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【読書メモ】厭談 祟ノ怪(夜馬裕)

YouTubeでよく見ている夜馬裕さんの怪談本。実話怪談が複数収録されてます。この手の短編集は読み終えたらすぐ忘れるもので、後々タイトルだけ見ても思い出せないことが多いのですが、冒頭のところをちょっとヒントみたいに読むと連想力が働いて思い出せたりするので、「各話、最初の方のあらすじ」をメモッときます。あと、話をもう一度整理して自分の文章で書くだけでも(例え、その文章が拙くとも)けっこう記憶に残るという効用もありますw

ばんもんの部屋
ある集合住宅のB棟のみ、清掃を請け負うことになった男。B棟の真ん中の部屋は全階空き部屋だったが、5階だけは人が住んでおり…

いつもの
規則正しく、いつも決まった時間、決まった道で帰宅する男。そこにはいつもすれ違う男がいて…

呪い返し
男性の仕事鞄に呪いのお札が入れられていた。こんなことをするのは同期のある男だと思ったが…

雨の日には
雨の日にいつも会う女がいる。その女は自分の妻で、ある家に連れられて行くと…

乗車拒否
タクシー運転手が話す自分の「武勇伝」。その間、美しいBGMは流れ続け…

凝視
嫉妬深い彼女に手を焼く彼氏。その頃、毎晩自分を凝視する目に気付き…

マレビトの塚
森林調査で訪れた山には「マレビトの塚」があり、それが土砂崩れを防いでいるという…

朝に来るもの
ルームメイトとシェアして住むようになった部屋は、毎朝、玄関の扉をノックする音が聞こえ…

弟の亡骸
姉弟で二人暮らししていた部屋。隣人から「腐敗集がする」と通報され、警察が駆け付けると…

治験で世界を旅する男
高額報酬の治験で海外に行った男。精神神経に作用する薬の治験で、立派な洋館に連れられ…

桜の季節
自分の妻の話をする男性。出会いから結婚に至るまでの惚気話をした後、実は妻は5年前に亡くなったと言い…

いってもいいよ
10代の頃、家に同居させてもらっていたお兄さん的存在の男は、ある朝、亡くなった祖母の夢を見たといい、青ざめた顔で「祖母の墓参りのために帰省する」と言って家を出た…

カセットテープ
家族での行事や日常を録音したカセットテープ。昔録った音声を聞いていると…

Kトンネルの怪
女性客を乗せたが、目的地に行くには曰くつきのKトンネルを通らねばならず…

蔵守りの儀
田舎にある母親の実家を相続したが、その家で住むには、毎日「蔵守りの儀」をしなければならず…

井戸の蓋
子供の頃住んでいた一軒家。引っ越すことになり、引っ越す日の前夜、父親から、換気のため裏庭にある井戸の蓋を外すように言われ…

落とされ坂
家族の行事で、夫の実家に一緒に帰省した妻。一人で休んでいると、夫の親戚の女の子に声を掛けられた。女の子から、この近くには「落とされ坂」と呼ばれる場所があることを教わり…

砂かけじじい
海沿いのレストランで働いていた男。店の前には道路を隔てて浜辺があったが、そこには「砂かけじじい」と呼ばれる老人が出没し…

もういいかい
小学5年生のときに「神宮の森」でかくれんぼして遊んでいたときのこと。仲良しの男の子から、物置小屋に隠れようと連れていかれ…

お前じゃないの
上の話の続き。次に来るのは、自分のところじゃないのか…

蛇が来る
昭和40年代。原っぱには掘立小屋があった。持ち主は地主の老人。他に持ってる土地は遊ばせることなく活用していたが、その原っぱだけは手付かずで、近所の子供が忍び込んだときには、きつく叱るほど厳重に管理していた。あの掘立小屋には何かある…

★全体的な感想
後味の残る厭~な怪談話…なかなか面白かったです。現代日本にこんなことあるの!?って話、最初から勘違いさせられてる話、色々ありますが、自分的に新しいパターンの怪談話が多く、満足度が高いです(何の?)
とりあえず、最初と最後の話だけでも読んでほしい!「落とされ坂」と「砂かけじじい」もオススメ!

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