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【読書メモ】ちばあきおを憶えていますか(千葉一郎)

先日、「校舎うらのイレブン」の感想を書いたときに見つけたこの本、早速読んでみました。ちばあきお先生の息子さんが、ちばあきおに近しい関係者や漫画家、家族にインタビューしてまとめた本です。実兄のちばてつや他、アシスタントをやっていた高橋広、武論尊、江口寿史など各先生方から取材されています。

千葉家については初心者なので、新しく知ったことはいっぱいありました。「キャプテン」と「プレイボール」が同時並行連載だったこととか、ちばあきお先生が漫画を描くのに苦しんでいたこと、アル中になっていたこと、千葉家はてつや先生とあきお先生の他にも2人の兄弟がいることなど…

「キャプテン」という作品が、食事で言うところの白ご飯だという例えに色々納得です。派手な魔球もヒロイン的存在も圧倒的なヒーローもいないけど、なんか読み続けてしまう作品。ですね。

ちょっとキャプテンの感想になりますけど、初めてキャプテンを見たのがアニメの再放送で、そのときには丸井(鼻が黒くて犬のような)がキャプテンで、谷口さんは皆に慕われるOB的存在でした。話が進むにつれ、イガラシ君がキャプテンになり、果ては近藤まで…。作品の中で世代交代していくのが斬新で、キャプテン=一人の人物ではなく、そのタイトル通り「キャプテン」というポジションの作品なんだな、と。

それ以上に声優の素人っぽさと、OPとED曲の素晴らしさに釘付けになるわけですが、声優は当時の現役中学生がやっていたと知るのは大分後のことです。

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