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【漫画メモ】空気の底(手塚治虫)

手塚先生の短篇集ですー。各話、途中までのあらすじと、ネタバレありかもな感想です。

ジョーを訪ねた男

戦死した黒人、ジョー・ロビンスの家を訪ねた白人のウイリー・オハラ大尉。彼は黒人を蔑み、戦場では部下のジョーを自分の盾のように使い、結果ジョーは戦死したのだった。しかしその際、オハラ大尉も重傷を負い…

こういう作品は今では無理ですね。

夜の声

我堀商事の青年社長・我堀英一は大きく売り上げを伸ばしていた。付き合ってる女性はおらず、道楽な趣味もない英一だったが、唯一の楽しみが「日曜日に乞食の格好をして、橋のたもとにいること」だった。しかしある日の夜、ユリという若い娘が乞食の英一に助けを求めてやってきた。英一が匿うと、その後エリは英一の小屋に住み着き…

どこかで見たことある話だと思ったら、以前「世にも奇妙な物語」でドラマ化された話だったのね。

野郎と断崖

フランスの西海岸にあるデ・グラナン海岸は「妄想の崖」と呼ばれている。波の浸食で断崖は穴だらけ。風がその穴を通る際に音が鳴るのだ。ある日、崖付近を脱獄囚が逃げていた。と、夫婦が乗った車が通りかかり、脱獄囚は彼らを人質に取った。追ってくる警察から逃げるため、人質と共にこの断崖を降りるが…

その崖はググっても出てこないから実在しないのかな?

うろこが崎

アイデア取材のため、南紀州の小島に出かけた漫画家の男。その島では男たちが出漁中、女たちは「一夜妻」になって稼いでいた。漫画家の男は一人の女を一夜妻に選び、家に招かれるが、そのときにうろこ崎の地名の由来を聞いた。浮気した女と間男がいて、それがバレ、女の夫が怒ってうろこが崎のとある穴に放り込んだ。穴は深く、二度と出られないほどだった。そうして何年か後…

漫画家の男って手塚先生っぽい外見なんですが、名前は出てこなかったので。

暗い窓の女

外山は妹を女として愛しており、肉体的にアカの他人になれないかと真剣に考えていた。そんな折、外山の妹と結婚したいと言う男が現れて…

純愛ながらも近親相姦もの?

わが谷は未知なりき

ジュリはとある谷で、姉と父と3人で暮らしていた。宇宙移民のテストのため、ここアリゾナ州スカイピークの宇宙基地の近くの谷で過ごしているのだ。ジュリは物心ついた頃から他の人と会ったことがないが、谷の向こうには大勢の人間がいて、都市があるのだと思っていた。ある嵐の夜、「谷の向こうの人」がこの谷の中に迷いこんできて…

井の中の蛙?

嚢(ふくろ)

ピカデリー劇場の前で出会った綾野リカ。彼女を気に入り、結婚の申し込みに自宅に行くと、ウチにはリカという娘はいないと言われる。マリという娘ならいると言われた。リカからマリという姉がいることは聞いていたが…。マリに会うと、外見はリカそっくりだったが、性格は異なっており…

最後の1コマが強烈!

処刑は3時に終った

ナチス親衛隊のレーバー中尉は、ユダヤ人捕虜への虐待や殺人の罪で5分後に銃殺されることに。そこで以前、ユダヤ人のドクトルフロッシュから奪った時間延長剤という薬を舐めたところ…

走馬灯のようにゆっくり時間が流れ…ってほど良いものでもないです。

バイパスの夜

夜、個人タクシーを拾った男。箱根を超えて吉原に行こうとしていた。運転手相手に話をする。今から現ナマ一億円を仲間に渡しに行くのだと。自分は今日の夕刊にも載った一億円強奪犯で、運転手と護衛も殺害したのだと。すると運転手も喋り出し…

これも世にも奇妙な物語にありそうな話だな~と思ったら、実際ドラマ化されてた!心理戦がたまらない!「オーロラ四十三年T型はブレーキにヒビが入ってる」って、架空の車よね?

猫の血

地方興行師の須藤が、ある村の映画館にフィルムを届けにやってきた。そこではバケモノ映画が流行っていた。須藤も化猫映画を見てみたが、観客もなんだか化猫のようで気味が悪い。須藤がその村に行ったときにいつも泊めてもらう農家がある。その家には17歳の美人の娘・妙がいた。風呂は使わず、猫舌だ。須藤は妙を嫁にしたがっていたが、この地方の者は白猫明神の血を引いており…

無理に都会に連れてっちゃイカン。結婚後の須藤の豹変ぶりが怖い。

蛸の足

かつて組合の委員長をやっていて、会社と闘争した末にクビになった男に会いに行った社長。実力はあったので、会社に戻ってほしいと頼むためだ。7年ぶりに会った彼は痩せこけ、無気力な状態になっていた。どこにも勤めずブラブラしている様子。どうやって食ってるのかと聞くと…

聖女懐妊

地球から遠く離れた宇宙の基地で、博とアンドロイドのマリヤはもう7年も2人だけで暮らしていた。マリヤがロボットだと知りつつも、彼女を愛した博。2人は結婚し、子供を欲しがった。そこへ現れたのがフォボス刑務所からの脱獄囚ら。博を殺し、マリヤを召使のようにこき使うが…

電話

学園闘争に興じる男子学生の元に、深夜1時、寺山博子と名乗る見知らぬ女から「デートしてくれませんか」と電話がかかってきた。学園闘争の話がしたいらしい。声は可愛く、美人に違いない。日曜に会う約束をし、期待して待ち合わせ場所に行くと…

ブスな女には人権がないのかorz 仮に性格が良くても、怒って帰るんだろうなw

ロバンナよ

大学時代の悪友・小栗を訪ねて南伊豆の波勝崎へ。途中、人なつっこい牝ロバに会った。小栗宅に着くと、妻は病気だという。さっきのロバが家に入ってきて、自分の家のように過ごしだした。今日は小栗の家に泊めてもらうことにし、夜寝てると、小栗の妻がロバを包丁で襲い掛かり…

これまた手塚先生っぽい男が主人公です。この家、怖い><

ふたりは空気の底に

19xx年、核ミサイルが爆発。ジョウとみどりは生まれたときから、万博に展示された宇宙旅行用のユニット・カプセルの中で過ごしていた。食料や燃料、酸素、娯楽すべてがカプセル内に用意されていた。成長した2人は愛し合うようになる。そんな折、カプセルの外、万国博のコトブキパビリオンで「素晴らしい結婚式を挙げられる」とのアナウンスが聞こえてきて…

大阪万博の頃に描かれた作品?

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