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【漫画メモ】手塚治虫 THE BEST 2

ジャンプコミックな体裁の手塚先生の作品集。妖怪系の話でまとめられてるっぽいです。帯に鳥山明がコメント書いてます→「一度だけ漫画で涙が出てしまったことがある。若い頃読んだ『雨ふり小僧』。プロとなった今、出会い、今度は汗が出た。」少しあらすじと感想を。

雨ふり小僧
前に書いたので割愛。

いないないばあ
新婚旅行に山奥の古い旅館にやってきた夫婦。ここを選んだのは夫の提案だ。その夜、旅館で火事が発生。夫が持ち出したのは、旅館の古びた1枚の畳だった。家に帰ってからもその畳を大事にする夫。その後、妻が妊娠するが、やはりその畳は捨てようとしなかった。何故畳を大切にするのか…その訳を話しだした夫は…

夫の「ばぁ」が何気に不気味。

はなたれ浄土
優柔不断な山原工一は、クイナと呼ばれていた。ウジウジ・オドオドしたところがヤンバルクイナそっくりだからだ。この日も文化祭の委員を引き受けるかどうかの返事を濁していた。その帰り道、雪を被った地蔵を見て不憫に思い、家に連れ帰ったクイナ。夜、お地蔵様が夢に出てきてクイナにお礼を伝えた。そして、不思議な力を持つ「浄土」という者が現れるので、その子を家に泊めてやるといいことがあると告げた。翌日、鼻を垂らした少年が現れ…

ドラえもん的な展開(のび太が調子に乗ってひみつ道具を悪用し、痛い目に遭う)かと思ったけど、クイナはのび太よりも利口だった。

悪右衛門
嫌われ者の荒くれ武士・石川右衛門尉恒平は「悪右衛門」と呼ばれていた。彼は和泉の国の知事・板倉左大将に恩義を感じており、左大将の命令で信太の森で狐狩りをしていた。キツネを1000匹殺せば天下が取れる…占い師の言葉を左大将は信じていたのだ。
ある日、安倍保名(大学者・加茂保憲の門下)がキツネを助けてやると、悪右衛門に目を付けられ、お供のヨカン平が殺された。そして保名は左大将の元に連行され、牢獄に入れられた。それを助けたのは、あのとき助けてやったキツネだった。キツネが悪右衛門の妻・くずのはに化け、保名を脱獄させたのだ。しかしそれを目撃した者がいて、本物のくずのはが殺されてしまう。困った狐はくずのはに化け、妻として悪右衛門に接するのだった…

最後にアッと声が出る系の話。伝説をベースにした創作漫画ですが、どこからが手塚先生の創作なのか気になります。

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