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Kickstarter(キックスターター)クリエイターからの恩返し

かつてクラウドファンディングのKickstarter(キックスターター)で
商品開発を支援するバッカーになった事がありました。
2015年の話です。

シリコンバレーではちょうどその頃、Kickstarterが話題になった後で
あまりビジネスに興味のない私でもニュースはよく耳にしたものです。
そこに知人が参入したのです。

リディアという高学歴でキャリアも行動力もあり、
顔もスタイルも性格も良く、
天は二物も三物もそれ以上も与えたタイプの女性です。

彼女は父親を皮膚がんで亡くした事から、
紫外線を避けるヘルメット用の大きなサンバイザーを広めたかったのです。
市場を探しても、大きさや柔らかさ、デザインなど
納得いくものがなかったので自分で開発する事にしました。

まずはデザインチームを作り、ウェブサイトや販促ビデオを作り、
入念な準備をしてからキックスターターへ。

少ない額ですが、応援の意味で私もバッカーになったのです。
目標資金の25,000ドルは、あっという間に33,000ドルを超えました。

だけど、そこからが長かった。
製品を中国の工場に依頼したため、
製品サンプルのやり取りに時間がかかる。
しかも、彼女の納得のいくレベルに達するまで何度でもやり直す。

箱だけはデザインもすんなり決まり、サンバイザーの完成を待ちます。

リディアはバッカーへの定期的な連絡を忘れず、
常に前向きなメッセージを全部で30回以上送り続けます。

完成した時はかなり嬉しかったようです。
2日で届く航空便で商品をアメリカへ搬送。
私が完成品を受け取ったのは2017年6月。ほぼ2年が経っていました。

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本来ならKickstarterの役割はこれで終了です。

私もこの件はすっかり忘れていたのですが
先日、再びリディアからメッセージが入ったのです。

「さらに耐久性の高い改良版を作って好評なので、
バッカーの希望者に無料でプレゼントします!」という内容でした。
3年ぶりにウェブサイトを見ると、すでに喜びの声が並んでいます。

私は最近ヘルメットを替えたので
気持ちだけ受け取る事にして商品は発送してもらわないつもりですが、
自分のプロジェクトを応援してもらえたのは相当嬉しい事なのでしょうね。感謝の気持ちを忘れないリディアの心意気に
こちらまでとても恵まれた気持ちになれました。


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