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インターネット、広くなったのか狭くなったのか

 私がネットに親しみ始めたとき、実家の回線はADSLの定額使い放題プランだった。テキストサイトが流行っていて、『侍魂』が有名になりきったくらいの時期だったと記憶している。SNSもなく、ブログよりも個人サイトが隆盛を極めていた時代だ。

 その頃は、個人サイトのリンクを辿って新しいおもしろいサイトを探してもいたが、よく検索サイトを使っていたと思う。最近は、前ほど検索サイトを使わなくなったな、と気づいた。何か知りたいことや、あるニュースに対する他人の反応を知りたいときは、ついついTwitterで検索してしまうからだ。

 元々のネットの使い方だって、自分というフィルターを介しているから、視野が広かったかはわからない。それに今よりも少ないネットを使って情報発信をしている層のみの情報に接していただけだ。ただ、Twitterをつい検索してしまう今は、ネットを使う人どころかその中でTwitterにつぶやいているところまで限定されるわけで、私にとってのネットは以前よりもさらに狭いものになったかもしれない。

 それとも、昔よりもネットが普及した、発信する側の人間が増えたと考えるなら、Twitter中心でも今のほうが世界は広がっているのだろうか。考え始めてみると、簡単に判断がくだせない。

 私にとってのインターネット、広くなったのか狭くなったのか。

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