【掌編】サイドテーブル方式
生きていくには考えなくちゃいけないことが山ほどある、と知って、これは何か方策を考えないといけないぞ、と思った。
何せ僕と来たら、ひとつの物事に向き合うことで精一杯で、同時にいろいろな問題を抱えたまま人生を進めていけるほど器用な人間じゃないことは、目に見えていたからだ。
学校の勉強も、今年入った卓球部も、まだ不確かな将来の夢も、友達付き合いも、片想い中の恋愛も、健康管理も、お小遣いのやりくりも。いずれもおろそかにならぬよう、上手に回していかなくてはならないのだけれど、どうしても