【漫画メモ】オルフェウスの窓 2(池田理代子)
※タイトル画像は切り貼りしてます。
愛蔵版で読んでますが、2巻の「クラウスの秘密」にあたる部分を書きます。あらすじは終盤近くまで書いてます。感想もネタバレ注意です。
あらすじ
降誕祭で見事な演奏を披露したイザークとクラウス。その様子は、フランクフルト・ホッホ音楽院校長のショルツ先生も見ていた。
クリスマス休暇に入り、生徒達が故郷に帰る中、クラウスの元には婚約者のアルラウネが迎えに来ていた。
そんな中、ヤーン先生がユリウスの母を脅迫し、襲い掛かるところを見てしまったユリウスは、とっさにヤーン先生を殺してしまう。凶器のペーパーナイフと死体は庭に埋めたが、何故か埋めたはずのペーパーナイフがユリウスの部屋の机に置いてあったり、死体を埋めた場所で召使いのヤーコプとヴィルクリヒ先生が密談していたりと、不穏な状態だった。
また、帰省しているはずのクラウスを街中で見かけたり、突然夜中に怪我をしたクラウスがユリウスの家に訪ねてくるなど、こちらも不穏な動きがあった。
やがて新学期が始まった。カーニバルの出しもので、毎年ニーベルンゲンの劇をやることになっているのだが、クリームヒルト役にユリウスが選ばれた。女性役なんて…と嫌がるユリウスは、自身の髪を切って抗議するのだった。
一方、クラウスはなかなか故郷から帰ってこず、心配するユリウス。自分がこんなにも彼のことを愛していたのかと自認するようになる。やがてクラウスは帰ってくるが、ユリウスは彼の部屋で、ある「秘密」を見てしまう…
感想
今回も情報量が多く、ユリウス宅で開かれたお茶会のクダリは上記あらすじからばっさりカットしました。
新たに判明した恋愛関係は、ダーヴィト→ユリウス、ゲルトルート→ユリウス、ヴィルクリヒ⇔ユリウス母、モーリッツ→フレデリーケ。ユリウスは男女共に大人気です。ダーヴィトとユリウスのキスシーンもあり、BL臭を感じるも、ユリウスは女性なので一周回ってノーマルです。
クラウスが帰省する際は、もう戻ってこないのではないかと心配し、新学期が始まると、なかなか戻ってこないクラウスに心配し、と、この辺のユリウスの心情描写が少女漫画ならではの見事さです。
この巻での大きな出来事は、ユリウスがヤーン先生を殺してしまったことと、クラウスの秘密が語られたことでしょう。ミステリー要素もあり、まだまだ秘密がありそうなアーレンスマイヤ家の人々です。
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