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絶望するには早すぎる
2022年3月19日
英語の授業で、和訳が好きだった。ところが、文字面通りに和訳すると、日本語として不自然になる。英語の原文の意味を損なわないように、自然な日本語に訳すことは、難しいけれど楽しい作業だった。英単語やイディオムの暗記に没頭するよりも、それは意味のある勉強に思えた。役に立つのかどうかは置いといて。
too young to dieという例文は、死ぬには若すぎる、となる。日本語として、どこか不自然だ。
だから、若くして死ぬ、という訳文を見た時、思春期のニキビ面の僕は、深い衝撃を受けた。若くして死ぬ。too young to die 何度か頭の中で繰り返して、自分にとってお気に入りのフレーズになった。too young to die それは魅惑的な響きだった。
乃木坂46の5期生楽曲「絶望の一秒前」は、図らずも現状の5期生たちと乃木坂46が置かれた状況を表しているように思える。
絶望の一秒前。
一秒後に本当に絶望が来るのか、それとも、時計の針はいつも絶望の一秒前を彷徨っていて、僕らはみんな、ぎりぎりのところで踏みとどまっているのか。
そして僕らは、彼女たちを見つけた。
一秒後に向かおうとする針を食い止めるかのように、彼女たちは僕らの前に現れた。
何にせよ、絶望するには、まだ早過ぎる。
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