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スタンプラリーで地域を見つめなおす。知床の魅力を再発見する新しい遊び方!

※こちらの記事は2021年3月15日のブログから移行したものです。


こんにちは!スタッフの平野です。


3月を迎えた知床、春の足音が聞こえてくる日もだんだん増えてきましたが、オホーツク海ではまだ流氷の姿が見え隠れしています。春が待ち遠しいような、大好きな冬が終わろうとしていて寂しいような…季節も私の感情も行ったり来たりしているところです。


知床では毎年流氷シーズンとなる2月に「知床流氷フェス」をおこなっていたのですが、今年はコロナ対策のため、例年のような集客型でのイベントの開催は難しいと判断しました。その代わりに「皆さまが分散してそれぞれで楽しみつつも繋がりを感じられるようなイベントをおこないたい」という思いがあり、この「知床トコさんスタンプラリー」を開催する運びとなりました。

弊社はスタンプラリー事務局として企画や運営をさせていただき、私はSNSでの発信を担当していました。

今回はこのスタンプラリーがどんな様子でおこなわれていたか、改めてルールなども振り返りながらご紹介いたします!


開催期間は例年の流氷フェスと同様、1月30日~2月28日。

「SHIRETOKO TRAVEL BOOK」という、スタンプを押印するためのスタンプ帳を購入していただくところからスタートとなります。

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トコさんがきらきらしていてとても可愛いスタンプ帳です。

こんなかわいいスタンプ帳、見たことない!なんてお言葉を耳にすることも。


斜里町内の様々な飲食店やお土産屋さん、宿泊施設をご利用いただいたり、流氷ウォークや冬の知床五湖を歩くツアーなどにご参加いただくことで、トコさんデザインのスタンプが押印されていきます。

そしてスタンプが3個、8個、15個…と貯まっていくと、景品と引き換えとなる、というシステム。

(詳細はこちらのYouTube動画でもご覧いただけます)

このスタンプラリーで特に印象的だったことは、大きく3点あります。

①加盟店のジャンルごとに違ったスタンプがもらえる


飲食店は赤のスタンプで、トコさんがコーヒーを飲んでいるのが目印。

宿泊施設は青のスタンプで、温泉に浸かったトコさんが可愛いです。

アクティビティ体験は紫のスタンプで、トコさんが流氷ウォーク用のドライスーツを着ています。

ショッピングは緑のスタンプで、紙袋をたくさん持ったトコさんが印象的です。


また、一部のお店では、世界にひとつしかないオリジナルデザインのスタンプをご用意しているところも。集め甲斐がありますね…!

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②参加店のバリエーションが豊富


飲食店や宿、お土産屋などの観光で立ち寄るような場所だけでなく、住民が日常的に利用するような場所(ローカルな和菓子屋さんやスーパーの中にあるお花屋さんなど)や、行政施設内にあるワーキングスペースを利用することでスタンプが押印されるなど、一風変わったバリエーションとなっていました。


通常の観光では行かなさそうな場所に立ち寄ることで、これまでとはまた違った「知床の日常」を垣間見ることができたのではないかと思います。

③斜里町民や近隣在住の方がたくさん参加していた


コロナ禍で緊急事態宣言が出ていたこともあり遠方から遊びに来ていただくことが難しかったため、自然ガイドなどの観光事業者を支えるべく「町民限定アクティビティクーポン付きスタンプ帳」を150冊限定で販売し、マイクロツーリズムの促進を図りました。


こちらは早々に完売し、「町民限定クーポンをきっかけに初めて流氷ウォークにトライしてみた。楽しかった!」という声や「こんなイベントがなければ町内でアクティビティに参加しようとは思わなかったかもしれない。良いきっかけになった」「身近にあるけど入ったことのないお店に入り、店員さんと話せてよかった」といった感想もいただきました。


近隣市町村にお住まいで、週末のたび知床へ遊びに来てくださった方もいらっしゃったとのことでした。嬉しいですね。


観光で来られた方が観光で行かなさそうな場所へ立ち寄ってくださったのと同時に、地元の皆さんは日常で行かなさそうな場所へ足を運んでくださっており、「観光と日常が混ざり合い、境界線が曖昧になる」ようなこの流れが、とても面白いなと感じました。

遠出するのを控える方が多かった中、改めて自分たちの住む地域の魅力を再発見するきっかけのひとつとして、とても意味のあるイベントになったように思います。


参加していただいた事業者の皆さま、スタンプを集めてくださった皆さま、SNSなどを通じて見守ってくださった皆さま、本当にありがとうございました!


実行委員会では、皆さまのご意見を聞きながら、今後より良いイベントとして実施できるよう前向きに話し合いを進めております。

どうぞ楽しみにお待ちいただければ幸いです。

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