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「ブログ以上、新書未満。」 わたしのnoteが長ーい理由と、ごあいさつ。

みなさん、はじめまして。

そう、挨拶を書こう書こうと思っては、あれよあれよと時間が経ってしまいました。

SNSでもブログでも本でもない。noteという、私にとってはちょっと特別な存在の中で、わたしという「ヒト」に、少しでも興味を持っていただいたこと。そして、このnoteを開いていただけたことに、本当にありがとうございますと伝えたいです。

さて、わたしがこの場所でどんな書き物をしているのか。簡単にご紹介させていただければと思います。

ブログ以上、新書未満。

「ちょっと、お時間いただきますね。」

そう、心の中で小さく挨拶をしてからわたしは文字を書きはじめます。

突然ですが、わたしのnoteをひと言で言うなら「ブログ以上、新書未満」という言葉が一番しっくりくるのではないかなと思っています。なぜかと言うと、シンプルにわたしのnoteは平均して1万文字前後になることが多いからです。ブログの一般的な文字数が3000文字、新書が4〜6万文字が多いそうなのですが、わたしは見事にその中間。

まあ正直なところ、すごく長いんです。

実は、何度も「短く書こう」と努力してみたこともあるのですが、不思議なことにどうにも気づくと5000文字を超えている(笑)しかもその時点ではまだ書きものとして明らかに道半ば。

どうやったって仕上がる頃には1万文字を超えることの方が多く。と言うか、実は書きあがった時から4000字ぐらい削ってから出してることも多いので、全力で短くしようとしても「1万字」と言うのがどうにもわたしの書き方のクセらしい。そう、腑に落ちるようになったのも、つい最近のことです。

「なんて、まとめる力がないんだろう」

そう思い悩んだ時期もありました。今思えば、小学生の時は読書感想文が大好きと言う少し風変わりな子供で「作文用紙最大10枚まで」と言う制約を知りもせず、フルスイングで用紙15枚に想いを綴って担任の先生を困らせたこともありました。

でもその一方で、その長ーいnoteをたくさんの人に読んでいただける機会がとても増えました。

本当にありがたいことにTwitterでシェアしていただくことも多くなり、感想をネットでも、はたまや直接お会いした時にも「読みました!」と言っていただけることがすごく増えました。

みんな忙しいのに、何でこんな長い書き物を読んでくれるのだろう。

そう、とても不思議に思っていたのですが。様々な反応を見るうちに一つの仮説が生まれてきました。それは、わたしのnoteが長い理由でもある1つの要因である「物語」がふんだんに含まれていることではないか。

これについて、少し、お話できればと思います。

情報には「物語」が必要になってきている。

これはわたしの持論なのですが、もう情報の濁流みたいなこの時代に「無垢な情報」があまり意味を持たなくなってきていると痛感しています。

「都内のおすすめカフェ72選」

なんてまとめ記事を見るたびに、脳内のわたしがお笑い番組のひな壇芸人のようにズコーっとひっくり返ります。

コケたわたしはガバッと顔をあげて「いや、それ、選んでないのと一緒じゃん!」と憤慨するのですが、本当にありとあらゆるものがコモディティ化し、品質も上がる一方の世の中で、スペックや、品質を並べられても「なるほど、わからん」と言うのが実情ではないでしょうか。

だから年にも増して、ECサイトで書かれている口コミを食い入るように見てしまう。

そんな世の中の流れの中で、情報の発信力が増しているインフルエンサーやYouTuber、個人のブログやメディアもそうですが、そういう発信の仕事をされている人たちの中から運よく自分と相性のいい人を見つけると、すごくすごく役立つことが本当に多くなってきました。

最近の言葉を借りて言えば「ライフスタイル」がピッタリはまる人。

何でかなと思ったのですが、どうやらそれは、彼らの物語に「自分を重ねられる」からなのでは、と思いはじめました。

自分みたいな人の、少し先の「物語」が聞きたい。

結局のところ、私たちが求めているのは「自分に合うのか」と言うシンプルな基準なのかもしれません。

ところでわたしの身長は154cmで平均より小さめのホモ・サピエンスなのですが、例えば服の場合。雑誌に載っているすらっとしたモデルさんの着こなしは、わたしには全く参考になりません。10cm以上背丈が違うので、同じ着こなしをすると幼稚園児が大人の服を着たような「着られてる感」満載の残念な見た目になります。

だからボトムは実際にお店にいって試着しないと絶対に買わないし、トップスも自分が着て似合う着丈の長さをメモしてあり、それを超える服はどんなに見た目に惚れても買いません。

でも一方で、ネットで身長を公開したうえでコーディネートや、商品を紹介してくれてる人の情報はかなり信用できます。もちろんわたしよりスレンダーなことも多々ありますが、手の届く範囲のちょっと上の人だから、ちゃんと参考になる。

自分っぽい、でも少しだけ上手くいってる人の話や情報が聞きたい。

私たちは気づかないうちに、自分にちょっと似てるアドバイザーを求めています。だからおすすめしてくれている相手が何歳で、どう言う性格で、どこに住んでて、どんな風に育って、どう言うことが苦手で、得意でなのか。びっくりするぐらいこだわることと、その逆に超どうでもいいことがあって、凹んだり、喜んだり、暮らしたり、ものを買ったりしているのか。

それが、めちゃくちゃ大事になってくる。

きれいに箇条書きされた情報はすぐに理解できますし、大幅に時間も短縮できます。でもそれでは、それらがわたしの今の悩みや生活にどうハマるか、はたまた全くハマらないのか、上手く想像ができないのです。

わたしのnoteについて

繰り返しになりますが、わたしのnoteはすごく長い。料理で例えるなら、カツ丼ぐらいの重さがあるかもしれません。でも、じゃあなんで長いかっていうと、物語を「伝える」ことをすごく丁寧にしているからです。

私が元々どういう人間か。何に長年困ってて、嘘をついてごまかしてきたか。もがいてもがいてついには嫌になり、真っ向から向き合う過程を赤裸々に綴りながら紹介しているのがこのnoteと言う場所です。同時にここはわたしの懺悔の場所であり、腫れ上がるような痛みと超回復を繰り返してきた生々しい軌跡でもあります。

ひょっとすると、頑張って箇条書きにしたら10分の1ぐらいの量で伝えられるのかもしれません。しかしそれでは、この文があなたに役立てるのか・立てないのかお互いさっぱりわからないと思うし、何より合わない人が実践して上手くいかない思いをして欲しくないのです。

逆に「自分みたい」と思ってもらえたら嬉しいし、胸が詰まるような日々も、どん底に沈む感覚も、抜け出したいと渇望するもどかしさも、そしてビビりながらも進んだその先にある「次」を掴んだ痺れるような熱の感覚を、全部全部、伝えたい。

伝えるのだから、そう言うことにちゃんと責任を持っていきたいし、そんなnoteを、わたしなりに丁寧に書いていこうと思っています。

こんな奴です

さて、長い長い前置きになりましたが、わたしのnoteの性質を理解していただいたところで。改めて自己紹介ができればと思います。

はじめまして、スワンと言います。

現在は株式会社メルペイでプロダクトデザイナーをしつつアプリやウェブの開発をしています。
追記:2020年春に独立して、現在はデザイナー向けの教育事業「Designship Do」の代表として事業運営をしています。同時に個人でスタートアップのデザイン顧問や、事業作り、リサーチの導入など幅広いサポートも行っています。

noteとツイッター(@shiratoriyurie)を中心に発信をしていて、仕事のことや組織のこと、人がちょっと健やかに生きれるような仕組みづくりができないかなと思って様々なことに取り組んでいます。

個人的にYouTubeも始めました。

生まれについて

わたしの生まれは群馬県の北側で、山と川に囲まれた自然と市街地の間で育ちました。子供の足でも歩いて坂を降れば山や川に遊びに行けるし、車を出せば当時は中規模のショッピングセンターもあると言う、都会にも田舎にもなりきれない、なんとも不思議な街でした。

「スワン」は本名が白鳥ということから生まれた呼び名なのですが、実はこの苗字。すごく気に入っていた一方で、少しコンプレックスでもありました。白鳥という響きだけで、漫画などのキャラクターの影響も大きいのでしょうが「上品で高貴なお嬢さん」なんて思われることも珍しくなかったからです。

でも、実際に会ってみると「木の棒を集めて崖に秘密基地を作っているようなやつ」な訳です。どうにも勝手に期待されて、山育ちみたいなヤンチャな面がバレるとよく驚かれました。

幼少期も世間でいう女の子らしい趣味は全然なく、友達は男の子ばっかりで、加えて一人遊びも大好き。買い物よりもどんぐり拾いを優先し、遊覧船よりも港の鳩に餌をあげることに夢中になり、町中の食べられる木ノ実と眺めのいい秘密の場所を知っているのが自慢でした。

両親は「うちの子は変わってるねえ」と苦笑いしながらも「そのままでいいよ、面白いから」と型にはめようとせずにそのまんまを大事にしてくれたのは、今でも頭が上がらないです。

経歴について

わたしの出身は多摩美術大学なのですが、デザインやITとは真逆の絵画学科油画専攻という「ゴリゴリの現代アート」をやっていました。

なので、実はデザインもWEBも全てが独学スタートでした。

学生時代はデザイン学科の授業に潜り込んだり、片っ端から本を読んで得た「かき集めの知識」と、同じく学生のエンジニアと組んでウェブサービスを作ったり、制作会社にアシスタントで飛び込んだ現場で「どうにかする」を繰り返して、知らぬ間にデザイナーと言う最初の切符を手に入れました。

こういう話をすると「勤勉なんですね」「ストイックですね」なんて言われるのですが、ぶっちゃけ全然器用じゃないし、特別に打たれ強くもないです。渦中は訳も分からず、本当に泥臭くて、やっぱり禿げるほど辛い時もあった。進んでも進んでも、自分がアートにもデザインにも属さないような「ハズレもの」のように思えて、ずっとずっと不安でした。

それでも、ひとつひとつ積み上げるしかなかった。

気になることを見つけて、調べるだけ調べて、小さくていいからとにかく今できることを探して、やる。というか、そういうやり方しか残ってなかった。そして幸いにも、そういうやり方が性に合っていた。

何かが気になるとまず本を買って読み込んで、教科書通りに真似して小さく実行するのはけっこう得意でした。とりわけ「やってみたい」という好奇心にはめっぽう弱く、最初は不安でウンウン唸りながらも、怖いもの見たさで「始めてしまう」のは今でも変わらず、自慢できることかもしれません。

さあ、これからの話をしよう。

わたしは人懐っこいように見えてひとりの時間も大好きだったり、よく「悩みなさそうだよね」と言われる(失礼な!笑)けど、当たり前だけど、やっぱり人並みにドロドロとした不安や悩みがある。

でもそれに飲まれたくなくて。ずっと踠いて踠いて、這うようにしてここまできました。

最初にお世話になったアシスタント時代の制作会社、新卒で2社目に当たるサイバーエージェント、前職のメルペイや現在も関わってい下さっている仕事仲間やクライアント様。ここ数年をかけて働く場所や人は大きく変化し続けましたが、それでもやはり私のやることは変わりません。

ひとつひとつ進みたい方へ、一緒に事業を積み上げていく。

思ったより普通で、ガッカリさせたらごめんなさい。でもワイルドカードなんて持っていないし、草むらでレベル上げを最高に楽しんできた人間で、これからも魔王討伐を目指して草むらに入ります。

そんなわたしのnoteと言う、小さな冒険の書を楽しんでもらえれば幸いです。

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