欧州サッカーに脳をやられていた男のファジアーノ1年目

はじめに


はじめまして、shiroと申します。
まずは、今回こうして文章を掲載させていただく場を企画して頂いた有友さんに感謝させて頂きます。
僕は昔から読書感想文等が苦手で、この文章も僕がただ感じたことを殴り書きするだけになると思います、申し訳ございません。
現在僕は高校三年生で、昔からサッカーが好きでした。実際に自分がサッカーを部活動などでプレーしていたのは中学生までですが、高校生になっても体育でサッカーがある時はめっちゃ喜ぶぐらいには好きです(笑)
僕は物心がついた頃からずっと岡山で暮らしていますが、ファジアーノ岡山を本気で応援するようになったのは今シーズンからで、僕と同じか少し上の世代の方々は、所謂「夢パス」世代だと思いますが僕は正直去年まで、トータルで10試合行ったかどうかのレベルだったんです。2016年のプレーオフ進出の時でさえ、そこまでの興味がありませんでした。理由としては親がWOWOWに加入していた影響で、リーガ・エスパニョーラをよく観ており、当時はそれこそメッシ、CR7、シャビ、イニエスタ、ビジャ、シャビ・アロンソと名前を出すとキリがないのですが、これらの選手が全盛期バリバリで活躍するような時代でどうしても小学生の僕はそちらの世界に興味がいってしまっていまいて、テレビでJ1リーグを見ることもほぼありませんでした。
一緒に観に行く友達や皆さんがTLなどで「この選手、元ファジなんよ〜」と言っていてもだいたい分かりませんでした。岩政が所属していたことすら知りませんでした。本当に申し訳ないです。
なぜ欧州サッカーに脳を独占されていた僕がファジアーノに本気になれたのか、僕の感覚で話していければと思います。長い文章になると思いますが、良ければ最後までお付き合いください。m(_ _)m



サポーターになれなかった理由

地元なんだから普通応援するでしょ!のような意見もあると思います。ごもっともです。なのでなぜ応援出来なかったのかをまず話させていただきます。
僕は今年まで、過去にチームとして応援したことがあるチームは1チーム以外ありませんでした。(もちろん日本代表は別ですが)この理由として、小学生の頃の悪いイメージが付きまとってしまった事が大きな要因だと思っています。2012年頃、当時の僕はデポルティーボ・ラ・コルーニャと言うラ・リーガ1部に所属していたチームを応援していました。2000年頃はラ・リーガ優勝するような所謂古豪で、昔からのサッカーファンの方なら覚えがあると思います。最近だと柴崎岳選手の移籍で話題になりました。

デポルティーボ・ラ・コルーニャ

当時応援していた理由は覚えていませんが子供なりになんか好きだったんだと思います。2012-13シーズン、デポルティーボは最終節の敗北によって降格圏に叩き落とされました。結局19位で降格となり、かなりのショックを受けたのを覚えています。デポルティーボ自体は次のシーズン2位で昇格を果たし、1年でのラ・リーガ復帰を果たしたのですが、降格した年に僕は当時所属していた小学生クラブでコーチのやり方に合わず辞めてしまった為、二重の嫌悪感でサッカーから1度離れるきっかけになってしまいました。
この事でかなり悪いイメージがついてしまい、中学からサッカーを再び見始めた時には、応援するクラブは作る気になれませんでした。ちなみに現在デポルティーボは、3部で燻っております。結構悔しいです。



シーズン序盤


2018年ロシアW杯以降、サッカーに再び熱が入ったのもあり去年まではファジアーノは1年に1試合は観戦に行っていたと思います。でも別にファジアーノを応援するという目的より、生でプロのサッカーを観たい!という感情が大きかったです。これは僕の勝手な考えなのですが、生のサッカーは「限界まで身近なドキュメンタリー映画」だと感じていて、スタジアムの熱狂、雰囲気はそこでしか味わえない物なんです。プレミアリーグとかめっちゃ楽しそうだなと思ってしまいます。このサッカーを観たいという感情のままに第2節の徳島戦を現地観戦させて頂きました。本当はホーム開幕戦に行きたかったのですがテストと被ってしまい、断念しました。とりあえず甲府戦でとんでもないロングシュートを決めたチアゴアウベスを脳みそにインプットし(他には関戸しか覚えていませんでした)、久しぶりに現地で見れるワクワク感を感じながら観戦しました。結果は1-1のドロー、感想的には引き分けで済んで良かったなという感じで、もちろん今だとデュークがPKを決めていれば〜とかたらればはありますが、この時点でなんとなくの苦手感を感じていました。(このフラグは結局回収することになってしまいました。)
この年はコロナの影響でJ1から4チーム落ち、J2も4チーム落ちてといった感じでリーグ自体のレベルは過去最高だったと思います。序盤3試合調子がよかったこともあり、横浜戦や新潟戦行きたいな〜と思っていました。チョロい男ですよ本当に。
横浜戦、新潟戦と見ていく内に選手も大体覚え、かなりハマっていったなと思います。
ですが、その後急ブレーキを踏んでしまい、その時は結局ダメなんかい!レベルのハマり度でした。久しぶりに山形に勝ったと思ったら適用ミスで勝ちが消されてしまって、(  '-' )←こんな顔になりました。



10 宮崎幾笑と16 河野諒祐


ここから先の話は少し不快になる方もいると思いますが、お許しください。
正直、僕のこの2人に対して初めの印象は悪かったです。勿論見きれていないだけだとも言えますが、観戦してる限りはあまり良いイメージを持つことが出来ませんでした。ですが、結果的にこの2人が僕をますますファジアーノにのめり込ませることになりました。第13節東京V戦、河野選手は名古屋からレンタル加入した成瀬選手からスタメンをその前の3試合で奪われており、4試合ぶりのスタメン出場でした。当日メンバーを見た時の僕は「あ、成瀬じゃないんや」という感じでした。結果は2-1で勝利、今年現地観戦した試合では初めての勝利でした。河野選手はその試合で1アシストを記録し、3日後の水戸戦でもチアゴアウベスとのサインプレーでアシストを記録し、それ以外のプレーからも河野選手の本当の上手さが見えたと思います。次に宮崎幾笑選手です。第22節琉球戦、この日はたまたまテレビ放送がありテレビで観戦していました。
宮崎選手が後半からの出場で、アディショナルタイムに先制ゴールを決めました。宮崎選手が今シーズン決めたゴールはこの一得点だけですが、チームの3連勝に繋がる最高のゴールであることに間違いありません。手のひら返しと言われればそれまでなんですが、自分があまり評価していなかった選手が活躍した事がめちゃめちゃ嬉しかったんです。その事が大きく影響し、「後半戦はできるだけ見に行こう」と決めました。



22 佐野航大


佐野航大選手と僕は多分なんですけど、ちょっとした縁があるんです。僕が小学校の頃所属していたクラブが岡山県内でも割と強い方で、津山の方でも試合したことがあります。なので、1個上でも昔1回ぐらいは対戦したことがあるかも?という勝手な考えと、やはり元々の年齢が近いこともあり最初から密かに応援していました。しかし、前半戦はあまり出場機会に恵まれず、後半の残り15分に出場するぐらいのものでした。ですが、久しぶりのスタメンで出場した大分戦で初ゴールを記録。ゴール自体は若干ムークのゴールを頂いた感じでしたが、まあゴールはゴールです。そして翌週栃木戦、またもスタメンを勝ち取った佐野選手は90分を通して躍動、試合は引き分けでしたが僕は彼のプレーに完全に魅了されました。その時点で完全にハマっており、ユニフォームの再販があれば誰の背番号にするか悩んでいた所で、そこで決まったかなと思います。



パブリックビューイング


再試合となった山形戦、イオンでパブリックビューイングがあるということでぼっちながら観戦させていただきました。結果は2-0の勝利、間接フリーキックからの再開という今までで見たことの無い形からのスタートで面白かったです。アウェイに行かれていた方々のリズムに合わせてイオン組もノリノリだったのが印象に残っていて、スタジアムにいるのと同じ一体感を感じることが出来ました。
改めて、あの場を作って頂いたキャリオン様には感謝しかありません。



シーズン終盤


結果気分としては9月最高、10月最低という感じでした。
9月はアウェイ徳島戦で奇しくも今年初戦のフラグを回収しただけで、他は全勝し昇格圏まで勝ち点5まで近づいたという最高の月でした。迎えた10月、相手は全部中位という舐めた思考回路の僕に1番きついパンチが飛んできました。結果はプレーオフも含め1勝4敗、秋田に後半ATに逆転、金沢、東京V、山形に完敗という結果はとんでもなく辛かったです。しかし、プレーオフ山形戦が終わったあと「俺はファジアーノにここまで本気になれてたのか」、というのを悪い方向からですが自覚できたのはとても良かったと思います。


最後に


昨日、来年度の新規シーズンパスを購入してきました。プレーオフで味わった悔しさを払拭し、来年最高の気分で昇格を見届けるためです。最近のワールドカップではデュークが高いパフォーマンスを見せてくれました。ファジアーノが無ければ、オーストラリア代表にここまでの興味が湧くことはなかったと思います。僕のちょっとしたトラウマを解消し、新しい楽しみを与えてくれたファジアーノの選手、スタッフ、ボランティアの方々、そしてサポーターの皆様、1年間本当にありがとうございました!来年度もよろしくお願い致します!

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