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オルフェゴール軸神碑(ルーン)解説

こんにちは
しらっくすと申します。
今回は、デッキビルドパック タクティカルマスターズにて新規収録された神碑について書いていきます。
既に以下の記事で細かく解説されている部分もありますが、この記事で解説されているハリラドンギミックではなく、4月制限にて制限カードから準制限カードへと緩和された「オルフェゴールディヴェル」を採用した所謂オルフェゴール軸についてを中心に書いていきます。

ハリラドンギミックを採用した神碑についてはこちら↓


1.神碑とは

神碑は、今までの遊戯王をひっくり返すようなテーマで、そのコンセプトは「デッキ破壊」です。
今までもデッキ破壊を目的とするデッキは作られてきましたが、テーマとしてそれを出すと言うのは初めてです。
また、テーマとしてメインデッキにモンスターと罠カードが存在しません。
似たようなテーマとして、モンスターと魔法カードが存在しない「バージェストマ」が存在しますね。
バージェストマはエクストラデッキにエクシーズモンスターが存在しており、罠の共通効果で墓地からモンスターとしてSSする効果があるためエクシーズへと繋げられるように設計されています。
対する神碑は・・・なんと融合モンスターが3種類存在しています。
しかも素材は神碑モンスターとなっています。
メインモンスターが存在しないテーマでどう融合するのか、神碑魔法をモンスターとして扱う融合があるのかと思っていましたが、何とこのテーマ、速攻魔法の共通効果としてEXデッキから神碑モンスターをEXモンスターゾーンにSSする効果を持っています。
エクシーズの概念を壊した十二獣に続いて融合の概念も壊れましたね。
いずれはシンクロもチューナーがいらないとかチューナーだけでシンクロとかそもそも一枚だけでシンクロとか出るんですかね・・・
ん・・・?チューナーだけでシンクロ・・・?うっ・・・頭が・・・


2.オルフェゴールギミックのメリットとデメリット

今回オルフェゴールギミックを混ぜてみて自身で感じたメリットデメリットについて書いていきます。

メリット1.EXモンスターゾーンの神碑モンスターを退かしやすい
神碑速攻魔法の共通効果はEXモンスターゾーンにSSする効果であるため、2体目以降をSSしたい場合には、1体目を退かす必要があります。
そのための手段は、他の召喚方法の素材にする事です。
ただし、リンク召喚の場合には、その後自主退場出来る必要があります。

1つずつ軽く解説していきます。
まずアドバンス召喚、一番お手軽に退かすことは出来ますが、素引きを要求され、上級モンスターそのものがデッキのノイズとなりやすいため不採用となりました。
次に融合召喚、これは割と有力で召喚獣が候補として上がりました。
ただ、構築解説で記載するギミックとの噛み合わせがイマイチだと感じたため不採用となりました。
シンクロ召喚、これはハリファイバーやアウローラドンギミックが存在するため強力ではありますが、「無限泡影」の採用率が高い環境でそれによって止められてしまった場合に、退かすことが困難になる点から不採用となりました。
ただ、前書きで記載した記事の様にきちんと構築を練り上げることが出来れば非常にパワーの高いギミックであると思います。
リンク召喚、これは主に今回のオルフェゴールに加え、閃刀姫ギミックが候補としてありました。
これらのギミックは素材指定も緩く、神碑モンスターを素材としやすい上に、EXモンスターゾーンから自主的に退くことが出来るギミックをそれぞれ搭載しています。
閃刀ギミックに関しては、エンゲージの存在や、このデッキが不得意とする墓地リソースへと触れるギミックとしてシャークキャノンの存在があり、非常に有力ではありましたが、後述の利点を優先するために不採用としました。
エクシーズ召喚、これは神碑モンスターのレベルがバラバラであることから採用が非常に難しく、現状の構築にもランク4のエクシーズギミックは搭載していますが、サブギミックの一環となっており、これをメインで採用することは少し難しいと考えています。

ここまで各召喚方法によるEXモンスターゾーンから退かす手段やギミックについて軽く触れましたが、この中でオルフェゴールを採用した理由としては、やはりその素材の緩さによるものです。
オルフェゴールはリンク2のモンスターとして「オルフェゴールガラテア」が存在します。
素材はオルフェゴールを含む効果モンスター2体とどの神碑モンスターでも素材にすることが出来ます。
またEXモンスターゾーンから退く手段としては「オルフェゴールディンギルス」が存在しており、その素材は8×2の他にオルフェゴールリンクモンスターの上に重ねてエクシーズ召喚出来ます。
これにより、壁を用意しつつEXモンスターゾーンを空けることが出来ます。
閃刀ギミックのジークやマルチロールと違って、モンスターが残ることは大きなメリットです。

メリット2.ディンギルスによる破壊耐性や、盤面除去
ディンギルスは特殊召喚成功時効果として、相手フィールドのカードを対象を取らずに墓地に送る効果か、除外されている機械族モンスター機械族モンスターを素材とすることが出来ます。
先攻ではリソースを回収、後攻では対象を取らない墓地送りによる盤面除去が出来ます。
また、対象を取らない墓地送りは非常に優秀で、対象耐性や破壊耐性も難なく除去を行えるほか、相手が除去されたくないカードがある場合に先に発動を促すことが出来るため、その後のカードを通しやすく出来ます。
さらにディンギルスには、場のカードが破壊される代わりに自分のエクシーズ素材を外すことが出来ます。
このデッキの要である「神碑の泉」や伏せたカードを羽根帚などの破壊効果から守ることが出来るため、安心度が高いです。
ただし、現在は「コズミックサイクロン」の採用も増えているため再試行が必要になる可能性があります。

メリット3.名推理、モンスターゲートによる墓地リソース循環が行いやすい
これはオルフェゴールリンクモンスターの恩恵です。
除外されている機械族をデッキに戻すことが出来るため、墓地を肥やすカードを複数回打ちやすい事は利点になります。
ただし、「神碑の泉」の効果ではデッキ枚数が回復することはないため注意が必要です。

デメリット1.オルフェゴールギミックが妨害にはならない
これは閃刀や召喚獣ギミックに劣る点です。
本来のオルフェゴールは「オルフェゴールバベル」によって相手ターンでも墓地のオルフェゴールギミックや盤面のリンクモンスターの効果を起動したり、それに付随して「I:Pマスカレーナ」による妨害、テーマ内のカウンター罠「オルフェゴールクリマクス」が存在します。
前者は「神碑の泉」がフィールド魔法であるため採用が出来ず、後者は採用可能ではありますが、オルフェゴールリンクモンスターをディンギルスにしてしまうため発動が難しく採用出来ていません。

デメリット2.手札が増えない
これは閃刀ギミックやハリラドンギミックによるスーパードローに劣る点です。
オルフェゴールギミックは墓地リソースとしては非常に優秀ではありますが手札を補充するようなギミックは「オルフェゴールプライム」のみで、最小限のギミックのみを採用している状態であることから現状は不採用となっています。
ただ、しばらく使っていてオルフェゴールギミックによる手札補充を行いたい瞬間は存在したので、今後の採用については考えています。

3.構築について

ここからは、構築について書いていきます。
まず最初の構築は、こちらです。
オルフェゴールギミックは最小限に抑えています。

その後、試行回数を重ねて以下の様に変更しました。
今回の構築解説はこちらの構築を使って書いていきます。


3-1メインデッキ

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