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回避依存症とHSPの違い。見極める方法3つ。

こんにちは、「回避依存症のパートナーがいる方専門のカウンセラー」をしているしれのと申します。

今日は「回避依存症とHSPの違い。見極める方法3つ。」と言うテーマでお伝えします。

まずは、基本知識として、最初に特徴チェックリストを載せます。

その上で似ている部分、まるで違う性質、見極め方法3つをお伝えします。

回避依存症の特徴・チェックリスト

1.過保護に育てられたため、強い感情にさらされるのが苦手
2.過干渉に育てられたため、コントロールすることやされることに敏感
3.自分の弱点や本心をさらけ出すことが苦手
4.コントロールしやすい相手や、楽な恋愛を選ぶ
5.趣味や仕事など、人間関係以外の活動にのめり込みいつも忙しい
6.親密になると「息苦しさ」や「追い詰められている感覚」を感じる
7.あらゆる手段を用いて相手との親密な接触を避ける

HSPの特徴・チェックリスト

・自分を取り巻く環境の微妙な変化によく気づく方だ。
・他人の気持ちに左右される
・痛みにとても敏感
・忙しい日が続くと、プライバシーが得られ刺激から逃れられる場所に篭りたくなる
・カフェインに敏感だ
・明るい光や強い匂い、ざらざらの布、サイレンの音に圧倒されやすい
・豊かな想像を持ち、空想に耽りやすい
・美術や音楽に深く心を動かされる
・とても誠実である
・すぐに驚いてしまう
・短時間にたくさんのことをしなければいけない場合、混乱する
・人が不快な思いをしている時、どうすれば快適になるかすぐ気づく
・一度にたくさんのことを頼まれると嫌だ
・ミスしたり忘れ物したりしないよういつも心がけている
・暴力的な映画、テレビはみないようにしている
沢山のことが周りで起きていると、不快になり神経が昂る
・生活に変化があると混乱する
・繊細な香りや味、音楽を好む
・普段の生活で、動揺を避けることに重きを置いている
・仕事の時、競争させられたり、観察されると緊張していつも通りの実力を発揮できない
・子供の頃、親や教師は自分のことを、「敏感」とか「内気」と思っていた

21個中、12個以上に「はい」が当てはまった場合にはHSPの可能性が高い。

似ている部分

まずは似ている部分をお伝えします。

1.人間関係での精神的消耗

人間関係での精神的消耗です。

HSPも回避依存症も人間関係での精神的消耗を一般的な人よりも多く経験しています。
人間関係での繊細さ、精神的消耗というのが最も共通した部分でしょう。

2.強い感情が苦手

強い感情が苦手なことです。
HSPも回避依存症も強い感情が非常に苦手です。

3.一人でいる時間の必要性

一人でいる時間の必要性です。
両者とも、人間関係での精神的消耗をした場合は一人になり、自己回復をします。

大雑把にお伝えすると上記の3つに共通点があります。

根本的な性質はまるで違う

似ている点をお伝えしました。

しかし結論からお伝えしますが、根本的な性質はまるで違います。

5点ほど何が違うのか?具体的にお伝えします

1.HSPは気質で敏感。回避依存症はトラウマがあるので敏感。

HSPと言うのは気質です。
つまり生まれ持ったものです。


しかし回避依存症は気質ではありません。
生まれた瞬間から「私は回避依存症です!」と言う人はこの世に1人もいません。

回避依存症は気質ではなく、過去の親からの不健全な教育や過去のトラウマにより回避依存症になってしまっているのです。

2.HSPは何にでも敏感、回避依存症は親密になる事に関係したことのみ敏感

HSPは全てにおいて敏感です。
カフェインの刺激に弱い、明るい光やサイレンの音に弱い、など人間関係以外にでも敏感なのです。

しかし回避依存症だけであれば、敏感なのは人間関係、主に親密になることへの恐れを刺激された場合のみです。

3.人間関係で精神的消耗をする理由が違う

HSPは、感受性が強く、察するためのセンサーが多いです。
そのためを多くの人と関わったり、自分にとって相性が悪い人と関わると精神的に消耗します。

人と関わると言う事は楽しい経験になる一方、気を使ったり、無意識に神経を使うことで消耗する側面を持っています。
「気を使いすぎで疲れた…」と言うのは、多くの人が経験したことがあるかと思いますが、これに近いイメージです。

HSPの場合は察する能力が高く、センサーが多いので一般的な人より、疲れやすいのです。
その結果、「人と関わると疲れるから1人でいたい」「人と関わるって面倒だな」と言う考えになりやすいのは、想像しやすいでしょう。

一方、回避依存症はトラウマによる消耗です。

人と一定以上親密になると、「追い詰められた感覚」「息苦しさ」を感じるのです。

この感覚が一般的な人にはないので、理解されにくいのです。
当事者以外わからないでしょうが、なかなか苦しいですし、そのまま無理をするとヘトヘトになり、吐き気やめまいなどの症状が出てくることもあります。


また、認知(物事の捉え方・考え方)が歪んでいます。
脱走者タイプで言えば、「来週の日曜日、予定空けといてね」とパートナーに言われただけで束縛されたと感じたり、息苦しさや怒りを感じたりします。

このように人間関係で消耗する理由が違います。

4.強い感情が苦手な理由が違う

上記でお伝えした通りHSPも回避依存症も強い感情が苦手です。
ですが理由が違います。
HSPは感受性が強いので強い感情を受けると一般的な方よりも数倍ダメージを受けてしまうのです。

誰でも強く叱られたりするのは精神的ストレスになるでしょう。
その「精神的ストレスで受けるダメージ数が、一般的な人より多くなってしまう」と言うイメージです。

一方、回避依存症者は、「強い感情によりトラウマが刺激されるので苦手」なのです。

幼少期、過干渉や過保護家庭で育っているので、当時、親からされた記憶や抑圧された感情を思い出したりすることで苦しいのです。

トラウマが刺激されるので、強い苦痛を味わいます。
ですので、強い感情が苦手なのです。

5.HSPは親密になれる、回避依存症はどこかで止まる

HSPの方に「親密になることへの恐れ」はありません。
よって、最初は繊細なので人より警戒心が強かったり、心を開かないことがあるかも知れません。
しかし、打ち解け、仲良くなってしまえば、最終的には問題なく親密になることができます。

回避依存症であれば、ほとんどのパートナーは間違った接し方をしているので、パートナーに知識がなければ基本的に親密になれません。

ですが、適切な接し方と知識を身につければ、間違った接し方をしている状態よりは、親密になることができます。
しかしある程度の場所で止まります。


以上のように根本部分の性質はまるで違います。

見極め方3つ

パートナーの方向けに見極め方を3つお伝えします。 

1.質問したら自分のことを話してくれるのか

質問したら自分のことを話してくれるのかです。
HSPであれば自分のことについて話すことにほとんどの場合抵抗がありません。

よほどデリカシーが無い質問であれば別ですが、一般的な方と同様に自分の事は話してくれるでしょう。

しかし回避依存症の場合は、本心を話すことを嫌がります。
なぜなら自分の情報、本心を相手に伝えると言う事に強い抵抗があるのです。
多くの場合、自分の情報や本心を話すことでその後、親や恋愛依存症者から傷つけられた経験を持っているためです。

よって適当にごまかしたり、はぐらかしたり、そんなこと聞くもんじゃないよとかわしたりして、あまり本心を話す事はありません。

2.人間関係以外のことでも敏感なのか。

上記でもお伝えしましたが、HSPであれば人間関係だけではなく、すべての刺激に敏感です。
カフェイン、強い音、味覚の鋭さ、など何にでも敏感で鋭いです。


しかし、回避依存症だけであれば基本的に「親密になることへの恐れ」に関係したことに敏感です。
パートナーが人間関係以外にでも敏感なのかと言うのも1つの見極めになるでしょう。

3.まともに付き合えるか、同性の友人に付き合っている状態を話せるか

HSPであれば、繊細なため最初は警戒心を持っていたとしても、心を許せば問題なく付き合うことができます。
せいぜい、繊細なので、めんどくさい部分があったり感情的になる事が少し多かったり、1人になる時間が少し必要なぐらいです。
誠実なので一途ですし、浮気をすることも基本的にありません。

しかし回避依存症の場合はまともに付き合う事は難しいです。
恋愛初期の付き合ってから3ヶ月以内ならまだしも、3ヶ月を超えるとほぼまともな付き合いではなくなります。

まともと言うのは、抽象的な表現ですが、1つの基準としては同性の友人に付き合っている状態を具体的に話すことができるかです。

多くの場合、回避依存症のパートナーを持つ人は話す相手を選びます。
なぜなら多くの場合、反対されたり文句を言われたり、大切にされていないよ、別れなよなど、無神経なことを言われてきているためです。

女性たちは経験してそのことを学習しているので、話す相手を選びますし、警戒心を持っています。

ですので、元回避依存症者、元恋愛依存症者である私などに相談するのです。

専門家がこれらの安易な言葉をご相談者に言うことは決してありませんから。

以上が簡単な見極め方となります。 

まとめ

回避依存症とHSPは、人間関係での精神的消耗や強い感情が苦手なことなど一部共通点があります。
しかしお伝えした通り、根本的な性質はまるで違います。

HSPは生まれ持った気質として繊細。
回避依存症は不健全な親からの教育、家庭環境、トラウマが原因で繊細。

根本部分で何が違うのか、5つ具体的にお伝えしました。
また、簡易的にですが、あまり詳しく無い方でも見極める方法を3つ紹介しました。

以上となります。

お読みいただきありがとうございました。

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しれの@回避依存症・恋愛依存症カウンセラー


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