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【読書メモ】嫌なこと、全部やめても生きられる(プロ奢ラレヤー)

プロ奢ラレヤーさんのことを知ったのは、レンタルなんもしない人さん経由で芋づる式に、というよくありがちなパターンです。昔から追っかけてるとかではなく、いわゆる「新参」です。

名前だけ見てると、人から奢られて生きている?なんかチャラそうな若者?という印象でしたが、彼の発言を見ていると、意外や意外、斎藤一人さんと同じこと言ってる。キャラや言葉遣いなど芸風は全く違いますが、言ってることはあの界隈の人達と似てる。いや、パクリとか言いたいのではなく、自力であの辺の境地に辿り着けたのなら、まだ若いのにすごいなって思った次第です。

そもそも、彼に奢るにもなかなかにハードルが高く、下記に1つでも当てはまらないと奢れないそうです。(この本の時点では)

・(ツイッターの)フォロワー5000人以上
・面白い前科あり
・博士課程卒or在籍
・レアな職業(人口5万人以下くらい)
・知り合いに話せない秘密がある
・誰にも負けない好きなものがある
・僕に2万円払う

誰でもいいので奢って奢って~(タダ飯ウェ~~イ)なスタンスかと思いきや、そうではなく、面白い人間から面白い話を収集するのが主目的っぽい?かつ、ご自身も「奢ってでも会いたいと思えるような面白い人間」なんだろうなと。

さて、そんなプロ奢ラレヤーさんの本ですが、

第一章 お金とか、仕事とかの話。
第二章 人生とか、ライフハック的な何か。
第三章 メンタルとか、人間関係とか。

ざっくり言って半分弱が一章、残りの2/3が二章、残りが三章という配分でした。やっぱり「プロ奢ラレヤー」という名前だけに、「普段どうやって生活してるの?」ってお金や仕事のことが気になるっぽい。

一章は「無駄なものに課金するのは面白い」「『1手先は得でも5手先では損をする選択肢』を選ぶ人は多い」とか、真面目なビジネス書の様な切り口です。違うか。面白かったのは、老後に必要な2000万を貯めていても価値は暴落するってのが、貨幣価値の目減りの話ではなく、老後は体力的にもできることが減っていくから、若者なら100万でできることが、老後だとそれ以上かかるって切り口で語られてたことです。

後半、二章と三章は「やりたくないことはやらなくて良い」「できないことをできないと言っても大丈夫」「好きなことができない(見つからない)よりも、嫌なことをやってる方がよっぽど問題」などと思える、ちょっとした行動のコツや心が軽くなる考え方が載っていて金言の宝庫です。

各章の合間に「プロ奢ラレヤーに奢りに来た人々」というコラムが載ってるんですが、これが抜群に面白い。ねほりんぱほりんに出てくるような希少な人類から聞いた、面白エピソードが載ってます。

そういえば、就活時のエントリーシートで、「『プラトニックセックス』のような相反する2つの言葉を使って新しい言葉を作りなさい」ってのがあったんだけど、「プロ奢ラレヤー」って書いたらいけたかも。


どうでもいいけど、強調文のセンスが面白かった箇所。

だからまあ、いくつ回復アイテムを保持しておくか、ボックスにいれておくかは自由だけど、物語の終盤まで持ち続けないで、苦しいときはガンガン使えば?って思います。
資本家と、資本家じゃない人たちの違いって、スコアを倍にすることにゾクゾクできるかどうかっていう価値観の問題だと思うんですよ。

自分なら「苦しいときはガンガン使えば?」「スコアを倍にすることにゾクゾクできるかどうか」辺りを強調してそう。プロ奢ラレヤーさんは「まえがき」と「あとがき」しか書いてないらしいので、編集協力?ゴーストライター?の方のセンスっぽいですが。

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