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長野から自走で伊豆半島に行ってきた!

~初めに~ 

 2022年2月中旬、最近雪の影響で遠出もできずにうずうずして天気予報を見ていた僕は天気の良すぎる3日間を見つけてしまった。僕は普段SCWという天気予報サイトを見ていて、長野から南が雲一つない3日間を見つけてこれはどこかに行くしかないと思った。以前から行きたいと思っていた伊豆半島まで天気がよさそうだったので思い切って長野から自走で伊豆半島に行ってみることにした。24日に出発で行こうと思ったのが22日。ほんとに直前になっての決断だったので急いでライドの準備をした。

~今回のライドのスタイル~

 今回のライドはいつも通り走りがメインで観光、宿泊には一切手間をかけないようにしている。なにせ走るのが目的なので観光はする必要がないのだ笑。2泊する必要があり荷物もなるべく少なくしたいので快活クラブで泊まることにした。

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上の写真からも分かる通り使っているバッグはトップチューブバッグ、フレームバッグ、サドルバッグで他にもストレージを確保するためにバックポケットやボトルケージを使っている。ダウンチューブのケージには輪行袋が付いている。

持ち物はざっと言うとこんな感じ↓ もちろんライトやサイコンも持っている。

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ルートはこんな感じ↓

1日目 長野市の自宅から静岡県沼津市までの250キロ走行

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2日目 伊豆半島の海岸沿いをぐるっと1周して小田原までの240キロ

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3日目 小田原から松本市まで200キロ走り、松本長野間は輪行で帰宅

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持ち物では7割くらいが防寒の装備である。伊豆半島自体はそれほど冷えなかったものの(0度から10度くらいだったと思う)1日目のルートでは寒冷地も通るためシューズカバーは防風用と保温用の2種類を持ち、防寒テムレスにダウンジャケットを追加した。実際上田から佐久市は電光掲示板にマイナス12度と表示されていた。事前にルート上の通る地域の気温を通る時間帯に合わせて調べておいてよかった。

ちなみにウエアは持参した防寒着を着ない状態で、上半身:モンベルクールメッシュの半そで、ジオライン中厚手の長袖、ジャージ   下半身:モンベルのクールメッシュパンツ、ジオラインEXPタイツ、おたふく手袋の保温タイツ(型番JW-165)、パールイズミの極厚パッドのレーパン といった感じである。上半身はこの上にゴアテックスのジャケットを着たりジレを着たりして走っていた。下半身はマイナス5度以下のダウンヒルの時に限りゴアテックスのレインパンツをはいていた。

自転車本体のパーツ構成は夏のツーリング時と変わらない愛車のジェイミスのレネゲードS2だ。タイヤはグラベルキングSK32C(ノブがあるタイプ)を使用。この時期の路面は路肩に砂や砂利が多いうえに夜の峠は路肩の雪解け水が凍っているので多少荒れた路面に対応できるタイヤが好ましいかなと思いこのタイヤを使った。そのおかげもあってかパンクはもちろんなかったし、700キロノートラブルで走れた。本当に頼もしい愛車だ笑

~いざライドへ!~

さてそれではライドについて書いていこう。24日初日は250キロ2600アップのルート。200キロ以上を3日間走るのは本当に久々だったのでグロス平均はAv15キロを超えるくらいのペースでゆっくり走っていく。

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家を朝4時半に出発して静かな国道18号線を走っていく。少し肌寒いなと思って電光掲示板を見たらなんとマイナス7度だった。年越し宗谷岬の温かい時と大して気温が変わらないではないか!! そう思うと同時に、ジオライン×おたふく保温の組み合わせの下半身でも結構温かいんだなと驚く。ただ僕は膝痛持ちなので慎重に進む。ちなみにマイナス10度より寒くなると指先の感覚が一切なくなる(笑)。それも気にせず走ると今度はしびれみたいなのが腕中を伝わってくる。凍傷にならないようにブレーキをかける時以外はずっとハンドルをにぎにぎして指を温めようと努力していた。この日は移動でしかないのであまり写真も撮らなかった。

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順調に走って甲府から河口湖へ抜ける道にて↑。この辺りは路肩に雪がある。ここも少し大きめな峠で予定ではさらに上の御坂峠を通ろうと思っていた。トンネルがあってそっちを通るほうが絶対楽なのだけど、新御坂トンネルはストリートビューを見た感じだと自転車が通るには危険だと判断した。ところが行ってみるとなんとその峠は冬季閉鎖...。仕方なくトンネルを通ることにした。幸いにも思ったより路肩が広いトンネルだったので良かった。

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また僕はあまり慎重にルートを作らなかったせいで自転車走行禁止の場所もかなり多かった。冬の北海道の時はこれでもかというくらいルートを調べたけど今回は本当に大雑把だった笑 タイムを狙って走る時はこういう箇所には十分注意しなくては...。

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無事に19時ごろに快活に到着。隣にすき家があったのでそこで夕飯を食べて快活でシャワーを浴びて就寝。すき家と快活のコンビは史上最強の宿だと思う。今日は寒さでだいぶ膝にキてる気もするけど湿布を張って何とかする。明日は3日間で一番獲得標高が多いのでしっかり休む必要がある。

2日目は240キロ3300アップほどのルートだ。翌朝3時に起きてすき家でご飯を食べようと思った。ところがすき家が時短営業でテイクアウトのみらしい...。なんてこった。10秒ほど考えて豚丼大盛をテイクアウトして駐車場で立ち食い。これもまたライドの楽しみの一つだ。冬北海道の時は毎日氷点下の中セコマパスタの立ち食いだったな笑。4時半にライドを開始。伊豆半島の海岸線を走る。ところがここで一つ思った。【何も見えない!!】。まだ日が昇っておらず真っ暗の中1時間ほどナイトライドだ。

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途中のセブンにて救命艇があったのでパシャリ。テレビで見たことはあったけど生で見るのは初めてだった。ハンドルを立てかけてる白いシートには霜が降りていた。

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しばらく走ると徐々に夜が明けてくる。この日は朝焼けのグラデーションが綺麗だった。標高が低い分長野と違う朝焼けに見える。もしくは僕がまじまじと朝焼けをるのはこれが始めた立ったのかな? いろいろ思い出しながら走るのは面白いし楽しい。ライド中に音楽を聴く人もいるけど僕は自然に包まれながら走るのが好きだ。そして...

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富士山!!! よくわからないけどこの時間帯にくっきり見える富士山は珍しかったりするのかな? 昨日のライドでも見たけど海を隔てて見える富士山ってなんてきれいなんだろう! 愛車と富士山のツーショットだ。さらに進んで...

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桜が咲いていた!2月下旬なのに伊豆では桜がちょうど咲き盛りだった。桜のピンク色って本当に綺麗。時間帯が明け方なのもあってか、より一層美しく見えた。(河津桜というらしい)

こうやって楽しく走っているけど、伊豆半島はアップダウンが多い。普通の峠とは違って100~200メートルの山が頻繁に表れるため細かなアップダウンが延々と続く感じになる。リアス式海岸沿いを走っているみたいだ。

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上の写真のようにちょっと周りを見渡せる標高になったかと思いきや海岸線近くまで下ってまた登るといった感じだ。僕は走るのが上手なわけでも体力がずば抜けてある方でもないので登りは「抑えて走る」ことを一番に意識した。ツイッターで「蛇行ダンシング」という走り方を知り、登り区間はそれをずっと行っていた。僕が考えたわけでもないし、正しくできてるかわからないのでその走り方は説明しないけども、本当に楽に上れた。抑えて走るといったが具体的には平坦を走ってる時と呼吸のリズムが同じになるくらいまで抑えるといった感じである。息が上がるということは絶対にないように意識している。おそらくパワーや心拍も上がっていないのではと思う。

そんな感じで走るながら石廊崎に到着。半島の先っちょの部分だ。駐車場に自転車を止めて灯台のほうまで歩く

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快晴で本当に気持ちいい。シューズがSPDなので自転車を止めて歩いて観光なんてもの簡単にできる。ただレーパンなのでサイクリストだと分かるようにヘルメットは付けて観光(笑)。

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いやぁー、ほんとに良い景色! 遠くには離島もいくつか見えた。

20分ほど歩いてまた自転車に乗って出発。今回は半島を反時計回りに走ったが、石廊崎からの後半の道は交通量も多く少しストレスも多かった。体力が尽きないように定期的にコンビニで補給しながら小田原へ。神奈川に抜けるときは熱海ビーチラインを走ろうと思っていたけど、ここは自転車走行禁止だった。関東に近づくにつれて自転車走行禁止の道が増えていく。国道135号線を走っていたのだが日が暮れると渋滞が目立つ。すり抜けていくのも自転車乗りとしてどうかと思うところがあるので車の流れに合わせてゆっくり走る。そして20時に快活に到着。グロス平均は15キロを少し超えるくらい。あれだけアップダウンがあって最後は渋滞峠に苦戦したのにブルべのペースで走れたのは個人的には嬉しい。明日は最終日松本までの走行。快活でかけうどんを食べて眠りについた。

3日目最終日は200キロ2500アップ。この日は御坂トンネル→富士見峠→塩尻峠の順で峠を越えていく。5時くらいに出発しようと思ったけど、何回かアラームを寝過ごして快活を出発したのは7時。21時までに松本につけばいいかなくらいのペースで走る。

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御坂トンネルに入る前に河口湖で富士山を望む。この日も天気は最高だった。御坂トンネルまでが斜度がきつめなのでトンネルをクリアした後は比較的楽に進めた。富士見峠も峠ではあるものの、そこまできつい坂ではないので息を上げずに進めば楽に攻略できた。この日はグロス14キロあれば十分かなと思ったけども最終的には15キロ以上のペースが出せてので良かった。淡々と走り進めて午後6時半に最後の峠である塩尻峠を攻略。路肩に雪があるので溶けた水の凍結に注意しながら下る。

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そして20時前に松本城に到着。松本城ではプロジェクションマッピングをやっていてそれも次いでに見てしまおうという作戦だ(笑) プロジェクションマッピングを少し見た後信州大学松本キャンパスに行ってライドを終了とした。

松キャン伊豆イチ

これにて長いようで短かった690キロ獲得標高8540mアップのライド終了!! 天気が良かった日があったから突発的に走りに出たものの、ノートラブルで快適に走れてよかった。このライドを思いついたもう一つの理由はGWに東北一周をしようと思っており、そのシミュレーションも兼ねていた。何はともあれ、3日間天気も良くて本当に楽しかった。これからもこんな感じで泊まりありのライドを楽しんでいけたらいいな(笑)

おわり

最後まで読んでいただきありがとうございました!


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