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YouTubeショートの展開を始めつつ、オリジナル楽曲のMVも並行して制作していた。第6弾オリジナルMVの「Rain's memory」と第7弾オリジナルMVの「party field」は、曲自体は先行して出来上がっていたためほぼ同時に制作をスタート。「パンタグラフ」に引き続き、ときちさんとAN1MAさんを起用する方向で2023年2月に打ち合わせが行われる。

新たな2曲のMVに関して、原点回帰ではないが1枚イラストを使用したものとモーションキャプチャーを有効に用いたもので作り上げようということは、平子さんとの話し合いで決まっていた。

制作段階では正式な曲名が決まっていなかったこともあり、「Rain's memory」を「雨」、「party field」を「party」というプロジェクト名で進行する。余談だがアニメ業界では初期の制作段階で仮の名称で作品を呼称することもあり、そういったものにも関わっていた自分としては業界感がするなと思っていた。

そういう意味でいえば、「party field」でのMVへのモーションキャプチャーのアプローチは、自分が関わっていたとあるアニメ作品の経験をベースにしてよりブラッシュアップした形で挑戦したいという思惑もあった。

「Rain's memory」に関しては曲調はlo-fiということもあり、1枚イラストのほうがむしろ合っている。作り手としては新しいことに挑戦してみたいという気持ちと原点となるベーシックな表現を踏襲したいという気持ちがあったので、その両方の気分に合った楽曲だった。

少し時を遡り、歌唱キャストである逢来りんさんの活動休止の報もshiroANプロジェクト側に伝えられた。これまでを踏まえてこれからを見据えるという意味で、「パンタグラフ」はひとつの集大成ともいえるMVとなったのだが、意図した形でも意図せぬ形でも結果的にそうなってしまった。

そのような事情から新たな歌唱キャストを探すことことになり、楽曲はできて仮歌がある状態で「Rain's memory」と「party field」の制作は進められていく。

2本同時に進行するということと、制作開始前のコンセプトの観点から「Rain's memory」をときちさんがイラストおよび監修のもとAN1MAさんが担当することになり、「party field」の方は自分と新人ディレクターで動かすことになった。

そうして先述したとあるアニメ作品でも仕事をした、たまちこさんにコンポジットをお願いして2ラインでの制作が開始されたのだった。

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