見出し画像

スタンプラリーを通して知った知床

こんにちは!スタッフの武山です。

真っ白だったのがウソのような、穏やかな青のオホーツク海。もう春がそこまで来ていると感じる陽気となりました。

iOS の画像 (147)

1月30日から実施した「知床トコさんスタンプラリー2022 流氷シーズン」も2月28日をもって無事終了(書いている現在は新年度が始まってしまっているのですが…)。
多くの方にご協力、ご参加いただきました。
本当にありがとうございました!

今回のスタンプラリーは、期間中に開催されていた他のイベントともたくさんコラボをし、一緒に盛り上げていただきました!
私もスタンプラリーや各イベントを通して、流氷の訪れた知床をより楽しむことができ、より知ることができました。
今回は、そんなイベントが特に盛りだくさんだった2日間をご紹介し、スタンプラリーを振り返ります…。

2022/1/30
1/30は「知床の日」
世界自然遺産に登録された2005年の知床の流氷接岸初日にちなみ設定された、知床の価値について改めて考える日なんです。
そんな日に「知床トコさんスタンプラリー2022 流氷シーズン」もスタート。
そして、今年もこの記念日に流氷が接岸しました!

iOS の画像 (152)

▲ 私は流氷をちゃんと見るのが初めてだったので、いろんなところで思わずスマホをパシャパシャ。

…そんなわけで、この日は各所でイベントが開催!
まずは知床世界遺産センターに向かいます。
この日世界遺産センターでは、知床の自然について学ぶことができる「知床パネル展」が実施されていました。
パネルを見ながらクイズに回答すると、イベント限定のスタンプを押印していただけました。

iOS の画像 (155)

iOS の画像 (156)

iOS の画像 (157)

▲ 一緒に押印してもらえる「知床の日1/30」の手作りスタンプがすてき!

iOS の画像 (158)

▲ 知床世界遺産センターのインスタライブにもちょこっと出演し、スタンプラリーの宣伝をさせていただきました。皆さんありがとうございました!

世界遺産センターのスタンプは、「トコさんをさがせ!」で館内に隠れているトコさんを全て見つけると押印してもらえました。

iOS の画像 (159)

▲ 結構難しいのです。場所も日替わりでスタッフの方が工夫を凝らしてくれています!

世界遺産センターで改めて「知床」について学んだあとは、斜里町本町のゆめホールに向かいます。
ゆめホールでは、1/29・30で地域映画「斜里 -昭和ノ映写室」の無料上映会が行われていました。

iOS の画像 (160)

写真家の石川直樹さんと新しい知床の一面を発見、発信するプロジェクトである「写真ゼロ番地知床」が映像作家の三好大輔さんと一緒に、斜里町の家庭に眠る8ミリフィルムを掘り起こして1つの映画にしたのが、「斜里 -昭和ノ映写室」。

この日私はお手伝いのためにゆめホールに向かったのですが、来場した皆さんと一緒に映画を観ることができました。

iOS の画像 (161)

斜里に来て1年とまだ日の浅い私ですが、映画を観ながらあたたかく、どこか懐かしい気持ちになりました。斜里で暮らす人々の思い出を共有してもらえたような、また少し、自分も「斜里に入る」ことができたような気がします。

当日は三好大輔さんもいらっしゃっており、お話をうかがいながら、
どの映像にも、映る人の向かいには、映らないけどカメラを構えて撮る人がいて、その空間がとても幸せなんだなあと感じました。
スマホで手軽に写真を撮ることができる今、改めて写真や映像を撮る瞬間を大切にしたいですね。

スタンプラリーに参加している方もいらっしゃり、私自身がイベント限定スタンプや写真ゼロ番地オリジナルのスタンプを押印させていただきました!
運営する側としては、なかなかそういった機会がないので、直に皆さんにお会いできるのはうれしいです。

iOS の画像 (162)

映画は2/19・20にウトロの知床自然センターでも上映され、たくさんの方に観ていただけました。
今後上映される予定などは今のところありませんが、もし、またどこかで観ることができる機会がありましたら、ぜひ観ていただきたいです!


2022/2/5
斜里のまちなかからウトロに向かう国道334号。
雪が降ると除雪されるのですが、ガードレールの間の細かい部分は雪で埋まったままになってしまいます。
移動中の景色、流氷が見えないのはもったいない!
ということで、毎年(今年で17年目だそう!)行っているガードレール雪かきボランティアに参加。
このイベントでもスタンプラリーのイベント限定スタンプが押印されました!

ウトロに向かう途中も、各ポイントですでに事業者の方が雪かき作業をしており、町の皆さんが一体となって取り組んでいるのだなぁと思いながら現地に向かいます。

一般の参加者はウトロの幌別の岩から幌別橋までのガードレールを雪かき。
9:30にスタートでしたが、私は15分ほど遅れて到着...。想像以上にたくさんの方が参加しており、私が到着したころには流氷が見えるようになっている場所がすでにたくさんありました。

iOS の画像 (121)

▲ 車から海を見ると、ガードレールの雪が絶妙に流氷を隠してしまうんです。

私もまだ雪かきができていない部分に入れていただき、早速雪かき。
ガードレールの雪が固いのと、日ごろの運動不足もあって、5かきほどで息が上がってしまいました…。
それでもガードレールの間に詰まる雪の塊がとれるとすっきり!
周りの皆さんの動きも参考にしながら、楽しく雪かきすることができました。

開始から30分ほどで幌別橋までのガードレールの雪かきが完了し、流氷をきれいに見ることができる状態になりました。
参加された皆さん、本当にお疲れ様でした!

iOS の画像 (163)

▲ 車移動で見るのも良いのですが、知床国立公園の入り口となる幌別橋まで歩いてゆっくり海を眺めるのもいいですよ~。

iOS の画像 (165)

▲ 参加するともらえるチケット。知床世界遺産センターに行くとスタンプを押してもらえます。道の駅でソフトクリームもいただけちゃいました。

その後、「GVO」さんでお昼ごはんをいただき、知床ウトロ学校へ。

iOS の画像 (164)

▲ 塩ウニのっけ飯を流氷を眺めながら…。GVOさんでも飲食のスタンプゲットです!

午後は知床財団が行う「クマ端会議」に参加。もちろんこちらでもイベント限定のスタンプが押印されました!

iOS の画像 (167)

まずは、知床財団のスタッフさんからこれまでの知床での人とクマの関係についてや、調査についてのレクチャーを受けます。
私はまだまだ知らないことも多く、とても勉強になりました。

その後、質疑応答。
参加しているのはやはり地元の方が多く、各々の経験や知識なども踏まえながら質問されていて、とても充実した時間となっていました。

iOS の画像 (168)

▲ ソーシャルディスタンスを守りながら、クマ端会議。

地域のことについて、地域の人たちとざっくばらんに話す機会というのはあるようであまりないので、そんな機会・場所がもっと増えていくといいですね!

そしてこの日最後は、特別上映される映画「Shari」!
写真ゼロ番地知床で制作され、2021年に全国で公開されましたが、2/4~2/6に知床自然センターのMEGAスクリーンKINETOKOにて特別上映されました!
(例のごとく、イベント限定のスタンプも登場していましたよ~)

iOS の画像 (171)

2/5は監督の吉開菜央さんも来場し、映画についてのお話もしていただきました。
また、映画にも登場するメーメーベーカリーさんのパンも購入することができ、映画を観る前からパンを片手にうきうきです。

iOS の画像 (169)

▲ 映画の登場人物「赤いやつ」にも会えました。

映画は、たくさんのものが共存する「斜里」で、それらが拮抗しながら生きている様子が描かれていました。
(映画の意図や思いをすべてくみ取れているわけではないと思うのですが…)
今まで何気なく見ていた斜里のあれこれを、また違った視点から見ることができるような、とても新鮮な気持ちになりました。

映画「Shari」も、もしまた観る機会がありましたら、ぜひご覧いただきたい作品です!

iOS の画像 (170)

▲ チケット裏にちょっとした遊び心が。「シャリ」って心地よい音ですよね。


スタンプラリー開催中にはほかにも、森づくりボランティアが実施されたり、流氷遊ウォークが行われたりと、冬の知床を満喫いただけるイベントがたくさんありました!
スタンプ集めはもちろん、スタンプラリーを通して少しでも、知床の自然や暮らす人々について知っていただけていたら、とてもうれしいです!

次回の開催は6月ごろ。
知床は新緑に包まれます。
流氷シーズンとはまた違った知床を見に、ぜひいらしてくださいね!

スタンプラリーの様子はInstagramをご覧ください。

スタンプラリー専用HP(各シーズン前に更新されます)もご確認ください。