見出し画像

【雑談】TVとラジオに出た話

ここ数年、仕事の都合で幾度かテレビに出演しました。

全国ネットの情報番組で流れるVTR、その中で会社の事業に関わるインタビューに応じました。
フルネームや肩書きと共に、自分の顔が世にオープンとなる。
気が進みませんでしたが、しかし立場上断りもできず、自分がその役目を担う運びとなりました。

渋々ながらの出演。
しかし、喉元を過ぎてみれば、思ったほどの抵抗はありませんでした。

「自分の姿が他人の目にどう映るか」について、人一倍敏感なタイプでした。

好意的に思われたい。
正しく理解されたい。

その欲求が強く、時に実際いただく反応(自分の想像によるところを含む)とのギャップに苦しむこともありました。
そうした苦しみの発生リスクが特に高まるのが、人前に出るとき。
先のテレビ出演を嫌がったのも、そういう自分の性質を理解していたからです。

ですが、実際それほどの苦しみはなかった。
我が身を衆目に晒すことに対し、それなりの羞恥や不快感が芽生えはしましたが、「この映像を観た人はどう思うだろう」とやきもきするようなことはありませんでした。

「別にどう思われても構わない。勝手にどうぞ」。
年齢を重ねるにつれ自分への、いえ、どちらかと言うと他人へのでしょうか、諦めがついてきたのでしょう。

自分も大人になったのかな、と感じた瞬間でした。

✳︎

そして今回、このnoteでラジオに出演しました。

人気noterであるピリカさん主催の音声配信番組、『すまいるスパイス』。
その中でも大ファンな企画である『創作について語ろう』にて、パーソナリティー・紫乃さんの進行の下、あの橘鶫さんとご一緒させていただきました。

前言撤回。
これを聴かれた皆さまが一体どう思い感じられるのか、やきもきして仕方がありません

自分の声や喋り方、咄嗟に出てくる言葉のチョイスに反応速度。それらで「白鉛筆ってこんな人なんだ」と評価を下され、しかもそれがマイナスのものではないかと思うと胸がそわそわする。
実際、収録が終わった直後は、「あそこは喋りすぎだったんじゃないか」、「あの言葉遣いは間違えていたな」等々、頭の中を反省が渦巻き頭痛がするほどでした。

白鉛筆、ちっとも大人になれていません。

恐らく、いただく反応が自分個人の評価に留まらず、作品をご覧いただく目にも影響してくるであろうことが、先述のテレビ出演と大きな違いなのだと思います。

であるならば「白鉛筆はイマイチでも、白鉛筆の作品は好き」と思っていただけるような作品を書けるよう頑張ろう。

そう気持ちを新たにし、疼く自意識を抑え込んでいるところです。

そんな白鉛筆のやきもきはさておき、収録時のお話はとても楽しいものでした。

紫乃さんも橘さんも、とても優しく真摯に話を聞いてくださり、また鋭い問いかけや興味深い返答をくださるのです。
あと二時間くらい話せた気がしますし、もっと踏み込んだお話ができたことでしょう。

夢のような時間を過ごせたことに感謝しつつ。
その夢心地を少しでも共有できるような放送であることを願って。

よろしければ、お聴きください。
白鉛筆でした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?