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記事の中で映画、ゲーム、漫画などのネタバレが含まれているかもしれません。気になるかたは注意してお読みください。

不眠怪奇譚について

私の永遠の推しシナリオ"【平成CoC】不眠怪奇譚"。
身内に「住んでる」と言われるほどたくさんの方々に回させていただいております。
私に回させてくれた歴代PLの皆様方、栄養をありがとう!
そして最大の感謝はこのシナリオを生み出してくれた作者様!ほんとにありがとうございます!!!!

このシナリオに出会ったのはとある配信者さんの動画でした。
その頃は、TRPGやCoCの存在を友人に教えてもらいどんなものなのか、動画を見て知っていく工程の最中でした。
その配信者さんのKPは見た事があったのでPLが見てみたいなと思っていたところサムネの雰囲気が私の好みに当てはまるものを見つけて再生しました。
そう。

軽率に再生してしまったのです。

その頃は自分が回る可能性を露ほども感じていなかったので仕方ないと言えば仕方ないのですが、今から当時の私に伝えられるなら見るなと言いたい。
そしてKPを探せと言いたい。
動画を視聴した結果めちゃくちゃすきになったこのシナリオは私がはじめてKPをしたシナリオにもなりました。
自分で回れなかったお陰様で現在冒頭に言った通り、このシナリオを色んな方に回させてもらう愚かな化け物と化しました。

以下より、シナリオのネタバレを含む話をしますので、未通過・未読の方は悪いことは言わないので絶対読まないでください!

私みたいに愚かな化け物になりますよ!?

いいですか!絶対ですよ!


※そしてたぶん少しというか大幅に?自己解釈が含まれる部分があるかと思いますがそういうのも苦手な方は読まない方がいいかと思います。
苦情等受け付けませんので自己責任でお願いしますm(_ _)m







ではここまで来たということは読める方と信じてシナリオについて語っていきたいと思います。


まず何が好きって、この空気感。
田舎特有のある種の息苦しさもありつつ美しい自然に囲まれた映像が見えるような描写。
春夏秋冬それぞれの季節に沿って進んでいく中で、全ての話で様々な出会いと別れを経験し、成長していく探索者。

最高ですほんとに。

そして、どのNPCも個性的で素敵なキャラが多いのも魅力の一つ。
そして立ち絵もその個性を輝かせてくれてます…素敵。

私が回してきた中で多く聞かれるのはやはり睡くんがいいよねって話。
ほんとにそう。
ぶっきらぼうだけど優しくて姉思いのいい子。
等身大の反抗期って感じがします。(え?)
私が回すと探索者によって睡が慣れる速度がかなり変わってきてしまうんですが…赦して欲しい…

そして私がやってて楽しくなってくるのは若先生。
オトボケな大雑把さ、好きです。

何故か回を増すごとに終盤の神主のおじいちゃんRPがよりおじいちゃんになってる気がします
解像度あげるべきはそこでは無いと思うのだが…💦


そしてここからは春夏秋冬ごとに語っていきたいと思います。

まずは春。『第一話 桜の鱗』
ごすい村に単身引っ越してきた探索者が、一人暮らしを始める村を回って、会ったことの無い大叔母の過ごした過去の日々を少しだけ垣間見る…そんなお話。
あれは恋だったのかどうか…それはあの二人のみが知ることですが願わくば、桜の波間に見えた気がしたあのありし日の2人の姿のように、どこかで、誰にも邪魔されることなく、ゆっくりと2人のペースで、また語らっていられたらいいのになと思います。

では次は夏。『第二話 蛍火流し』
お互いに離れ難いと思いつつ、離れるべきだと理解している2人の男性のお話です。
ここで私が切ねーってなるのが、そんな2人の元に現れた探索者が幽霊が見えることでなにか出来るかもしれないと思ってもそう上手くいかないという部分…。
きっと2人とも同じような寂しそうな顔して笑うんですよもうなんなんですか…なんで一緒にいられないんですか…🥲‎
でもそこに、人間の儚さと蛍の光の儚さが重なって見えるんです…私には…あぁ…切ないなぁ…でも…綺麗だ…

お次は秋『第三話 朱薬』
夏に出会った、睡のお姉さんを探すため、睡と一緒に村を回るお話。
自転車買ってない探索者は春の再来で睡の自転車に乗って回ると思うんですけどそれはそれで…なんかこう…イイ。
ただ、こんなだだっ広い田舎徒歩で歩き回って過ごすのはめちゃくちゃ健脚じゃなきゃきついよね、とは思うけど…
最終的にはドリームランドに駆け落ちするなんて話を聞いて睡はどんな気持ちになったんでしょう…昔に自分たちを捨てて行った母親を重ねてしまったりなんかするのでしょうか?
でもきっとお姉さんに睡が伝えた言葉は、心の底からのものだったと思うので、自分が1人になることよりお姉さんの幸せを願ったんじゃないかなと思ってます。

最後は冬。『第四話 刹と虎落笛』
クラスメイトの嫌な噂話で早矢のことを聞いて始まるこのお話。
最終話ではとうとう誰かの為に何かを成し遂げることとなります。
ただ幽霊が見えようが見えまいが関係の無い異形が相手ではありますが…
そしてそれが悲しいお別れに繋がるとしても…
けれど強い早矢はちゃんと乗り越えてくれるのです…あぁ…早矢ちゃんも好き…
個人的にこのお話の大会に行かなかった分岐だけは悲しすぎて受け止められないので、可能な限り行かないで欲しい…その為乙矢の消えていくシーンのRPは気を使ってます…同情してもらえるように…
今までの方々でそっちに行ってしまった人はいないので助かってますが、もしいつか行かない探索者が出てきてしまったら…私はちゃんと描写を読み上げられるのだろうか…あぁ…そんな日はずっと来ないでくれ…

そうしてひととせ巡った探索者は大なり小なり成長を遂げていることがほとんど。
人と関わるのが怖かった子も、少しだけ、人と関わっていくことに前向きになれていたり。
愛想笑いで周りに馴染もうと必死だった子が、ちゃんと心を開けるようになっていたり。
空回りでも必死に人のために行動しようとした子がいたり。
回ってくれる方と連れてきてくれたPCによってほんとに色んな色に染まる四季を特等席で見せてもらっている…そんな感覚を毎度味わっています。

個人的に映画を見たあとのクレジットに自分の名前があるのっていいな〜と憧れを感じるので、せっかく用意されているオープニングテーマ・エンディングテーマを使わせていただいて、OP・EDそれぞれでPCやPLの名前も入っている動画を作らせてもらっています。
気分によって改良を重ね、半年ほど経ってバージョンも3まで来ました。
ココフォリアのバージョンアップも相まって一緒に動画見れるようになったのでEDは毎回、自分で編集してるからわかってるのに毎度ちょっとうるっときます。
この子はこんな1年だったよなって思い返しながら見てしまうので…泣くまでは行かないのでバレてないと思いたい…

オープニングもエンディングもコニシユカさんの綺麗な歌声がほんとに素敵な楽曲ですよね…好きだ…
そして各季節のテーマとひととせ巡っての楽曲もほんとに世界観にあってて…最高ですね…

まだまだ語れることは多いシナリオではありますが、この不思議な世界観で解釈の自由が無限に広がっているのも、このシナリオのいいところだと思っているのでこの辺で締めたいと思います。

重ねてにはなりますが、シナリオ作者様、シナリオ作成に関わっている方々、今まで回させてくれたPLの方々ほんとにありがとうございます!
これからも感謝を忘れず、この素敵なごすい村でのひととせを余すことなく堪能出来たらいいなと思っています。