ものは少ない方がいい

最近、家のものを結構捨てた。合計するとゴミ袋が10袋くらいだ。
この記事では、ものが少なくなるメリットと、ものを捨てる際の考えなどを話す。
(思考的にはミニマリストに近い気もするが、ミニマリストの定義がよくわかっていないので、話題としては取り上げない)

ものを少なくする行為の楽しさ

そもそも私はものを少なくする、捨てるという行為自体が好きだ。

この考えは、デジタルのデザイン系ツールをよく使うことから来ていると思う。デザイン系のツールでは、要素の削除、整列をとても簡単に行うことができる。ごちゃごちゃしている要素を全て選択し、deleteキーで一気に消すのはとても気持ちが良い。仮に消す前とそこまで見栄えが変わらなかったとしても、余計な要素を無くしたことの事実だけで気分良くなる。

現実の部屋でもそれは変わらず、捨てるという行為自体が目的化している部分もある。加えて、この行為自体はお金がかからないためマイナスにならず、いらないものを捨てるだけなので始めるハードルは限りなく低い。次に話すメリットも得られるので、やめる理由がないのだ。


ものが少ないことのメリット

手っ取り早く綺麗にできる

デザイン初心者が一番綺麗なデザインを作る方法は、おそらく要素を削りまくることである。これは装飾を作るスキルは不要で、ただ邪魔な要素を削除しまくるだけである。
これは家の家具にも同じことが言える。つまり、おしゃれな雰囲気の部屋を作るのは大変だが、ものがなくてシンプルな綺麗な部屋を作るのは誰でも簡単にできるのだ。

知覚負荷が低い

現実世界のものは単色、直線の要素はほぼなく、グラデーション色で複雑な形をしている。それら情報量の塊がたくさんあることによって、日常生活の中で少しづつ疲れたり、ものを探す時に苦労してしまう。たとえ綺麗にものを整列させたり、おしゃれな家具の中に仕舞ったとしても、何もないほうが知覚負荷が低い。

私はこれらの理由から、家具ではないがデスクトップとiPhone, iPadの背景を全て真っ黒の画像にしている。初めは少し勿体無い気持ちがあるが、慣れるとイラストや模様の背景がごちゃごちゃしているように見えてくる。

認知負荷が低い

選択肢が多ければ多いほど、選択することに負荷がかかる。ジャムの法則は選択肢が少ない方が決断しやすいことを示しているし、スティーブ・ジョブズは服の種類を1種類にすることで、選択する負荷を最小限にしている。

部屋の中のものも同じで、微妙な用途の使い分けを考えるくらいなら、代替可能な一つがある方が負荷が少ない。

管理負荷が低い

ものが多いと言うことは、それらを管理、保管する必要が出てくる。

ものがあるだけで、維持するための思考、スペース、お金が奪われる。一着と100着なら、1着を管理する方が金銭的、スペース的に明らかに簡単だし、捨てる場合や引っ越しの場合も身軽である。

例として2点出す。

1点目は私の言葉遣いについてだ。私は現在、基本的には誰にでも敬語で、一人称は「私」である。こうすることによって、目上の人と後輩で口調を変える必要がなくなり、思考の手間が省ける。

2点目はブログをnoteに統一した話だ。私は以前はWordPressとnoteの2つを利用していたが、noteに統一した。機能的な不満はなかったが、WordPressのサーバー管理、記事をどちらに書くかルール作り、2つのブログの異なる書き方の切り替え、リンクの保管が面倒くさかったからだ。
少しの負担ではあるが、その負担がずっと続くのは鬱陶しかった。

金銭的負荷が低い

ものが家に少ない状態を一度作ると、それ以降にものを買うハードルが上がる。買ったとしても、捨てやすい安価なものを買いやすくなる。
結果として、ものを新しく買うことが少なくなり、金銭的な負担が減る。

ものへの関心がなくなり、取捨選択が早くなる

はじめは私も人からもらったものや、使えそうなものを捨てられないでいた。しかし、しばらくものを捨てることを繰り返していると、ものに対する感情が薄れてくる。個人的にはこちらの方が気軽にものを捨てられるので、生活の自由度が高くなったと思っている。


捨てる時に使う考え

使わないものは捨てる

服はもちろん使える。いつか使うかもしれない。ただ、一年使っていない服を使うか?と言われればほぼほぼ使わない。

使えないものは捨てる

どこにあるのか分からないもの、自分があると認識していないものがあると思う。
例えば、爪楊枝があるはずだが、どこにあるのか分からない。菜箸があるはずだが、毎回箸で肉を焼いているので使わないなどだ。

これらは活用したい時に利用できないため、無価値なものにお金とスペースを吸い取られているだけである。

思い出は電子化して捨てる

プレゼントを捨てる時には心が痛むし、見返したいとも思う。そんな時は写真に撮って保存する。デジタルはは乱雑にものが溢れても対して問題ではないし、劣化もしないのでおすすめ。

安いものは捨てる

特に安いものは「使えるかも」的な思考を始めない。
使いたくなったら、スーパーに行って買えばいいのだ。

売らずに捨てる

売る相手や場所を探して、売るまでの日々を過ごすというのは精神的なハードルを高くしてしまう。それならば、ゴミ箱にシュートする方が簡単だし、気持ちいい。

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