AI

西暦2×××年、私達の生活にはもはやAIは不可欠なものとなっている。例えば今日は私の子どもの七五三の写真を生成した。そんなことももう写真スタジオや神社なんかには行かない。AIで画像合成したほうが手間もないし価格も安い。私達は生まれたときから学校や就職、恋愛や結婚などすべてAIで決めてきた。

昔の人は自分やまわりの人間の意思と意見で何事も決定していたという。そんな面倒なこと、考えただけで恐ろしい。失敗する確率もあがるではないか。私達はほとんど失敗しない。AIが過去の人類のデータを蓄積しているのでリスクは回避できる。私達は快適で安全な暮らしをしている。AIは最高だ。

そんななか、私と私の家族は実はAIだということが発覚した。脳はすべてAIで、身体は有機型アンドロイドなのだそうだ。マジびびった。なんかの実験らしい。やべーな。で、今回はその実験が終了したらしい。え? 私達は処分される? そんな馬鹿な。しかもいままでの記憶はフェイク? 処分はAIが決定?

私達は失敗作だったようだ。まあいい。そのデータは蓄積され、テクノロジーはまた素晴らしい進化を遂げ、人類の生活はまtwmdajg@ekh#nda@qu__mdkp.''

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