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つぶつぶオレンジと円満寺

世の中の出来事

7月3日 – ニューヨーク・タイムズ紙が、同性愛者から“原因不明の癌”を発見と報道。エイズの発見。
7月20日 – 第7回サミットがオタワで開催される( – 21日)。
7月27日 – アメリカ映画監督のウィリアム・ワイラーが心臓麻痺で急死。(代表作 ローマの休日 ベン・ハー)
7月29日 - スペンサー伯爵令嬢ダイアナ、英国王太子チャールズ(のちのチャールズ3世)と結婚。

つぶつぶオレンジと円満寺

1981年7月頃、中耳炎治療のため小諸市南町にある佐々木医院まで定期的に通院していた。
当時は佐久市内に耳鼻科がなかった為、隣町までわざわざ通っていたのです。
家から歩いて国道141号を挟んだクリーニング屋さんの向かいにある、長土呂のバス停へ向かう。
当時の路線バスは、2ストディーゼルエンジンの為、独特なノイズと排ガスの匂いが印象的だった。
バスの床は木製で真っ黒なニスが塗られていて、車内はタールのような匂いが漂っていた。
現在はバス利用者は非常に少ないため運行本数も少なく、バスの車両も小型化されている。
しかし当時はたくさんの乗客が乗車しており、大型の車両が使用されていた。
長土呂のバス停からいくつもの停留所を通過し、信越本線小諸駅手前の南町のバス停で下車する。
坂が多い小諸市街地の細い道を、足早に佐々木医院へ向かう。。
佐々木医院はいつも待合室が満席で、設置されていたテレビを皆一心に見つめている。
診察後窓口で薬をもらい、再びバスに乗るため南町バス停へ向かう。
当時の小諸駅付近はインフラ工事や新しい大型ショッピングモール(当時ジャスコ小諸店)の建設がたて続けに行われており、小諸市中心部は町全体がとても賑やかだった。
その一方、民家は木造瓦屋根、その漆喰の壁には蔦の葉で覆われた家並みが広がり、
戦前の風景が残っている印象だった。
そして保育園に向かう為、バスで佐久市岩村田へ向かう。
龍雲寺というバス停で下車し強い夏の日差しの中、歩いて保育園まで向かう。
途中自販機でつぶつぶオレンジジュースを買ってもらうのが日課だった。
道中の円満寺という保育園近所のお寺は日影が多く、木陰の土手に腰を下ろし休憩しながらジュースを飲んだ。
この時間、保育園の園児たちは夕涼み会で振る舞う踊りの練習中。
母親と先生は簡単に挨拶を交わし、私は保育園に預けられる。
ここから普段通りの保育園生活。
後に給食を食べて、お昼寝をして自由時間後に帰宅。

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