見出し画像

気の弱い私がよく眠れるようになったわけ。

私は非常に気が弱い。
体当たり系の「本番」においてはなぜか堂々としてしまうタイプなので、まさかあなたが気が弱い?と思われがちなのだが、私の内面はまるでイトミミズのように心細いのだ。
人生において「本番」はたまにしか訪れず、その他は淡々とした日常なのだから、私はほとんどをイトミミズで過ごしていると言っても過言ではない。

そんな私が昨年、一つ崩れたら全て台無しなジェンガのような状態で、海外から役者さんに来ていただき日本のあちこちで演劇ツアーを行った。

…と書いてみた。
ほら、私は昨年の自分の状況を今でさえ「ジェンガ」と捉えている。
事実を正確に書くならば、「初めてで手探りではあったが、全て入念に準備し、着実に物事を進めて達成できた」なのだ。
だが、私の中でこの記憶は「ジェンガ」。いつでも崩れ落ちる可能性があったと記憶されている。

なぜ「崩れ落ちる」の印象が強いのか。
今朝は為末大さんのnote記事を目にし、これこれ!と手を打ったのでご紹介したい。

メンタルが強いと良く言いますが、具体的には「自力では解決できない問題を箱に入れておける力」だと考えられます。そのためには分割と、一旦置いておく、ことが必要になります。

私の唯一の後悔は、子どもの頃にスポーツに打ち込まなかったこと。(それによって得るものも相当あったので、本気で後悔はしていない。)

夫は、かなり熱心にスポーツに打ち込む子ども〜青春時代を送っていた。
なので、昨年の仕事で私の中にイトミミズが発動し、夜も寝られず寝ついても仕事の夢ばかり…となってしまっていた時に、非常に的確なアドバイスをくれたのだ。

「今考えても何も解決できないことを、一旦、完全に忘れなよ」

と。

そうなのだ。私は平日のオフィスアワーにならなければ解決できないような問題を、週末の深夜のベッドの中で転がりながら悶々と悩んでしまっている。
これはあまりに無意味なので、今は休むことに集中し、現実に対応できるタイミングでがっつり動け、ということ。
考えりゃ当たり前のことなのだけど、これができないのがイトミミズメンタルっていうやつだ。

おそらく夫は、二十歳までの間に為末さんの言うところの「分割と、一旦置いておく」を徹底的にやったんだろうな。
だから彼のメンタルは強靭。どんな苦境の中でも「ああー、もうダメだ」となってる夫を見たことがない。
「あ、これダメだな。はい、次に向けて動かないと」となっている姿はよく見る。

スポーツに打ち込んだけど将来の職業にできなかった、だから全て意味がない、なんてことはまったくなくて、こうやって生きるための大事なスキルを身につけて活用してるわけだから、やはりスポーツで育むものって大事なんだな…と身につまされる人生後半戦です。

頑張る人には、いつでもどんなタイミングでも学びがある。
うん、そうだ。今年もしっかり頑張っていこう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?