隠れアンパンマン on 点字ブロック

結論、撤去して良かったと思う。

舞台はアンパンマミュージアムなるアミューズメントパーク。ここには隠れミッキーならぬ隠れアンパンマンが各所に隠れているらしい。

その一つが点字ブロックの上にあり、危険ではないかという指摘があったことが問題となった。(余談だが、ディズニーには点字ブロックがないらしい。それに比べるとアンパンマンワールドはなかなか先進的に感じる。)

この問題は整理すると、次の2つの選択肢からどちらを選ぶかということに収束する。

  • デメリットをなくさないが、メリットもある(現状維持)

  • デメリットをなくし、メリットもなくす(隠れアンパンマンを撤去)

要は100-100か0かのような問いであるわけだ。

このような場合、私はデメリットをなくす方を優先して考えるべきだと思っている。メリットが無くなる分には、幸福が通常に戻るだけだ。

それに対して、デメリットがあるというのは悩んでいたり、危険性があるということだ。したがって、デメリットの排除を優先して考えるべきだと考えている。

今回の場合、隠れアンパンマンを探す子供が視覚障がい者のことを知るいい機会だというメリットはある。しかし、それよりも視覚障がい者が楽しみづらかったり、危険性を感じるほうが問題だと思っている。

そして、個人的には子供にそこまでの理解力はない。隠れアンパンマンを探す子供が杖をついた人を見ても、視覚障害者かと刹那的に思って終わりである。場合によっては、隠れアンパンマンを探すことを優先する子供もいる気がする。

これらのことを考えると、わざわざ視覚障がいについての教育はここで行う必要はなく、点字ブロック上からは撤去するのが良いと考えた。その分の隠れアンパンマンは、別の邪魔にならないところに置けば
良いと思う。

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