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【漫画メモ】永井豪SF傑作集4 -鬼-

小学生向けギャグからシリアスなSF、鬼モノまで、ごった煮ミックスな傑作集です。あらすじは途中までですが、感想でネタバレしてます。

人類は、科学の力で人間を作り出す技術を発明した。そうして作り出された人間は「合成人間」と呼ばれ、通常の人間と区別するために角を付けて「鬼」と呼んでいた。鬼は人間たちから差別され、家畜や奴隷のように使われていた。そんな中、鬼のバルマーという青年は、平等主義者の中将の家族と共に幸せに暮らしていた。しかし、その家の娘リリアンと結婚したいと伝えると、とたんに態度を変え、鬼だということで反対されてしまう。

鬼の定義を考えさせられます。

邪神戦記

中学2年生の小角ゆうのクラスに手天童子郎が転校してきた。手天童は小角のことを気にかけ、ずっと見つめていた。その日、小角は担任の山口先生が殺されるのを目撃するが、目を離した隙に死体は消えて亡くなっていた。その夜、眠っている小角の元に手天童がやってきた。小角は役小角の直系の子孫で、先祖の能力を目覚めさせる呪文を唱えた。

役小角と前鬼・後鬼の伝説をベースにした話。手天童子の正体は前鬼で、小角の危機を救います。「手天童子」のパイロット版みたいな作品です。

白い世界の怪物

吹雪の夜、まもるは午前2時にセットされた目覚まし時計の音で起こされた。何故こんな時間に目覚まし時計が?と思ったが、ふと見ると隣で寝てるはずのお兄ちゃんがいない。パパとママも寝室にいない。家中探したが誰もいなかった。そうこうしているうちに、ドンドロドンドロという太鼓の音が聞こえてきた。外を見ると、鬼が近づいてくるのが見えた…!

シリアス展開が続く中での、最後のギャグ展開のギャップが…。わざわざ太鼓叩いてたんか!

野牛のさすらう国にて

核戦争により、ほとんどの人類が滅亡した地球。生き残った僅かな人類は、文明を築かず、増えすぎた野牛を追って原始的な生活を送っていた。そこへ、月へ避難していた人間が地球に戻ってきた。月の人間は高度な文明を築き上げていた。地球人が未だ原始的な生活を送っていることを嘆き、月世界の科学力を持って文明を築かせようとするが…

原始的な生活と文明的な生活、どっちが幸せなのか?一面野牛で埋め尽くされる最終ページに震える…!

夜にきた鬼

海外旅行に行く日本人や、海外進出する日本企業が増加する昨今。海外にいる日本人だけを狙ってUFOが攻撃してきた。やがてUFOは日本上空にも現れ、都市を火の海にした。田舎に疎開していたオサムのところにもUFOが現れた。山に逃げこんだが、鬼に囲まれ…

こういうオチの話、わりと好きです。緊急事態宣言ってこの頃にもあったのか。

屋台王

昼間は平和なこの街も、夜になると悪が蔓延る。石焼イモ屋のおじさんは暗黒大統領ヤキイモ仮面に変身し、他にも闇の帝王オデンマスクや夜空の王子ヤキトリ魔人が現れ大暴れ。屋台ラーメンを引く青年は、唯一の正義の味方。屋台王に変身してこれらの悪と戦うのだった。

小学生向けのギャグ漫画のようです。SF…なのか?

第三時中華大戦

夜、屋台ラーメンを引く青年がいたが、なかなかラーメンが売れない。そこで、中華料理屋のチャンチャン飯店の店内に屋台ごと入り、そこで商売を始めた。店主は怒り、屋台をバラバラに壊して追い出してしまった。青年は石焼イモ屋のおじさんに泣きついた。おじさんは暗黒大統領ヤキイモ仮面に変身し、夜ふかし屋台連合に集合の合図をかけた。

屋大王と同じ系列で、同じキャラも出てきます。これはラーメン屋の青年が悪いと思う。タイトルの「第三時」がいい。

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