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シャニソンのOH MY GODは何故あんなにも叩かれてしまったのか

はじめに

初めまして。いちシーズファン(シーズのプロデューサーはシャニP若しくはシーズPを名乗る各位であるため、私はただのファンという立場)のシキシマと申します。
シャニマス怪文書を書くのはこれが初です。
ところで皆さん、not enoughとサポコミュ読みましたか? 読んでない方はこんなしょうもないnoteを読む前に今すぐ読んできてください。


……


読んできましたか?
世界が平和に包まれ、持病が治り、Twitter(Xなどない)やpixivに溢れる仲良シーズ二次創作を漁りたくなったことでしょう。おめでとうございます!
今すぐ本記事を閉じてしあわせ~な時間を探しに行ってください。もしくは、LP読んでなければ今すぐそっちも読んできてください。


……


まだいらっしゃいますか。そうですか……
以下、本記事のタイトルについて私が感じたことを整理してみたものになります。

日々シャニマスに触れ、シーズを浴びている皆さんからすればそんなん誰でもわかるわって内容なので価値はないと思うのですが、なんか最近TLが荒れてるなーと感じている他プロPの方や、シーズやシャニマスのリアルライブについて詳しくない方への手助けになればと…………というのは建前で、単純にここまで燃えたのが個人的に興味深かったので整理を試みた次第です。

本記事から教訓を得て欲しい的考えも纏まりも一切なく、私の思考を並べただけであることにご留意ください。
整理にあたってシーズの過去を振り返るためにコミュや円盤を見返してしあわせ~に……なったりならなかったりしました。
やったね!(シーズを振り返るということは、時に苦痛を伴う事と同義です)

・筆者はシャニマスのことが大好きですし、シャニソンも超楽しみにしています
・pコミュ/サポコミュはあまり読めていないので素頓狂なことを言っているかもしれません
・あくまで私個人が感じたことで、各位に意見を押し付けるつもりはありません
・批判や酷評そのものを腐すつもりはありません
・一応重苦しい話なので口調を変えています
・上記ご承知おきの上閲覧ください

何故こうなってしまったのか

上がるハードル:シーズの特異性とシャニマスの表現

・シーズ
今回話題になった(?)OH MY GODを歌っている2人組ユニット。
作中で実力派ダンスユニットと名言されており、特に美琴については各種コミュ(他ゲーで言うところのシナリオやストーリーの総称)でこれでもかと言うくらいパフォーマンス能力の高さと、それを実現するための狂気とも言える尋常ではない努力の様子が紡がれている。

相方であるにちかも初期の頃は「シーズのちょっと上手くない方」とイジられたり、美琴のレベルについて行けずダンス自体を諦めたステージがあったりもしたけれど、最近は努力が実を結んで子どもたちに憧れられるまでになっている。

要するに、凄まじい努力の上に成り立っている圧巻のパフォーマンス(真)をぶつけてくる2人組ユニットである事が、シーズのコミュを追っていれば追っているほどプロデューサー各位の脳内に刷り込まれていることになる。

・シャニマス
enza対応ブラウザゲーム、アイドルマスターシャイニーカラーズ。
そう、シャニマスはブラウザゲームである。
その重厚なシナリオとブラウザとしては白眉の演出でもって物語に圧倒的な説得力と実在性を付与してくれる素晴らしいコンテンツではあるものの、上述したシーズのダンスパフォーマンスを"圧巻のパフォーマンス"を除いてゲーム内で見ることはできない

シーズの輝きは我々プロデューサーの脳内という聖域にだけ存在し、それゆえに無尽蔵に増幅してゆくのだ。
……いや、していたのであった。

上がり切るハードル:リアルライブの神格化

THE IDOLM@STER SHINY COLORS 3rdLIVE TOUR PIECE ON PLANET / FUKUOKA Day1公演でそれは起きた。
OH MY GODのリアルライブ初披露である。
所謂"中の人"である声優さん2名が素晴らしい歌とダンス、更には表情などを含めたパフォーマンスを披露し、会場は沸きに沸いた。
声出し禁止ライブだったので沸いたという表現はちょっと違う気もするが、直後のMC含めまぁとにかく凄い盛り上がりだった。現地勢が羨ましい。

彼女らのパフォーマンスが素晴らしかった事は間違いないし、それこそシーズの2人のように血の滲むような努力もされているであろう(にちか役の方のヒールの高さを見るたび目眩がしてしまう。あれで踊ってるのマジ?)。

あとは……昨今の風潮としても所謂声優ライブを語る上でもセンシティブな話で多方面から怒られそうな事を承知で書くのだが、2人共見目麗しくスタイル抜群(≒ダンス映えする)な……いわゆるアイドルのイデアに合致していた事も大きく神格化に寄与していると感じる。不快に感じる方がいたら申し訳ないのだけど、避けられない部分かと思ったので言及しました。

誤解を恐れず続けるなら、3rd福岡時点でのプロデューサー各位の期待値がそこまで高くなかったであろう事も挙げられるかと思う。
「シーズの輝きは我々プロデューサーの脳内という聖域にだけ存在する」とか書いといて何言ってるんだと思われるかもしれないが、あくまで"中の人"である声優さん達に過度な要求をすべきでないという、ある種冷静でメタ的な心理は誰しも少なからず持っているものだろう。
「シーズの初ステージ楽しみだな」とは思えど、「シーズの初ステージで中の人たちが抜群のダンスパフォーマンスを披露するのが楽しみだな」とまでは思わない気がする。
結果彼女らはその期待値をはるかに超えるステージを披露し、我々は熱狂した。
Twitter(断固)の検索窓に「シーズ #シャニ3rd_福岡_day1 until:2021-5-30」とでも入れてもらえれば、当時の熱狂の残り香に触れられるのではないかと思う。
3rd福岡後もOH MY GODを含むシーズのリアルライブは回を重ねるたびどんどん洗練されていき、今となっては神格化されているとすら感じる。
シーズのリアルライブを腐す事とTwitterでサイゼリヤを腐す事はイコールであるような、そういった神格化。
勝手な想像ではあるが、ニコニコのMMDにOH MY GOD、ひいてはシーズの楽曲が上がっていないのもこういった所から来ているのではと思っている。
ともあれこうして、シャニマスファンの間でシーズのパフォーマンスというハードルが爆上がりした状態であった事は間違いないであろう。

公開、そして

TGS2023での特別ステージでは音ゲーのUIに隠れてよく見えなかったOH MY GODのMVが単体で公開され、上述の通りプロデューサー各位の上がりきったハードルを越えられずに炎上してしまった。
動画のコメント欄にはエコーチェンバーによって増幅された(恐らくシャニマスファンではない大量の人々を含む)酷評の数々が踊り、Twitter上ではそれとは比べ物にならないレベルの扱き下ろしが行われた。

自分なんかはゲームとして初めてシーズの2人が歌って踊って動いている事を見れただけで感涙もので、冒頭の手パンの所を無限回見たあと「にちか、ステージ衣装で"盛る"タイプなんだね。かわいいね……」などというオタクの悪いところを凝縮したような感慨に浸っていたのだけど。おむ恐をのぞく時、おむ恐もまた我々をのぞいているのだ……

閑話休題。興味深く各位の意見を読ませていただいたが、概ね以下の点ではないかと思う。

・各種モーションが小さく緩慢に見えなくもない
…素人目ながら、そもそもモーションキャプチャ+ゲームキャラ頭身で表現するのがとても難しい楽曲+振り付け(加えて、にちか・美琴と中の人2人が並んだ時のタッパ差が大きいのでリアルライブの印象とは絶対的に異なる事は忘れないでおきたい)に見えるのでそれ含め自分は過度に気にならなかったが、「そんなの分かりきってるんだからリアルライブの振りを踏襲するな」的な思考の方も多いように感じる。その気持ちもわかる。

・ポジションチェンジがない
…リアルライブでは間奏部分で2人の立ち位置が入れ替わる演出があったが本MVにはない(そもそもゲームサイズなので該当の間奏部分がない事に一応留意したい)のが、高山Pがいつか言っていたリアルライブ踏襲宣言に反するように感じてしまうのも理解できる。

・頭を振り回す振りを始め、髪の毛(揺れもの)の動きが小さく不自然

・カメラワークが良くない/他タイトルと比べて良くない
…このあたりは具体性を欠いた意見が多く、主に上述したハードルの高さに加えモーションの印象に引っ張られているorエコーチェンバーに浸かりきった人がとりあえず腐すための棒として用いているように感じた。少なくとも私は。

以上の内容が積み重なってプロデューサー各位の胸に「なんか微妙だな」という違和感として残り、MVを見終わった後「こんなものかな」「普通だったな」「説明できないけど微妙な感じだったな」という感想に変化する。

他のユニットを貶めるつもりは一切ないのでそこはフラットに聞いて欲しいのだが、上述したように「こんなもの」「普通」「微妙」はことシーズのパフォーマンスに設けられたハードルの高さにおいては許されない。
熱心なプロデューサー各位の間で許されなかった結果酷評が酷評を呼び、SNSや動画のコメント欄で増幅されてもはや酷評する目的で動画視聴する祭り気分の方なども出てくる。こうなるともう収まりがつかない。

モーション等の問題は既に公開されている他MVも勿論孕んでいる筈だが、OH MY GODは(少なくとも私の視点からは)それらとは比べ物にならないレベルで批判に晒された。
本家シャニマスのコミュで描かれ各位の聖域となったシーズ像と3DMVから得られる感動が2.5Dである中の人ライブのそれを下回る筈がない的なコモンセンス、加えてその中の人たちのパフォーマンスが声優ライブとしては白眉でありハードルが上がり切っていたゆえ、ひいては各位のシャニマス愛、シーズ愛の強さが産んだ炎上であったと思う。

蛇足
制作陣ましてや高山Pがこのハードルを認識していなかった筈はないと思うが、シャニソンには8ユニット28人のアイドルが登場するわけで、理解した上でもシーズに特別工数を割けるとは思わない。
ファン目線としては美琴とあさひ、欲を言うならにちかと雛菜(他にもいるかも知れないが、勉強不足のためぱっと浮かんだこの4人とさせていただく)のダンスは他のアイドル達より秀でたものであって欲しい。欲しいけど、ステージ上のアイドルも衣装も髪型もアクセサリーも___デモ版の仕様が引き継がれているのであれば___変更可能なゲームでそれを実現するのが困難を極める事は想像に難くない。
サイスタの3DMVが本当に315なのは間違いないけど、あの境地に至るにはプリレンダにせざるを得ない気がする。素人の浅い考えだけど。

おわりに

シャニソン楽しみですね!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!1111111!!!!!!!!!!!(は?)

真面目な話、結局みんなシャニソンには大きく期待してるじゃないですか。期待値0だったらそもそもあんなに炎上しませんよ。
CMも放映されて更に期待が高まる中ではありますが、インターネットの片隅からエールを送り続けようと思います。

いや本当に。iPhone15Proも用意しました。自分いつでもいけます。鈴木の下睫毛に挟まれて一生を終える準備できてます。
とりあえず直近だと5.5th……day1のチケット確保できてるんですが、今からもう緊張してます。ルカに星の声歌われたら正気を保てる気がしない。

ここまで駄文散文にお付き合いいただいた皆様、ありがとうございました。
よいプロデューサーライフを!

お気持ち追記

2023/10/6 19:30~配信されたTHE IDOLM@STER SHINY COLORS 5.5th Anniversary LIVE 星が見上げた空 開催直前スペシャル配信、良かったですね。ご覧になりましたか?
10/7 7:00現在YouTubeでは非公開になっていますが、アソビチャンネルには残っているので未見の方は是非!これタダで見ていいのか?

配信後半でシーズの2人がTIF2023で実現できなかったミニライブを披露。
1曲目がOH MY GODだったのですが、その時流れてきたコメントに正直私は目を疑いました。

見ていた方は分かるかと思うのですが、フルコーラスの時間たっぷり
「シャニソンより~」
「シャニソンが~」
「シャニソンはなぜこれを~」
といったネガキャンコメントで埋め尽くされていました。

いや、何?

冒頭でも述べた通り、私は批判や酷評それ自体を腐すつもりは一切ありません。
ご自身のSNSやブログなら勿論、スタッフに届いて欲しいという想いを込めてそれ自体の動画(今回だとシャニソンOH MY GODのMV)にコメントを残すことも、まぁ良いと思います。
でも今回は違います。眼の前にあるのは素晴らしいパォーマンスを披露している声優さん達であって、批判酷評の対称であるそれではない筈です。
これを見ながらわざわざシャニソンをネガキャンする行為は批判でも何でもなく、ただただ叩き祭りに乗じているor自分のお気持ちのぶつけ先を間違えているだけの迷惑行為でしかありません。
高山Pに対してはまぁ置いといて、シーズのお二人に対して本当に失礼な行為だと思います。

マジで何?

お二人の素晴らしいパフォーマンスを称賛したいならシンプルにそう書けば良いし、「いや、自分の納得行ってない気持ちを伝えたいだけなんだ!!」と思っているとしたら場違いと勘違いが甚だしい。
自分が本当に不快だったのは、この配信を見ていた殆どの方がシャニマスの熱心なファンであろうと思ったからです。
作品が好きだからこそ文句を言いたい気持ちもよく分かるのですが、そのコメントを投稿する前に、発言する場所が適切かどうかと、1ホップ先に何があるかの想像力を働かせなければならないでしょう。

シーズのパフォーマンスを初めて見るために配信をつけた新規ファンがあのコメント欄を見てどう思うか。
配信を見ていた中の人たちがあのコメント欄を見てどう思うか。
シーズのお二人がアーカイブであのコメント欄を見てどう思うか。

自分の好きな作品だからこそ、その作品が大きなテーマとして対人コミュニケーションの尊さを説いているシャニマスだからこそ、君と君の無数の隣人や、すべての名もなき人たちの事を少しでも考えて欲しいものです。

お目汚し失礼しました。

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