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母との時間

 昨日は施設にいる母の通院日だった。

頼めば施設の職員さんが行ってくれる事もあるが、ひと月前に予定が分かる予約ということもあり都合をつけて同行した。

日本全国あのウイルスに関して何の宣言も出ていない平日とはいえ、施設での面会はまだガラスのドア越しという状態で、私の健康チェック、マスク交換、手洗いうがいをした上であれば、病院ではあるが母と出かけて待ち時間の間に直接話ができるのは少し嬉しかった。

待ち時間は思ったより長く2人共疲れはしたが、母の話は認知症のせいもあり時間、場所、登場する人が時々思いも寄らないほうへ流れて行く。

昨日は10数年前に亡くなった伯父夫妻(母から見ると兄夫妻)が生きていて、2人は別居していることになっていた。

そして話は飛んで私が今どこに住んでるか?
一番頼りにしている叔母、叔父(母から見ると妹弟)の電話番号をもう電話もかけられるかも分からないのに聞きたがったりする。

私もその都度否定せず、差し支えのない範囲で住所や電話番号をメモして渡し、施設に帰って職員の方に報告した。

 よく認知症の方は近時記憶が無くなるというが、それも個人差があるようで母は施設で入浴介助をしてくれる職員さんの話や、入れ歯が無くてペースト状の食事しか食べられないので、ご飯が美味しくないという話などをしてくれた。


突っ込み所満載の母と私の会話ではあるが、さまざまなな時期を乗り越えてここまで来た。


そして今ここにいる。


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