一方、自認でオタクではない、と判断してきたのは、私が勝手にオタク特有だと考えているジャンルの楽しみ方をしないからだ。具体的には、私は腐女子でも夢女子でもなく、二次創作もそれほど好まない。何かの作品の特定のキャラクターを強く推したこともない。コンテンツを摂取し、感想を書くくらいである。同人誌をつくっても、あくまで自分の体験談などの文章だ。

 たんたんと一人で物語を楽しみ、自分だけの文章を考えるのはそれはそれで楽しいのだが、これだと人間関係は広がるはずもなく、たまに「オタク」の話題でTwitterが盛り上がっていると、なんとなく羨ましくなってしまう。

 私は大きな定義ではオタクなんだろうけど、オタクの仲間意識には加われていない。

 オタクってなんなんだろうな。

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