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音楽家は、チャゲアスのここがスゴいと感じてしまう。 《プロのオフトーク #2》

音楽とはなんなのか。 なぜ、自分たちはCHAGE and ASKAの音楽に惹かれ続けてきたのだろうか? そんな大きくて狭い(!)話題を、音楽ど素人の私と、プロミュージシャンとして活躍する野井洋児さんとで語り合う、《プロのオフトーク》シリーズ2回目。 ・シリーズ1回目は、こちら。 野井さんの詳細なプロフィール、なぜこんな連載が始まったのかについて。 今回のテーマは、「音楽家は、チャゲアスのここがスゴいと感じてしまう」。 プロの感じるその深い深い理由を、がっつりと聞いてみまし

40代で初めてネイルサロンに行ってみたら、そこには大事なものがあった。

タイトル通りのことを、今日は書きたいと思っている。 そう、私はオーバー40なのに、ネイルサロンに行ったことがなかった。 そんなところは、セレブが行くものだと思っていた。 いや、これはさすがに考えが古すぎるか。 セレブとまではいかないまでも、普段から人に見られるような、きちんとした仕事をしている女性が行く場所、それがネイルサロン。 ずっとそう思ってきた。 私はもっぱら、家事と子育てが専業である。 一日中、人に会わないことも多い。いや、会わないことの方が多い。 常に食事を作

’90年代からのタイムスリップ、2020年のASKAの衝撃

謎のタイトルでしょう。 先日、ASKAのライブを観に行ったんです。 実に、20年以上ぶりに。 衝撃的! すごく良かったのよ! とシンプルに言いたいんだけれど、それを書くだけじゃ何の芸もないので、何が「良かった」のか、それこそ観ている最中からずっと根問いし続けておりました。 なので、今回は辿り着いた考えについて、書くつもりです。 分析めいたことを書くと、今のアツい気持ちと食い違ってしまいそうで、少し怖い。 なので、今回は乱れまくる文体のままで突き進もうと思ってます。 すみ

チャゲアスの新譜、ファン達が作ったんだってよ。

”桐島”風のタイトルを付けてみたが、タイトル通りの大ニュースである。 より補足すれば、「チャゲアスがいざこざして新譜の出る見通しが全くないから、ファン達が勝手に作っちゃったんだってよ。」である。 チャゲアスを知らない人が、若い層に結構いるのだという。 まったく知らないというよりも、名前は知ってるけど深くは知らない、ということなのかな。 それは私が、吉田拓郎の名前を聞いてパッと顔が思い浮かばないのと同じことだろう。 自分が生まれる前や幼い頃にヒットしたアーティストのことなど

ASKAさんが語ってくれた、「はじまりはいつも雨」。

3月6日、日本の音楽史に残るASKAさんの名曲「はじまりはいつも雨」について、発売から30周年を記念し皆さんで語りましょう、というお祭を開催しました。 現在47本のnote記事が、私のマガジン内に収められています。 勇気を奮い、時間を費やし書いて下さった皆さま、どうもありがとうございます。 そしてなんと。 このお祭りがTwitter上の日本のトレンド入りを果たしたことで、盛り上がりが波及し… ありがとう、の意味だと思います。 この曲の作者であるASKAさんご本人までもが

ASKAのラブソングから周到に取り除かれている「匂い」について。

はたから見ると、「なぜそんなに遠回りするのだろう」と思える人がいる。 もうその能力で十分じゃないか、というところに妙にこだわって、人並み以上に悩んだりする人がいる。 はたから見れば、 よくわからない人。 こだわり屋さん。 むしろ、ストイックを通り越してマゾな人。 そんな風に言われてしまったりするけれど。 かく言う私にも、そういうところがある。 それで十分じゃないか、と言われるところに妙にこだわり、遠回りを重ねてここまで歩いて来てしまっているという、だいぶ情けない実感があ

「夜に駆ける」のすごさを、真剣に考えてみた。

●これ、恋の歌じゃないの?以前、運動神経のび太レベルの私に田原俊彦さんのダンスを教えてくださったダンサーの西野名菜さんが、YOASOBIの「夜に駆ける」を、素晴らしい歌って踊ってみた動画に昇華され、公開されている。 もともと私は、この原曲をあまり聴いていなかった。 お恥ずかしいことに耳が老化してきたのか、BPM早めでボカロ風の歌唱、という時点で疲れを感じてしまうのだ。 だが名菜さんの動画にハマって何度も聴くうちに、原曲では早すぎて入ってこなかった歌詞が、しっかりと耳にとま

「はじめての井上陽水」から感じ取る、いかがわしさと上品さ。

ここ最近であるが、井上陽水の歌詞に浸っている。 井上陽水。 私の年代('80年前後生まれ)で彼の楽曲にしっかりと詳しい方は、おそらく音楽好きな方であろう。 「当然通った」という経験は、きっと一回り上の世代なのかなぁ。 子供の頃から、テレビやCM、そして他アーティストへの提供曲やカバーでいくつも耳にしていた。
 不思議な節回しや声質に惹かれ、「好き」と感じ、だからなんとなく知っているような気になってしまってたのかもしれない。 思えば彼の音楽は、日本の日常に深く染み込んでい

トシちゃんのように踊ってみよう、ダンスの魅力がわかるから。

人は、自分からかけ離れたものを敬遠してしまいがちだ。 私は子供の頃から、運動神経がない。 なのでスポーツを心から好きになり、夢中で楽しんだ経験がないという、残念な人間である。 身体を動かすことは好きだが、コツや楽しさを掴むのに時間がかかるゆえ、すぐ飽きる。 だから新しく何かを始めても、入り口あたりをうろうろするだけでそのスポーツの根本的な面白さには触れずにここまできた。 スポーツ以外にも、いろんなジャンルで人それぞれ、そういうことは起きうるだろう。 大人になればより一層、

光GENJIはバブルの世に愛を伝える「キリスト」だった説。

何を隠そう私が初めてお小遣いで買ったCD、いやカセットは、光GENJIの「ガラスの十代」である。 思い出すのは32年前の秋の運動会。 競技のBGMに「STAR LIGHT」が流れ、当時小学2年生だった私たちチビっこは、運動会後もことあるごとに「夢はピーマンピーマン」と歌うようになっていた。 どうして「夢はピーマン」なんだろう、と思っているうちに1988年元旦、光GENJIの1st.アルバム発売。 早速手に入れた姉と一緒に、ステレオに耳をつけながら一生懸命聴いたっけ。 懸案