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【漫画メモ】オルフェウスの窓 10(池田理代子)

※タイトル画像は切り貼りしてます。

コミック10巻、「指が…うごかない!」に当たる第10章のあらすじと感想を書きます。あらすじは途中までですが、感想はネタバレ有りです。

あらすじ
アナスタシアの落としたメモを拾ったことからスパイ容疑をかけられ、投獄されてしまったロベルタ。アナスタシアのことをイザークの恋人だと信じていたロベルタは、イザークに迷惑がかからないようメモの本当の持ち主(=アナスタシア)や、自分がイザークと知り合いであることは告げずにいた。しかもアナスタシアを守るため、自分がスパイだと嘘の自供をするのだった。
ロベルタの行動に心を打たれたアナスタシアは、演奏会終了後、あれは自分が落としたメモだと自供した。ロベルタは無事釈放され、イザークもそんなロベルタと結婚することを決意する。
イザークの結婚相手が元娼婦であることに社交界はざわついたが、結婚式は行われた。身分違いの結婚に最初は物怖じするロベルタだったが、パーティーでオーストリア皇太子夫妻から声をかけられたことをきっかけに、周りの人達も優しく接してくれるようになり打ち解けていった。
しかし、娼婦時代の友人と付き合ったり、イザークの大切にしていた古い本を片付けて捨ててしまったり、賭け事に興じたり、下品なダンスを踊ったりと、だんだんイザークの目に余るようになり…

この章で「第二部完」となります。第一部が7章分のボリュームだったのに対し、第二部は3章分とコンパクトにまとめられています。あと、ユリウスが登場しません。

う~む。これは考えさせられます。イザークがロベルタと結婚!という展開に最初は驚いたものの、ロベルタ本当に良かったのぉと思ったのです。しかし蓋を開けてみれば…。お互いに心では通じ合っているのに、生活習慣の違い、住んでる世界の違いからすれ違ってしまうのですよね。相手のために良かれと思ってやったことが悪い方にいってしまったりと。やはりイザークの結婚相手はカタリーナ辺りが一番しっくりきてたと思いますが、そうなると話に起伏がなさすぎてダメなんでしょう。

あらすじでは書きませんでしたが、マルヴィーダとクララの姉、イングリットが息子を連れて実家に帰ってきたのですが、使用人で元恋人のアントンが連れ去ってしまいます。アントンとイングリットは愛し合っていたのですが、身分違いのため結婚できず、イングリットはアントンに心を残したまま泣く泣く別の人と結婚したわけです。しかし、子供が生まれると幸せそうな顔して実家に帰ってきました。当然アントンは面白くないわな。イングリットが簡単に心変わりしてしまうのにびっくりしますが、子供が生まれるとそんなもんなのかも。結婚躊躇してる人にお勧めの場面(笑)。ところで、アントンによって連れ去られた息子のその後が第二章では描かれません。後の章で出てくるのか気になります。

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