【漫画メモ】オルフェウスの窓 16(池田理代子)
コミック16巻にあたる「ユリウスが母に…」のあらすじと感想です。あらすじは最後の方まで書いてるのでネタバレ注意です。
あらすじ
戦争による民衆の不満は募るばかりで、各地で暴動が起こりかねない事態に。アレクセイらは今はまだ立ち上がるときではないと、鎮まるよう訴えるが暴動はますます激しくなり、また、ボリシェビキが軍隊に送り込んだスパイがことごとく逮捕されたりと、事態は反対方向に進んでいた。実はスパイとして忍び込んでいたロフトフスキーの密告や扇動によるものだったが、アレクセイらは彼を疑うことはなかった。やがてストも発生し、軍隊の内部にも反乱が起きるなど、街は混沌を極めた。
そんな折、ユリウスの妊娠が発覚。アレクセイは彼の実家へユリウスを預けることにした。
レオニードは民衆を鎮めるため、皇帝陛下に内閣制を認めるよう訴えるが、退けられた上に国会解散まで命じられた。これに反発したケレンスキーらは臨時委員会を設け、政府や皇帝と戦う姿勢を示した。やがて皇帝は退位を決意。そして新しくケレンスキーらの臨時政府が誕生するが、ドイツとの戦争継続を呼びかけたことで、民衆の反発を受けることに。
ボリシェビキ派のレーニンが帰国し、臨時政府を倒す機運が高まるが、ロフトフスキーがボリシェビキに不利になるようなビラを撒いたり、レオニードらの軍隊が「ボリシェビキよりはマシ」と臨時政府に味方するなど、ボリシェビキは不利な状況に…
そして皇帝陛下は「疎開」という名のシベリア送りになり、レオニードにあるものを託した…
いや…もうなんというか、サブタイトル「ユリウスが母に…」は、コミックでは背表紙に書かれてたりするので、壮大なネタバレになるんですが。
この巻ではとにかくロフトフスキーが悪役です。おまけにユリウスにもイライラさせられます。アレクセイらはロフトフスキーを疑って罠を仕掛けたのですが、偶然とはいえユリウスの何気ない一言でその罠をすり抜けてしまい、スパイ疑惑が晴れるという痛恨のエピソードがあります。
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