見出し画像

徒歩で感じる斜里町の魅力

こんにちは!スタッフの平野です。

気付くと雪が降り始めて山の上は真っ白、いよいよ本格的な冬を迎えた12月の知床ですが、地上ではまだ積もるほどの雪にはなっておらず、冬景色が大好きな私は白い世界が待ち遠しいなあと日々感じているところです。

この雪が積もる前の私の楽しみといえば、なんといっても「散歩」!
夏の暑さが苦手で夏のあいだ散歩は少し控えめにしていましたが、涼しく(寒く)なってくると、歩くことで体が芯からあたたまりとても気分が良くなるので、たくさん歩きたくなります。
真冬の散歩も大好きですが、道が凍ったり雪が積もると転ばないよう足元にかなり気を付けながら歩くことになるため、余計に体力を消費して疲れやすくなってしまう…

つまり、秋~冬の始まり(&雪どけ後の春先)こそ最高の散歩シーズン!
ということで、11月中旬頃、斜里町内のウォーキングコースを1時間ほどかけてのんびりと歩いてきましたのでご紹介いたします。


画像1

▲「自然を楽しむ 町民公園から川沿いぐるりコース」を歩きます

スタート地点は斜里町役場裏の町民公園。
知床トコさんの看板が目印…だったのですが、冬の積雪に備えてすでに撤去されてしまっていました。
上の写真は11月上旬にたまたま撮っていたものです。

画像2

▲町の広報誌に以前掲載されていた記事によると、成人の1日の目標歩数は約8000歩で、このルートを歩くとそれがクリアできるとのこと。

画像3

▲公園内には、江戸時代後期に斜里で北方警備にあたっていた多数の津軽藩士が極寒・栄養不足により亡くなってしまった事件を受け、昭和48年に建立された慰霊碑があります。歴史を学びながら歩を進めます。

公園の奥にはひっそりと桜スポットも。満開は5月頃。夏には緑が生い茂り、秋には紅葉の絨毯が楽しめます。レジャーシートなんかを敷いて休憩したくなる場所です。近くにある幼稚園から子どもたちの賑やかな声も聞こえてきて、なんともノスタルジーな気持ちにさせれらます。

画像4

▲ワシの姿も見ることができました(でも遠くて種類がいまいちわからない…)

公園を抜けて道路へ出ると、水産物の加工場などが一気に増えます。町の中を歩いていると一瞬忘れそうになりますが、斜里町は海と隣り合わせの町。海が荒れているときはこのあたりは海風も強くなり、地鳴りのような波の音が聞こえることも。

画像5

画像6

▲漁業トコさんの看板にも出会うことができます。

そのままコースを進むと、オホーツク海に流れ出る斜里川の河口部分に到着。ここから川沿いを辿っていくと、斜里橋とオジロワシの像が迎えてくれます。

画像7

画像8

画像9

▲このオジロワシ像前、個人的にかなりお気に入りの映えスポットです。

このままずっと川沿いを進みたいところですが、釧網線が走る線路を挟むため、町の方を通り、少しだけ迂回。

踏切からみる景色もとても良いです。駅のホームが見えるとなんだかほっとするのは私だけではないはず。反対側のずーっとまっすぐ続く線路も、北海道らしい光景ですね。

画像10

画像11

再び川沿いへ。斜里川は水量と水温が比較的安定していてサケ類の遡上も多いそうで、そのためかたくさんの鳥たちが集まってきていました。冬になるとオジロワシやオオワシの姿も頻繁に見られる、バードウォッチングにぴったりの場所です。

画像12

画像13

▲私はまったく鳥について詳しくないのですが、カモ?が仲良く並んでいたり、カラスに紛れてワシ?のようなとても大きな鳥がいたり。

画像14

まだ15時半前だというのに、すでに陽が傾いていて完全に夕方の空気感。この季節の東の町は日没が早いため、16時にはなかなかの暗さになります。日の入り時刻は同じ北海道内でも札幌より15分ほど早く、斜里町で暮らし始めた当初はその差にとても驚かされました。

この散歩コースのいちばんの見どころはやはりこの斜里川沿いの道ですね。

画像15

▲ここは日本?と思わずつぶやきたくなる景色。異国感…

このままずっと川沿いを歩くのもおすすめなのですが、コースに沿って途中で川から離れて町の方へ向かいます。スタート地点と同様にコース途中にある看板も撤去されており、気付いたらコースを逸れて少し遠回りしてしまいました…

でも、コンパクトな町なので多少迷ったり道を逸れてしまったとしても問題ありません。太陽の位置を意識しながら頭の中で地図を開くと、行きたい場所へ辿り着くことができます。GoogleMapは開きません。

画像16

▲ちょっと寄り道したからこそ出会える景色もあります。

さて、ゴールまでもう一息。

画像17

画像18

画像19

画像20

画像21

画像22

画像23

スタート地点の町民公園へ戻ってきました。

のんびり景色を眺めたり鳥たちを観察したり写真を撮ったりしながら、およそ1時間20分の散歩。

普段は車で移動することが多くなりがちですが、運転していると見逃してしまうものもたくさんありますし、気になる景色があってもすぐに停まることができなかったりします。

歩くことで、身近なところにある実はスペシャルな景色をひとつずつ再確認したり、小さくとも新しいものと出会うことができる。改めてそう感じさせられる時間となりました。

画像24

コースの全貌は斜里町ホームページ内からもご覧いただくことができます!

町民の方はもちろん、観光などでお越しの方でも楽しんでいただけるコースとなっておりますので、ぜひ徒歩で斜里町の魅力を感じてみてください。


(おまけ)

画像25

町民公園内にある句碑。

「雪晴の ふるさとの山 潔し」

冬になるとこうなります。

画像26

美しい。