完成版

ヒット動画ってどう作っているの? 0からはじめるシチュボの作り方

私自身はそれほどヒット動画を持っているわけでは無いのですが、台本作成という裏方で複数のヒット作に関わっています。

ヒット作の定義は人によって違うと思うのですが、個人的には登録者数を超える再生を出せたら十分、千再生を超えればヒット、数千~万再生ならモデルケースくらいの分類でいます。

登録者が増えるほど登録者数を超える再生が難しくなるのですが、個人勢ベースで考えるなら数千再生でかなりの成功という感覚だったり。常に万単位にとなるとセミプロ、プロレベルの努力が必要になるかなと。

じゃあ、そんなヒットシチュボのベースになるタイトル・サムネイルの作り方をざっくり紹介しようと思います。

基本は実際に検索してヒット作を真似ること

本当にざっくり書いてしまうと、手順はこんな感じです。

1.YouTubeで「ボイス+男性向けor女性向け」で検索をかける

2.再生数が多い動画のざっくりとしたジャンルやキーワードを抜き出す

3.抜き出したジャンルやキーワードを加え「ボイス+女性向けor男性向け +キーワード」で検索

4.検索結果に数千~万単位の動画が多いかをチェック

5.ヒット動画が多いようであれば、サムネイルとタイトルの共通点をチェック 数百再生~1000再生程度の動画しかでてこない場合はキーワードを選びなおして再検索

6.ヒット動画のタイトルとサムネイルを真似て動画を作成し、投稿。台本はキーワード+フリー台本でgoogle検索すると楽。

台本かける人は自分書いてもOK。録音は配信と同じOBSで録音するほか、Audacityなどのソフトを使って音声を録音、編集して動画化する方法もあります。

わからない? じゃあ、事前に録音したものをOBS上で再生して、動きは口パクするとか、一枚絵で音声だけ流して録画するとか……

普段なれている仕組みを流用したり組み合わせるとわかりやすいです。

7.投稿した動画のアナリティクスを開き、インプレッションとクリック率をチェック

(インプレッションは自分のチャンネルやYouTubeのホーム画面、おすすめで表示された回数、インプレッションのクリック率は実際に表示されてクリックされた数字)

8.インプレッションが高ければ、キーワードの選択は問題無し(インプレッションが初日で2000あればかなり強力)

クリック率はタイトルとサムネイルで決まるので、1~2%など低い水準ならもう一度ヒット動画を見て何が違うかをチェック

9.学習結果を次の動画に生かして改善、キーワードの選定やタイトル、サムネイル作りに生かす

以上。

まぁ、検索してヒット作真似て、ヒットを再現するのが基本になります。

ヒットを出したいなら需要を把握するのが楽

当たり前といえば当たり前なのですが、ヒット動画を出したいのであれば、どんな動画が人気があるかチェックするのが一番早いです。

なので、ボイス動画であればボイスと性別によるざっくりとした属性の分類、ジャンルやキーワードをチェックしてヒットの法則を確認するのが大切なのですよね。

オリジナルにこだわる人もいますが、オリジナルは需要が見えにくいので、ヒットを出すのが大変です。

最高に面白いと思っても再生数が伸びなかったりする。更にいえば、口コミで伸びる動画と、検索を含むYouTubeのシステムのアシストで伸びる動画は大きく異なるのもポイントです。

口コミで伸びる動画はTwitterなどのSNSや動画紹介ブログなどの拡散力が命になります。

中小含めた企業勢がスタート時に広告動画を使うことが多いのは、拡散力自体が不足していて、お金払って動画の広告をうった方が短期間の収益化が目指せるから。企業勢の場合は人件費や事務所運営費などのお金がかかるので、早めに収益力をつけないと赤字が垂れ流しになりかねないので…

一方で、YouTubeの検索システムなどを味方につければチャンネル登録者ゼロからでも数百~数千再生のヒット動画を狙えます

Vの者をずっと追っていて、TwitterなどのSNSの情報便りになると忘れがちですが、YouTubeの検索を使う人は非常に多く、ごく一部でも利用できれば目立つチャンスが大幅に増えます

そして、検索をしている時点で

・設定したキーワードに興味がある人

・男女どちらかの狙った性別

が相手から来てくれるという。

数分の声だけの動画でも数千人の人にサムネイルを見て貰い、再生回数分だけ声を聞いて貰えるので……

チャンネル登録者増やしたいなら検索のアシスト生かした方がです。

実力あっても動画を見つけてもらうルートが確保できなければ数字を見込むことは難しいので、まずは見つけてもらう仕組みを味方につけないと個人は伸びづらいのですよね。

再生数を更に伸ばすためには?

基本的に、最初のシチュボ動画が爆発的にヒットすることは稀です。

これはキーワードの選定やタイトルやサムネイル作りで失敗することが多いから。そのため、数回の動画はデータを取るためのテストで、一度ヒット動画を出してどこまで伸ばせるかが本番になります。

ちなみに、テスト段階で十分な数字が出たと思ったら、それほどがんばらなくても大丈夫です。数字追いすぎて消耗する人もいるので、趣味の活動や配信も織り交ぜて自分が楽しいことをすれば問題ありません。

ボイス動画である程度ヒット出せれば、検索やおすすめ動画から勝手に人が入ってくるルートが作れます

シビアに数字を追うのであれば、インプレッションとクリック率、視聴者維持率などをチェックしていきます。

インプレッションが稼げれば、後はタイトルとサムネイルの調整をすればクリック率が高くなります

クリック率が高くてもその後が続かないのであれば視聴者維持率が低くないかチェック。再生時間が長いほどおすすめ動画としてピックアップされやすいため、ある程度以上のヒットを狙うのであれば声の出し方や演出を工夫するなど、クオリティアップを目指していく必要があります。

絵は一枚絵でも大丈夫です。参考動画の演出などを取り入れる方法もありますが、楽なところから初めて、一歩一歩地道に進むくらいで問題ないですから……

めちゃくちゃ凝ったのに再生数が伸びなくて、演出とか入れない動画の方が伸びたとかも普通にあります。BGMもミスマッチおこすと再生数稼げなかったりするので、自分の声だけの動画でも成立します。

まずは動画を出して、手ごたえを確認すること。データを見ると再生数以外の数字から伸びる要素を見つけることができます。インプレッションが低くてもクリック率が高ければ魅力的なタイトルやサムネイルになっていた……とか。

再生数それほどでもないのに登録者増える動画なんかも普通にありますし。

どんな人がどこを評価して登録してくれるかはわからないので、何度もつみ重ねて自分の中の成功の法則を作っていけると伸びやすくなりますよ。

検索エンジンが学習していくこともポイントになる

YouTubeの検索になれていない人は余り知らないと思うのですが、YouTubeは常に使用者の好みなどを把握して、好みに合致しそうな動画やトレンドの動画を表示する仕組みになっています

たとえば、普段Vtuberの動画や配信をみている人が「ボイス 女性向け」などと検索するとVtuberの女性向けボイスコンテンツが出やすくなります

検索エンジンがかなり早い速度で学習していくので、検索と再生を繰り返すほど「自分の好み」に近い動画をYouTubeのシステムが選んでくれるわけです。

ちなみに、性別で検索分けた方がいいのは、男女で需要が大きく異なるから。たとえば、癒し+ボイスのキーワードはほとんどが女性向けになります。男性は癒しよりも「紳士向け」「エロボイス」とかに反応します。

わかりやすいな、おい

実際検索するとわかると思うのですが、Vをみない層が主要なターゲットのボイスはサムネイルが背景と文字だけなど人物が出ないことが増えます

いや、先ほどの癒し+ボイスで考えてみると……

癒し求める女性って、アニメキャラクター好きな人の方が多いですか? むしろ、アニメキャラとか苦手な人が多数派じゃないですか?

となります。

アニメ絵やVが好きな女性は推しの癒しボイスがほしいのであって、YouTubeで検索して好みの声を探そうとするギャンブラーは少数派なのでは? だって、癒しを求めているのに外れ引きたくないでしょ? となると、Vの姿とか出してもミスマッチになるのでは? といった推測が成り立ちます。

少数派ターゲットにしてサムネイル作ってもクリックされないとか普通にあります。実際にVの姿だすとインプレッションは伸びても極端にクリックされない…ってデータになることも多いです。

そんなわけで、実際のキーワード検索で出たヒット動画のタイトルとサムネイルを参考にして真似るのが大事という振り出しに戻ります

個性の出し方間違えると再生の対象から外されます。だって、より好みに合いそうな動画もYouTubeがセットで提示するので、サムネとタイトル並べられた状態でクリックしてもらわないと検索流入が起きないので…

選ばれるタイトル、サムネイルにする意識って重要なんですよね。だからこそ、実際に狙うキーワードのヒット動画参考にバランス調整するのが大切と。

ちなみに、クリックされなくても何千人に自分のルックスアピールできれば勝ちという考え方もあります。

自分のルックスを好きになってくれ人のアクセスなら、多少声に引っ掛かりを感じても登録してくれるかもしれないじゃないですか。

声をアピールしたいのか、姿をアピールしたいのか、クリック率も両立したいのであればVの姿を生かせるキーワード設定になっているか……などなど、自分の武器やキーワードのバランスで考えられるようになると一歩先に進む感じですかね。

更なる再生と登録者増を目指すなら?

再生回数と登録者増の両立を目指すなら、シチュエーションボイスの再生リストを作ってYouTubeチャンネルホームに表示させるのがおすすめです。

人それぞれ理想とするシチュエーションが違うので、再生リストにまとまっていると自分好みのシチュボが選べるので登録に繋がりやすくなります

シチュエーションボイスやってると、最初の投稿は再生数出るのに登録者増えないなぁと思っていたら、まとまった数が出来てから一気に伸びるようになるとか普通にあります。再生リストからの再生数増も見込めるので、基本的なテクニックの一つになります。

ちなみに、自己紹介動画など短い動画がない場合はチャンネル未登録者向けの動画に使ってしまうという方法もあります。

あとは…シチュエーションボイスの概要欄に、特にアピールしたい動画や配信のアーカイブ、関連する動画のURLを張っておくのも有効です。

概要欄から次の自分のおすすめ動画ばかり再生してもらえれば無限ループが作れない? とか。ちなみに、伸びに貪欲な人はTwitterのURLやFANBOXの情報なども全部概要欄にコピペで張ってます

だって、概要欄からワンクリックで飛べたら便利じゃないですか?

便利な仕組み作る人が当たり前にいるなかで、一旦YouTubeのホームに飛んでもらって、再生リストに飛んでもらったりチャンネル概要欄をチェックして貰う……とかやってると不親切に見えるのも大きいです。

ざっくりとこんな感じ。あとは、にじさんじのVとか、もともと登録者が多い人の戦術は参考にならないこともあるので、参考にする動画の再生数は登録者に対してどれだけ大きい数字を出しているかチェックするとかそんな感じで。

あとは詳しい人に聞いたり、自分で研究会立ち上げたりとか、学び方から工夫していく方法もありますよということで。


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